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『静夜思』李白 現代語訳・書き下し文
牀前看月光 疑是地上霜 牀前月光を看る 疑ふらくは是れ地上の霜かと 寝台の前にさしこむ月の光をみると まるで地上に降りた霜のようだ(霜のように真っ白だ) 牀前…ベッド、寝台の前 疑是~…まるで~のようだ ※明るい月の光がさしこんで... -
先従隗始(先ず隗より始めよ)②現代語訳・書き下し文・テスト対策
前半:先従隗始(先ず隗より始めよ)① 隗曰、「古之君有以千金使涓人求千里馬者。買死馬骨五百金而返。 隗曰はく、「古の君に千金を以つて涓人をして千里の馬を求めしむる者 有り。死馬の骨を五百金に買ひて返る。 隗が言うことには、「昔のある君主で、... -
先従隗始(先ず隗より始めよ)①現代語訳・書き下し文・テスト対策
燕という国で、噲に譲ったことがきっかけで内乱が起きた。内乱につけこんで、隣国の斉が燕を攻撃し、噲と子之は殺された。 燕人立太子平為君。是為昭王。 燕人()れを昭王と為す。 燕の人々は太子の平を立てて君主とした。これを昭王といった。 ・平(昭王... -
鶏口牛後② 書き下し文・現代語訳
蘇秦者、師鬼谷先生。 蘇秦は、鬼谷先生を師とす。 蘇秦という者は、鬼谷先生を師匠としていた。 初出游、困而帰。 妻不下機、嫂不為炊。 初め出游し、困(がず。 初めて遊説に出たとき、困窮して帰ってきた。妻は、はたおり機から下りて出迎えようともせず... -
鶏口牛後 書き下し文・現代語訳
秦人恐喝諸侯、求割地。 秦人諸侯を恐喝して、地を割かんことを求む。 秦は諸侯をおどして、領土を割くことを求めた。 有洛陽人蘇秦。 游説秦恵王不用。 洛陽して用ゐられず。 洛陽の人で、蘇秦という者がいた。秦の恵王に意見を説いたが採用されなかった... -
杜甫「登高」 書き下し文・現代語訳 テスト対策
「登高」は9月9日、重陽の節句の行事。家族や親しい人たちとと高い所に登り、宴を開いて厄払いをするという習慣があった。 風急天高猿嘯哀 哀渚清沙白鳥飛廻 風急に天高くして猿嘯)し 渚()る 風は激しく吹き、空は高く澄みわたり、猿の鳴き声が... -
『史記』項王自刎・項王最期
於是項王乃欲東渡烏江。 是ち東して烏江を渡らんと欲す。 そこで項王は東に向かって烏江を渡ろうとした。 烏江亭長檥船待。謂項王曰、「江東雖小、地方千里、衆数十万人、亦足王也。 烏江の亭長船を檥王たるに足るなり。 烏江の宿場の長が船を出す用... -
「漢詩」行行重行行『文選』 現代語訳・解説
行行重行行 与君生別離 行行重ねて行行 君と生きながら別離す (あなたは)旅をして、さらに旅を続ける (わたしは)あなたと生き別れの身になってしまった。 ・君…旅に出て帰らない夫。 ※いろいろな説があるが、帰らない夫を慕う妻の歌... -
『史記』四面楚歌 現代語訳・書き下し文
鴻門の会から四年後、力関係は逆転し、項羽は沛公の漢軍に追われることとなった。 項王軍壁垓下。兵少食尽。漢軍及諸侯兵、囲之数重。 項王の軍垓下に壁()す。兵少なく食尽く。漢軍及び諸侯の兵、之を囲むこと数重なり。 項王の軍は垓下で城壁の内に立て... -
『史記』鴻門之会(鴻門の会)④現代語訳・書き下し文
項王曰、「壮士。能復飲乎。」 項王曰はく、「壮士なり。能()た飲むか。」と。 項王がいうことには「勇壮な者だ。もっと酒を飲めるか。」と。 ・能~…~できる。 ・~乎…~か。(疑問) 樊噲曰、「臣死且不避。卮酒安足辞。 樊噲曰はく、「臣死すら且()す...