漢文の勉強法|訓読の基礎・句法・重要漢字の覚え方と、定期テスト・共通テストの対策

目次
  1. 訓読の基礎:最初にここを固める
  2. 句法:例文ごと声に出して覚える
  3. 重要漢字:熟語で考える
  4. よく出る考え方を知っておく
  5. 問題演習と復習
  6. 定期テストの漢文
  7. よくある質問
  8. おすすめの本
  9. 関連ページ

漢文は、覚えることが古文よりずっと少ない科目です。句法と重要な漢字を押さえれば、短い期間で点が取れるようになります。共通テストでも、古文より先に満点をねらいやすいのが漢文です。

ただし、句法の一覧を丸暗記しただけでは、実際の文章は読めません。覚えた句法と漢字の知識を使って、文の流れから読む練習まで必要です。

漢文の勉強ロードマップ

  1. 1訓読の基礎(返り点・書き下し・再読文字)

    ⏱ 1〜2週間🎯 白文を返り点どおりに読める

  2. 2句法

    ⏱ 1〜2か月🎯 例文の読みと訳を即答できる

  3. 3重要漢字

    ⏱ 句法と並行🎯 読みがいくつもある字を区別できる

  4. 4よく出る考え方(儒家・道家・史伝)

    ⏱ 読みながら🎯 話の展開が予想できる

  5. 5問題演習

    ⏱ 入試まで🎯 書き下し文と訳が言えるまで音読

訓読の基礎:最初にここを固める

返り点の読む順番と、書き下し文の書き方があいまいなままだと、句法を覚えても書き下し文が書けません。最初の1〜2週間で固めてしまいましょう。

  • 返り点:レ点・一二点・上下点。短い例でいいので、白文に返り点がついたものを何度も読んで、読む順番に慣れます。
  • 書き下し文:送り仮名はひらがなに。日本語の助詞・助動詞にあたる字(之・也・不・可 など)もひらがなにします。歴史的仮名遣いで書きます。
  • 置き字(而・於・于・乎・矣・焉 など):書き下し文では読みませんが、意味はあります。「而」は順接・逆接、「於」は場所・対象・比較を表します。
  • 再読文字(未・将・且・当・応・宜・須・猶・盍):一つの字を二回読みます。「未だ〜ず」「将に〜んとす」のように、読み方と意味をセットで覚えます。

句法:例文ごと声に出して覚える

テストでも入試でも、傍線部はほとんど句法の所に引かれます。覚え方は古文の助動詞と同じで、声に出して、見ないで言えるまでです。

似た句法は、並べて比べると区別できるようになります。よく出るのが、語順で意味が変わる部分否定と全部否定です。

疑問と反語も、同じ字(何・安・焉・豈 など)を使うので混ざりやすいところです。文末の読み方(〜や/〜んや)と、文の流れで見分けます。

一覧で覚えた形と、実際の文章の形はぴったり同じとはかぎりません。送り仮名が少しちがったり、字の順番が入れかわったり(何如/如何)、一部が省略されたりします。最後は、問題文についている返り点・送り仮名にしたがって読みましょう。

✅ 句法の卒業チェック

重要漢字:熟語で考える

漢文で点を落とす原因で多いのが、実は漢字の知識不足です。一つの字に読み方や意味がいくつもあり、そこがよく問われます。

知らない字や、読み方がわからない字が出てきたら、その字を使った熟語を思い浮かべてください。たとえば、

このように、熟語から意味の見当がつきます。漢和辞典(電子辞書の熟語検索)をこまめに引いておくと、この力がつきます。

特に、読み方で意味や句法が変わる字は、例文で区別しておきましょう。

字 主な読み
為 なす・なる・ためにす・たり・る(らる)
与 あたふ・と・ともに・くみす・や(か)
以 もつて(〜で・〜によって・〜を)・「以為」でおもへらく
見 みる・る(らる)・まみゆ・あらはる
易 かふ(交易)・やすし(容易)

よく出る考え方を知っておく

漢文には、よく出てくる考え方や話の型があります。知っていると先の展開が予想できるので、読むのがかなり楽になります。

  • 儒家(孔子・孟子):徳で国を治める。臣下は君主をいさめる。仁・義・礼・孝。
  • 道家(老子・荘子):人の作為をきらい、自然のままをよしとする。「役に立たないものこそ役に立つ」のように、ふつうの考えをひっくり返す話が多い。
  • 史伝(史記など):君主と臣下、戦いと外交。人物の言葉と行動から、人柄や判断を読み取る問題が多い。
  • 論説:「AではなくB」「AはBに及ばない」のように、二つを比べて主張する書き方が多い。何と何を比べているかを押さえる。
  • 漢詩:絶句・律詩の形、押韻、対句。自然の景色と、故郷を思う気持ちなど人の心を対比した詩が多い。

問題演習と復習

漢文は文章が短いので、1題の復習に時間をかけられます。

  • 傍線部だけでなく、全文の書き下し文と訳を確かめる。
  • 句法と重要漢字が出てきたら印をつけ、句法一覧・辞書で確かめる。
  • 会話の部分は、だれの言葉かを確かめる(「曰」の前の人物)。
  • 最後に、白文を見て書き下し文を言えるまで音読する。

共通テストでは、漢文と、それについて書いた文章や漢詩を比べる問題が出ます。それぞれの文章の言いたいことを一言でまとめる練習をしておきましょう。記述問題は、①直訳する、②注やリード文から主語・目的語を補う、③字数に合わせて整える、の順で作ります。

定期テストの漢文

  • 授業の前に白文を音読して、読めない所に印をつけておく。
  • 授業のあと、その日のうちに書き下し文と訳を確認する。
  • テスト前は、白文から書き下し文を書けるか、傍線部を訳せるか、「与」「以」「為」などの読みを言えるかを確かめる。

このサイトでは、教科書の漢文を書き下し文・現代語訳つきで解説し、テスト予想問題もつけています。上の検索窓から作品名で探してください。

よくある質問

漢文は直前でも間に合う?
句法と重要漢字だけなら、短期間でもかなり覚えられます。ただ、読む練習の時間は必要なので、共通テスト対策なら、遅くとも高3の秋には句法を終わらせておきたいところです。

句法はいくつ覚えればいい?
定期テストなら、授業で出てきたもので十分です。受験なら、句法の問題集1冊にのっているものを、例文ごと言えるようにしておけば足ります。

おすすめの本

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