岡本かの子『仏教読本』
岡本かの子は大正・昭和期を生きた小説家で、芸術家・岡本太郎の母としても知られています。
彼女は仏教を深く研究し、『仏教読本』の中で性欲について、非常に印象的なことを書いています。
第三十一課 性欲
「ただ注意としてそれが非常に惑溺性を帯びておりますが故に、少くとも人間である以上、理性を以てこれを調整して行かねばならない」
また、性欲をそのまま浪費するのではなく、それを別の方向へ転じることによって、精神力や人生の力に変えていくという考えを述べています。
この文章は、100年近くたった現在の高校生にも読んでほしいと思います。
スマホのポケットの中に無限のポルノ
昔と今では決定的に違うことがあります。
現在はスマートフォン一台で、いつでも、どこでも、次から次へと性的な画像や動画を見ることができます。
そして一部の人では、見る時間が増え、やめようとしてもやめられない、刺激を求めて繰り返す、勉強・睡眠・人間関係などに支障が出ても続ける、という事態に発展します。
「ポルノ断ち」をしよう
特に男子高校生に伝えたいのは、スマホで毎日のようにHな画像・動画を見る習慣があるなら、一度やめてみてほしいということです。
なんだかやる気がでない、だるい、眠い、ニキビができる、肌が荒れている
高校生のこういった症状はオナニーが原因の場合が多いと私は考えています。
だまされたと思って1か月ポルノ断ちをしてください。コツはHな画像や動画を絶対にみないことです。自分で検索することは論外ですが、youtubeやTikTokなどでちょっとHなものが流れてきたらすぐにみるのをやめてください。自分の脳に、Hな刺激を入れないようにしてください。
ネット上では「オナ禁」と言われています。ちょっとあやしいですが、しらべてみてください。
岡本かの子のいう「性欲を別の力に変える」
岡本かの子は、仏教における「貪」を、ただ押さえつけるのではなく、よりよいものを求める力へ転じるという考えを紹介しています。
私はここが重要だと思います。
性欲そのものを悪者にする必要はありません。
しかし、毎日スマホの画面に向けていた強い欲求と時間を、勉強、運動、仕事、創作、人との関係などへ少しずつ振り向ける。
それが現代版の「性欲を調整する」ということではないでしょうか。
スマホを開けば、いくらでも刺激が手に入る時代です。
だからこそ、「見られるけれど見ない」「欲しいけれど自分で止める」という力には、大きな価値があります。