高校授業・定期テスト対策– category –
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『伊勢物語 東下り』ゆきゆきて~
『伊勢物語』
ゆきゆきて駿河の国に至り ぬ()。 先へ先へと進んでいって、駿河の国に着いた。 宇津の山に至りて、わが入ら む() 。 宇津の山に着いて、自分が入ろうとする道は、とても暗く細い上に、つた、かえでは茂っており、なんとなく心細く、思いがけないつら... -
蘇軾『医薬談笑』現代語訳・書き下し文
高校授業・定期テスト対策
欧陽文忠公嘗言、 欧陽文忠公 嘗て言ふ、 欧陽文忠公は、以前言った。 嘗…「かつテ」かつて、以前。 「有患疾者。 「疾ふ者有り。 「病気にかかった者がいた。 疾…病気。疾病。 医問其得疾之由、 医 其の疾を得を問ふに、 医者がその病気になった理由を聞... -
鴻門之会(剣舞)①沛公旦日~の現代語訳・書き下し文・解説
司馬遷『史記』
ここまでの流れ 前221年秦が天下を統一した。(秦の始皇帝は有名) しかし、やがてその圧政に人々は苦しむようになり、前209年、二代目皇帝のときに反乱がおきた。(陳勝・呉広の乱)秦を倒そうとする多くの将の中でも次第に、沛公(劉邦)と項羽の二人が... -
『更級日記』冒頭(あこがれ) あづまぢの道のはてよりも~
更級日記
あづまぢの道のはてよりも、なほ奥つかたに生ひ出でたる人、 東海道の道の果てである常陸の国よりも、さらに奥のほう(上総国)で育った人(私)は、 あづまぢの道…東海道 なほ…さらに ~人…作者(藤原孝標女)のことをこう呼んでいる。 いかばかりかは... -
『源氏物語』光る君の誕生・桐壺③はじめよりおしなべての~
『源氏物語』
はじめよりおしなべての上宮仕へし たまふ べき きは に()。 (この若宮の母君・桐壺更衣は)始めから並々の(宮仕えの女官がする、帝の)おそば勤めをなさるような(軽い)身分ではなかった。 ・おしなべて…並一通り、ごく普通の ・際()…身分 ○普段か... -
『伊勢物語 東下り」の現代語訳・解説
『伊勢物語』
昔、男あり けり() 。 昔、男がいた。 ○『伊勢物語』は短い話を百話ほど集めた作品だが、多くが「昔。男ありけり」で始まる。 〇この「男」は在原業平がモデルであるとされています。 その男、身を要なきものに思ひなして、京にはあら じ()。 その男は... -
『土佐日記』門出・馬のはなむけ①現代語訳・解説
高校授業・定期テスト対策
『土佐日記』…紀貫之による、日本最初の仮名文字による日記。 紀貫之が土佐の国司(県知事のようなもの)の任期を終えて、京に帰り着くまでを記した日記。漢文ではなく、細やかな感情を表現できる仮名文字を使った日記。かな文字は女性が使うものだったの... -
『源氏物語』若紫(北山の垣間見・小柴垣のもと)①現代語訳・テスト対策
高校授業・定期テスト対策
光源氏は、わらわ病(マラリヤのようなもの)にかかり、まじないや祈祷(当時の治療法)をしたがなかなか治らなかった。北山の寺にすぐれた僧がいると聞き、治療のため北山にやってきた。 窮屈な普段の生活から解放された光源氏は、小柴垣を巡らした家に女... -
『源氏物語』光る君の誕生②上達部、上人なども~
『源氏物語』
上達部、上人などもあいなく目をそばめつつ、いとまばゆき人の御おぼえなり。 上達部や殿上人たちなども、不快げに目を背けて、まったく見ていられないほどのご寵愛ぶりである。 ・あいなし…不快げに、つまらなさそうに ・側む…目を背ける ・まばゆし…... -
『源氏物語』光る君の誕生・桐壺①いづれの御時にか~ 現代語訳・テスト対策
『源氏物語』
※「尊→帝」は「敬語で、帝に対する敬意」という意味です。テストで聞かれやすいところにつけているので、すべての敬語については書いていません。 いづれの御時 に( ける中に、 どの帝の御代であっただろうか、女御や更衣が大勢お仕え申し上げなさって...