『竹取物語』かぐや姫の嘆き 現代語訳・品詞分解・解説|テスト予想問題付き

目次
  1. 原文の読み方
  2. 現代語訳・品詞分解・解説
  3. 月を見て泣くかぐや姫
  4. かぐや姫の告白
  5. 翁の嘆き
  6. 月の都と人間の世界
  7. 使用人たちの嘆き
  8. テスト予想問題

『竹取物語』「かぐや姫の嘆き」(八月十五日ばかりの月に〜同じ心に嘆かしがりけり)の現代語訳・品詞分解・敬語・解説です。

八月十五日が近づき、かぐや姫は月を見て泣いてばかりいます。わけを尋ねる翁たちに、かぐや姫は自分が月の都の人であること、十五日に迎えが来ることを打ち明けます。この十五日の夜のできごとが、続く「かぐや姫の昇天①」「②」です。だれの動作か(主語)と、だれからだれへの敬語かに注意して読みましょう。

原文の読み方

原文の一語一語に、活用や助動詞・助詞の意味を示しています。緑の下線は敬語です。下のボタンで、用言・助動詞・助詞・敬語の種類と向きを別々に出したり消したりできます。ラベルを押すと古典文法一覧の説明に飛びます。

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現代語訳・品詞分解・解説

月を見て泣くかぐや姫

原文
八月十五日はちがつじふごにちばかり副助程度の格助連体修飾月に格助時間出いでゐワ上一連用て接助単純接続、かぐや姫いと副いたくク連用泣きカ四連用たまふ補・ハ四終止尊→かぐや姫。

現代語訳八月十五日も近いころの月の夜、縁先に出て座っては、かぐや姫がたいそうひどくお泣きになる。

ばかり
〜ごろ。〜くらい。
出でゐる
出て座る。ここは部屋から縁側近くに出ること。
いたし
はなはだしい。ひどい。
解説

「八月十五日ばかり」は、八月十五日に近いころ。十五日の夜に月から迎えが来るので、その日が迫っていることを表す。

現代語訳今ではもう人目もはばかりなさらずにお泣きになる。

つつむ
はばかる。人に知られないようにする。
解説

「今は」とあるのは、それまでは人目を避けてひそかに泣いていたから。今はそれもかまわずに泣いている。

原文
これ代名を格助対象見マ上一連用て接助単純接続、親どもも係助添加「何事なにごとぞ終助念押し。」と格助引用問ひさわぐガ四終止。

現代語訳これを見て、親(翁と嫗)たちも「どうしたのですか」と、うろたえて尋ねる。

問ひさわぐ
あわてて尋ねる。

かぐや姫の告白

原文
かぐや姫泣く泣く副言ふハ四連体、「先々さきざきも係助同趣申まうさサ四未然謙→翁・嫗む意志終止と格助引用思ひハ四連用しか過去已然ども接助逆接確定、

現代語訳かぐや姫が泣きながら言うには、「以前からお話し申し上げようと思っておりましたけれど、

泣く泣く
泣きながら。
先々
以前。前々。
申す
「言ふ」の謙譲語。申し上げる。
原文
必ず副心惑まどはしサ四連用たまは補・ハ四未然尊→翁・嫗む推量連体ものぞ終助念押しと格助引用思ひハ四連用て接助単純接続、今まで副助限界過ごしサ四連用はべり補・ラ変連用丁→翁・嫗つる完了連体なり断定終止。

現代語訳(お話しすれば)きっとお心を乱しなさるにちがいないと思って、今まで(言わずに)過ごしてきたのです。

心惑はす
心を乱す。うろたえる。
解説

「心惑はし」の主語は翁たち。かぐや姫は、話し相手である翁たちの動作に尊敬語「たまふ」を付けている。

原文
さ副のみ副助限定やは係助反語とて格助内容、うち出いでダ下二連用はべり補・ラ変連用丁→翁・嫗ぬる強意連体ぞ終助念押し。

現代語訳(でも)いつまでもそう黙っていられようかと思い、とうとう打ち明けてしまうのですよ。

さのみやは
そうしてばかりいられようか(いや、いられない)。下に「過ごすべき」などが省略されている。
うち出づ
口に出して言う。打ち明ける。
解説

「さ」は、翁たちが心を乱すだろうと思って、打ち明けずに過ごしてきたことをさす。

「うち出で」るのは、泣いているわけ(自分が月の都の人で、帰らなければならないこと)。

原文
おの代名が格助連体修飾身は係助提示こ代名の格助連体修飾国の格助連体修飾人に断定連用も係助強意あら補・ラ変未然ず打消終止。月の格助連体修飾都の格助連体修飾人なり断定終止。

