長らく現代文の定番の入門書であった『やさしく語る現代文』が2020年に改訂されました。第一部は同じですが、第二部の問題をすべて入れ替えて、新しく販売されました。
ただ問題自体は最新の入試問題ではなく、かなり前の問題のようです。『田村の基礎現代文速読演習』という 1998年に田村氏が出した問題集におなじ問題が載っていたりします。
読んでみて気に入った人は、旧版も手に入れて問題演習に使うとよいと思います。中古で安く売っています。
内容
現代文を読む際には、「つなぐ働き」をしているものに注目すべきだとして、「接続詞・指示語・助詞」の3つをあげ、文法にしたがって読むことを重視します
私の経験からしても、現代文が苦手な生徒は「書いてある通り」に読むことができないことが多いです。
自分が分かりやすい論を勝手につくってしまっていて、分かったつもりになってしまうのです。
時間がかかってもよいので、「ここにこう書いてあるから…」「逆接があるから、…」「『も』がこれをつないでいる」などと書いてあることにしたがって、正確に読む訓練が必要です。
使い方
まず第一部を1週間で3周読んでください。どういった言葉に注意して読めばよいのかを解説しています。
読みやすいぶん、さらーっと読んでわかった気になってしまいがちなので、最低3回やった方がよいです。
これで現代文の頭の使い方を頭にインストールしましょう。
続いて第二部の問題をやっていきましょう。
初見で解けなくてもよいので、田村氏の解説をじっくり読んで理解しましょう。
ここも3周以上やりましょう。
問題文を読んで、解説と同じように自分でも考えることができるようになれば合格です。
けっこう大変です。しかしやり切れば確実に力になりますよ。
他の文章でも、この本で学んだことと同じように読んでみてください。