牀前看月光 疑是地上霜
牀前月光を看る 疑ふらくは是れ地上の霜かと
寝台の前にさしこむ月の光をみると
まるで地上に降りた霜のようだ(霜のように真っ白だ)
牀前…ベッド、寝台の前
疑是~…まるで~のようだ
※明るい月の光がさしこんできて、霜のようみえた。
挙頭望山月 低頭思故郷
頭を挙げて山月を望み 頭を低れて故郷を思ふ
頭をあげて山の上の月をながめ
うなだれて故郷のことを思い出す
故郷でも自分が見ている月と同じ月が見えているはずであり、故郷を懐かしむ気持ちがこみあげてきた。
※月を通じて故郷を懐かしむというのは、漢詩でよく扱われるテーマ。
詩の形式:五言絶句
押韻:光・霜・郷
対句:第三句と第四句(挙頭望山月 低頭思故郷)