古文の勉強法
古文できないけど、何を勉強したらよいか分からないという人へ
ここでは、入試古文を解けるようになるための勉強法・順序をご紹介します。
先に厳しく言っておきますが、
古文を楽に読めるようになろうなどとは思ってはいけません。
私は20年ほど国語を教えてきましたが、古文のできる生徒はみな、それなりの時間をかけて単語・文法・読解の練習を積んでいます。
ここではあなたがある程度の時間をかけることを前提として、無駄に時間を使わない・確実に力がつく道を伝えます。
まず
必ず、覚えるべきといったことは完璧に覚えてください!
こちらのページに詳しく書きましたが、高校で学習する内容で解けない・分からないということが起こる原因は、その前段階で着けるべきことが、しっかり身についていないからです。
では、勉強法ですが、
簡単に言えば、
単語を150個覚える・古典文法(用言・助動詞)を覚える
↓
読解法を学ぶ・古典文法(助詞・助動詞)を覚える
↓
単語を300個覚える・多読・演習。
です。
特に奇抜なこところのない勉強法で「なーんだ」と思うかもしれませんが、これが王道であり、確実に力をつける道です。
詳しく説明していきます。
単語を150個覚える・古典文法(用言・助動詞)を覚える
まずはとにかく覚えることです。重要なのは完璧にすることです。
単語150個
…最終的にはもっと覚える必要がありますが、まずは最重要・再頻出の単語を150~200個覚えましょう。重要なのは完璧にすることです。完璧とは単語を聞いたら0.5秒で意味を答えられる状態にすることです。九九のように一度完璧にすると忘れなくなります。
古文だけでなく、勉強において一番無駄でもったいないことは一度覚えた・できるようになったことを忘れることです。
古典文法
…用言(動詞・形容詞・形容動詞)の活用と、助動詞の意味・接続・活用・用法を覚える。
別ページで説明していますので、詳しくはそちらを見てください。
ここでも重要なのは完璧にすることです。
特に助動詞はちょっと大変ですが、ここを完璧にするか、いい加減にすませるかで決定的な差がつきます。古文で点が取りたかったら、死ぬ気で助動詞を完璧にしてください。
よく「単語・文法を覚えたのに読めない」という人がいますが、そういう人の10人に9人は単語・文法をしっかり覚えていません。自分に厳しく・完璧にしましょう。
理屈でいけば、単語と助動詞さえ覚えてしまえばかなり古文は読めます。
古文は昔の日本語なので、勉強しなくてもなんとなく読めてしまいます。英語のように語順が全然違うなどといったことはないですよね。
ただ、まったく現代語と同じわけではなく当然違う部分もあります。
いくつか違う部分ありますが、一番違うのが助動詞なんです。
逆に言えば、助動詞を身に着けてしまえば、古文と現代語のギャップを大きく埋められることになります。
読解法を学ぶ・古典文法(助詞・助動詞)を覚える
単語と用言の活用・助動詞を覚えれば、ある程度古文はよめるようになります。
ここからは それ以外の重要な文法事項と、読解法を身に着けていきます。
文法:ここで学ぶべき文法事項は助詞・敬語です。
助詞…
助動詞と同じように助詞も現代語と大きく異なっているので、頑張って覚えましょう。
ただ、助詞は活用がないので、助動詞よりも楽なはずです。一気に覚えましょう。
敬語
…敬語動詞を覚え、尊敬語・謙譲語・丁寧語のはたらきを理解しましょう。
敬語は現代でも重要ですが、古文ではより重要で、頻繁に使います。
尊敬語・謙譲語・丁寧語の理解が間違っている人が多いので、こちらで確認してくださいね。
(「尊敬語は偉い人を敬う」「謙譲語は自分を低める」などと思っていませんか?その理解だとマズイですよ……。)
読解法について
古文を読む際にいくつか知っておくといいコツ、文構造、文展開があります。これも助動詞と同様に、現代日本語とは異なる部分について、そのギャップをうめる知識です。
読解法についてはただいま、ページ作成中です。