古文– category –
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『土佐日記』門出・馬のはなむけ②現代語訳・解説
古文二十三日。八木のやすのりといふ人あり。この人、国に必ずしも言ひ使ふ者に()。 二十三日。八木のやすのりという人がいる。この人は、国司の役所で必ずしも召し使ったりする人でもないそうである。 〇ざ なり=ざんなり←ざるなり 「ざ」…打消の助動詞「ず... -
『和泉式部日記』夢よりもはかなき世の中を・薫る香に③現代語訳・テスト対策
古文まだ端におはしましに、 (帥の宮は)まだ縁先にいらっしゃる時に、この童が、物陰から合図をする様子をするのを見つけなさって、「どうだったか。」とお尋ねになると、 御文をさし出でたれば、御覧じて、 同じ枝に鳴きつつをりし時鳥声は変はらぬも... -
『和泉式部日記』夢よりもはかなき世の中を・薫る香に②現代語訳・テスト対策
古文その宮は、いとあてにけけしうおはします()は。昔のやうには、えしもあらじ。」など言へば、 その帥の宮様は、たいそう気品があってよそよそしくいらっしゃるそうですね。昔(亡き為尊親王)のように(気楽にお仕えすることは)できないでしょう。」などと... -
『和泉式部日記』夢よりもはかなき世の中を・薫る香に①現代語訳・テスト対策
『和泉式部日記』夢よりもはかなき世の中を、嘆きわびつつ明かし暮らすほどに、四月十余日にもなりぬれば、木の下暗がりもてゆく。 夢よりもはかなかった(亡き為尊親王との)男女の仲を、嘆き悲しみながら日々を過ごすうちに、陰暦四月十日余りにもなったので、木の下はだ... -
『大鏡』花山天皇の出家③現代語訳・テスト対策
古文花山寺におはしまし()てのちにぞ、 (花山天皇が)花山寺にご到着なさって、御髪をお剃りになった後に ・御髪下ろす…髪を剃って出家なさる。 粟田殿は、「まかり出で()ければ、 粟田殿は「退出いたしまして、父の大臣(兼家)にも、出家する前の変わらない... -
『大鏡』花山天皇の出家②現代語訳・テスト対策
古文さやけき影をまばゆく思し召し()ほどに、 (帝は)明るい月の光を、まぶしくお思いになっているうちに、 ・さやけし…明るい。はっきりしている。 月の顔にむら雲のかかりて、少し暗がりゆきければ、「わが出家は成就するなり()て、 月にむら雲がかかって、... -
『大鏡』花山天皇の出家①現代語訳・テスト対策
『大鏡』花山天皇がこっそりと宮中を抜け出し、花山寺で出家してしまう場面。 粟田殿(藤原道兼)は藤原兼家の三男。花山天皇が退位すると、次は兼家の娘の詮子の産んだ一条天皇となる。兼家は花山天皇を退位させ、一条天皇の摂政・関白となって権力を握ろうとして... -
『大鏡』道真左遷①
古文右大臣は才世にすぐれめでたく おはしまし ()。 右大臣(道真)は、学才がたいそう優れて立派でいらっしゃり、御思慮も格別に優れていらっしゃいました。 才…学問。特に漢学の教養。 心おきて…思慮。心の持ち方。 殊()のほかなり…格別だ、この上ない ... -
検非違使忠明 現代語訳・テスト対策
古文これも今は昔、忠明と いふ() けり。 これも今はなっては昔のことだが、忠明という検非違使がいた。彼が若かった時、清水寺の橋の下のところで、京童部たちとけんかをした。 ・検非違使…治安維持などにあたる役人。 ・いさかひ…争い、けんか。 ・京童部…京... -
兼盛と忠見(歌ゆゑに命を失ふこと) 沙石集
古文天徳の御歌合のとき、兼盛、忠見、ともに御随身にて左右についてけり。 天徳の歌合の時に、平兼盛と壬生忠見が、ともに随身として左方・右方に加わった。 歌合…右・左の組に分かれて、歌の優劣を競う催し。 初恋といふ題を給はりて、忠見、名歌詠み出だし...