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【古典文法講座】助動詞とは?何を勉強すればいいの?

古文学習で、避けて通れないのが助動詞です。

ここで古文が嫌いになる人も多いのですが、助動詞そのものはそれほど難しくありません。

難しく感じる一番の原因は、覚えるべきことを覚えないまま問題を解こうとすることです。

数学でいえば、九九を覚えていないのに因数分解をしようとしているようなものです。

助動詞で必要なのは「意味・接続・活用」の3つ。

まずこの3つが何なのかを理解し、そのあと必要なものを覚えていきましょう。

目次

まず理解すること――「意味・接続・活用」

① 意味――助動詞は意味を付け加える

▽昔、男ありけり(過去)

(訳)昔、男がい

→「けり」は過去の意味。

▽雪、降ら推量

(訳)雪が降るだろう

→「む」は推量の意味。

助動詞は、動詞などのあとについて意味を付け加える語です。

現代語でも、

  • 言わない → 打消
  • 言わせる → 使役
  • 言っ → 過去
  • 言うようだ → 推定
  • 言われる → 受身

のように、もとの語に意味を付け加えています。

古文の助動詞も同じ。まず「その助動詞がどんな意味を持つのか」を覚えます。

② 接続――何形のあとにつくか

助動詞には、それぞれ「何形のあとにつくか」という決まりがあります。これが接続です。

助動詞「ず」=未然形接続

〇 あら(未然形) + ず

× あり連用形 + ず

助動詞「けり」=連用形接続

〇 あり(連用形) + けり

× あら未然形 + けり

「ず」の前は未然形、「けり」の前は連用形。

この決まりを知っていると、文の中で助動詞を見つけたり、活用形を判断したりできるようになります。

③ 活用――助動詞自身も形を変える

助動詞も動詞と同じように、未然・連用・終止・連体・已然・命令と形を変えます。

ここが少しややこしいところですが、実際の文で見ると分かりやすくなります。

例:「許されなかった」はどう作る?

古文で「許されなかった」という意味を作ってみます。

使うのは次の4語です。

  • 「許す」……動詞
  • 「る」……受身
  • 「ず」……打消
  • 「けり」……過去

「許す」+「る」+「ず」+「けり」

これを「接続」と「活用」に従ってつなげます。

①「る」は未然形接続

「許す」を未然形の許さにする。

②「ず」は未然形接続

「る」を未然形のにする。

③「けり」は連用形接続

「ず」を連用形のざりにする。

④ 文末なので「けり」は終止形

したがって、

許さ(未然形)(未然形)ざり(連用形)けり(終止形)。」

=「許されなかった。」

この仕組みが分かれば、助動詞の第一段階はクリアです。

あとは知識を入れていきます。

次に覚えること――意味・接続・活用を丸暗記する

覚えるものは最初に書いた3つです。

① 意味
② 接続
③ 活用

ここは、ある程度丸暗記した方が早いです。

「全部覚えなくてもよい」という考え方もありますが、学校の授業や定期テスト、大学受験まで考えるなら、最初に一通り覚えてしまった方があとで楽です。

一週間くらいかけて、何度も声に出して覚えましょう。

「る・らる」なら、ここまで覚える

助動詞「る・らる」

意味……受身・尊敬・自発・可能

接続……未然形接続

活用……

未然連用終止連体已然命令
るるるれれよ
られられらるらるるらるれられよ

声に出すなら、

「る・らる」

「受身・尊敬・自発・可能」

「未然形接続」

「れ・れ・る・るる・るれ・れよ」

「られ・られ・らる・らるる・らるれ・られよ」

これを何回も繰り返します。

学校の古典文法書に助動詞一覧表があると思います。まずはそのページを毎日音読するのがおすすめです。

接続はグループで覚えると楽

未然形接続
「る」「らる」「す」「さす」「しむ」「む」「むず」「ず」「じ」「まし」「まほし」

連用形接続
「き」「けり」「つ」「ぬ」「たり」「たし」「けむ」

終止形接続
「らむ」「らし」「べし」「まじ」「めり」「なり(伝聞・推定)」

「なり」(断定・存在)
連体形・体言接続

「り」
サ変の未然形・四段の已然形

一語ずつバラバラに覚えるより、接続ごとにまとめて覚えた方が整理しやすいです。

まずは「意味・接続・活用」を覚えよう

助動詞は、仕組みさえ分かればあとは知識勝負です。

意味・接続・活用を覚える。まずはここから始めてください。

それぞれの助動詞の詳しい意味や識別方法については、別ページで解説しています。

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