高校授業・定期テスト対策– category –
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『更級日記』冒頭(あこがれ) あづまぢの道のはてよりも~
あづまぢの道のはてよりも、なほ奥つかたに生ひ出でたる人、 東海道の道の果てである常陸の国よりも、さらに奥のほう(上総国)で育った人(私)は、 あづまぢの道…東海道 なほ…さらに ~人…作者(藤原孝標女)のことをこう呼んでいる。 いかばかりかは... -
『源氏物語』光る君の誕生・桐壺③はじめよりおしなべての~
はじめよりおしなべての上宮仕へし たまふ べき きは に()。 (この若宮の母君・桐壺更衣は)始めから並々の(宮仕えの女官がする、帝の)おそば勤めをなさるような(軽い)身分ではなかった。 ・おしなべて…並一通り、ごく普通の ・際()…身分 ○普段か... -
『伊勢物語 東下り」の現代語訳・解説
昔、男あり けり() 。 昔、男がいた。 ○『伊勢物語』は短い話を百話ほど集めた作品だが、多くが「昔。男ありけり」で始まる。 〇この「男」は在原業平がモデルであるとされています。 その男、身を要なきものに思ひなして、京にはあら じ()。 その男は... -
『土佐日記』門出・馬のはなむけ①現代語訳・解説
『土佐日記』…紀貫之による、日本最初の仮名文字による日記。 紀貫之が土佐の国司(県知事のようなもの)の任期を終えて、京に帰り着くまでを記した日記。漢文ではなく、細やかな感情を表現できる仮名文字を使った日記。かな文字は女性が使うものだったの... -
『源氏物語』若紫(北山の垣間見・小柴垣のもと)①現代語訳・テスト対策
光源氏は、わらわ病(マラリヤのようなもの)にかかり、まじないや祈祷(当時の治療法)をしたがなかなか治らなかった。北山の寺にすぐれた僧がいると聞き、治療のため北山にやってきた。 窮屈な普段の生活から解放された光源氏は、小柴垣を巡らした家に女... -
『源氏物語』光る君の誕生②上達部、上人なども~
上達部、上人などもあいなく目をそばめつつ、いとまばゆき人の御おぼえなり。 上達部や殿上人たちなども、不快げに目を背けて、まったく見ていられないほどのご寵愛ぶりである。 ・あいなし…不快げに、つまらなさそうに ・側む…目を背ける ・まばゆし…... -
『源氏物語』光る君の誕生・桐壺①いづれの御時にか~ 現代語訳・テスト対策
※「尊→帝」は「敬語で、帝に対する敬意」という意味です。テストで聞かれやすいところにつけているので、すべての敬語については書いていません。 いづれの御時 に( ける中に、 どの帝の御代であっただろうか、女御や更衣が大勢お仕え申し上げなさって... -
『こころ』①そのうち年が暮れて春になりました。~
そのうち年が暮れて春になりました。ある日奥さんがKにかるたをやるから誰か友達を連れてこないかと言ったことがあります。するとKはすぐ友達なぞは一人もないと答えたので、奥さんは驚いてしまいました。なるほどKに友達というほどの友達は一人もな...