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『史記』項王自刎・項王最期
於是項王乃欲東渡烏江。 是ち東して烏江を渡らんと欲す。 そこで項王は東に向かって烏江を渡ろうとした。 烏江亭長檥船待。謂項王曰、「江東雖小、地方千里、衆数十万人、亦足王也。 烏江の亭長船を檥王たるに足るなり。 烏江の宿場の長が船を出す用... -
「漢詩」行行重行行『文選』 現代語訳・解説
行行重行行 与君生別離 行行重ねて行行 君と生きながら別離す (あなたは)旅をして、さらに旅を続ける (わたしは)あなたと生き別れの身になってしまった。 ・君…旅に出て帰らない夫。 ※いろいろな説があるが、帰らない夫を慕う妻の歌... -
『史記』四面楚歌 現代語訳・書き下し文
鴻門の会から四年後、力関係は逆転し、項羽は沛公の漢軍に追われることとなった。 項王軍壁垓下。兵少食尽。漢軍及諸侯兵、囲之数重。 項王の軍垓下に壁()す。兵少なく食尽く。漢軍及び諸侯の兵、之を囲むこと数重なり。 項王の軍は垓下で城壁の内に立て... -
『史記』鴻門之会(鴻門の会)④現代語訳・書き下し文
項王曰、「壮士。能復飲乎。」 項王曰はく、「壮士なり。能()た飲むか。」と。 項王がいうことには「勇壮な者だ。もっと酒を飲めるか。」と。 ・能~…~できる。 ・~乎…~か。(疑問) 樊噲曰、「臣死且不避。卮酒安足辞。 樊噲曰はく、「臣死すら且()す... -
『史記』鴻門之会(鴻門の会)③樊噲 頭髪上指 現代語訳・解説
於是張良至軍門、見樊噲。樊噲曰、「今日之事何如。」 是()。」と。 そこで張良は陣営の門まで行き、樊噲に会った。樊噲がいう事には「今日の会談の様子はどうですか。」と。 ・於是…「是いて」そこで 〇樊噲…沛公の部下。 ・何如…どのようか、どんな様子... -
黔之驢(けんのろ) 書き下し文・現代語訳
黔無驢。有好事者。船載以入至則無可用。放之山下。 黔()ち用ゐるべき無く、之を山下に放つ。 黔州には驢馬がいなかった。物好きな者がいて、船に乗せて(黔州に)連れて来た。連れて来たが、使い道がないので、山のふもとに放った。 ・好事者…物好きな者... -
『大鏡』道真左遷①
右大臣は才世にすぐれめでたく おはしまし ()。 右大臣(道真)は、学才がたいそう優れて立派でいらっしゃり、御思慮も格別に優れていらっしゃいました。 才…学問。特に漢学の教養。 心おきて…思慮。心の持ち方。 殊()のほかなり…格別だ、この上ない ... -
検非違使忠明 現代語訳・テスト対策
これも今は昔、忠明と いふ() けり。 これも今はなっては昔のことだが、忠明という検非違使がいた。彼が若かった時、清水寺の橋の下のところで、京童部たちとけんかをした。 ・検非違使…治安維持などにあたる役人。 ・いさかひ…争い、けんか。 ・京童部…京... -
買履忘度(韓非子)
鄭人有且買履者。 鄭人に且に履を買はんとする者有り。 鄭の人に履物を買おうとする者がいた。 ・有~者…~者がいた。「有~」は英語の"There is ~"のようなもの。 ・且…再読文字「且に~んとす」(今にも)~しようとする。 先自度其足而置之其坐。 先... -
兼盛と忠見(歌ゆゑに命を失ふこと) 沙石集
天徳の御歌合のとき、兼盛、忠見、ともに御随身にて左右についてけり。 天徳の歌合の時に、平兼盛と壬生忠見が、ともに随身として左方・右方に加わった。 歌合…右・左の組に分かれて、歌の優劣を競う催し。 初恋といふ題を給はりて、忠見、名歌詠み出だし...