現代語訳私の身は、この国(人間の世界)の者でもありません。月の都の者なのです。

おのが
自分の。
この国
人間の世界。
原文
それを接、昔の格助連体修飾契ちぎりありラ変連用ける過去連体に格助原因よりラ四連用なむ係助強意、こ代名の格助連体修飾世界に格助対象は係助強調まうで来きカ変連用謙→翁・嫗たり完了連用ける過去連体。

現代語訳それなのに、前世からの因縁があったために、この世界へやって参ったのでした。

それを
それなのに。
契り
前世からの約束。宿命。
まうで来
「来」の謙譲語。参る。
解説

かぐや姫がこの世界に来たのは、「昔の契りありける」(前世からの因縁があった)ため。

原文
今は係助区別帰るラ四終止べき義務連体に格助結果なりラ四連用に完了連用けれ過去已然ば接助順接確定、こ代名の格助連体修飾月の格助連体修飾十五日じふごにちに格助時間、か代名の格助連体修飾もとの格助連体修飾国より格助起点、迎むかへハ下二連用に格助目的人々まうで来こカ変未然謙→翁・嫗むず推量終止。

現代語訳今はもう帰らねばならない時が来てしまったので、この月の十五日に、あのもとの国から、人々が迎えに参るでしょう。

もとの国
もといた国。
むず
「むとす」がつづまった語。「む」と同じ意味。
解説

「かのもとの国」は月の都のこと。

原文
さらラ四未然ず打消連用まかりラ四連用謙→翁・嫗ぬ強意終止べけれ義務已然ば接助順接確定、おぼし嘆なげかカ四未然尊→翁・嫗む婉曲連体が格助主格悲しきシク連体ことを格助対象、こ代名の格助連体修飾春より格助起点思ひ嘆おもひなげきカ四連用はべる補・ラ変連体丁→翁・嫗なり断定終止。」と格助引用言ひハ四連用て接助単純接続、

現代語訳どうしても去らなければなりませんので、(あなたがたが)お嘆きになるだろうことが悲しくて、この春からずっと思い嘆いているのです。」と言って、

さらず
避けられず。どうしても。漢字では「避らず」と書く。
まかる
「行く」「去る」の謙譲語。
おぼし嘆く
「思ひ嘆く」の尊敬語。
解説

「おぼし嘆か」の主語は翁たち、「思ひ嘆き」の主語はかぐや姫。尊敬語の「おぼし」が付くかどうかで区別できる。

「まかり」は謙譲語。かぐや姫は、月の都へ帰ることを「まかる」、人間の世界へ来ることを前で「まうで来」と言い、翁たちのいる人間の世界を敬っている。

翁の嘆き

原文
いみじくシク連用泣くカ四連体を格助対象、翁おきな、「こ代名は係助提示、なでふ連体ことのたまふハ四連体尊→かぐや姫ぞ終助念押し。

現代語訳ひどく泣くのを(聞いて)、翁は、「これはまあ、なんということをおっしゃるのですか。

いみじ
はなはだしい。
なでふ
なんという。
のたまふ
「言ふ」の尊敬語。おっしゃる。
原文
竹の格助連体修飾中より格助起点見つけカ下二連用きこえ補・ヤ下二連用謙→かぐや姫たり完了連用しか過去已然ど接助逆接確定、菜種なたねの格助連体修飾大おほきさおはせサ変未然尊→かぐや姫し過去連体を格助対象、

現代語訳竹の中からお見つけ申し上げたけれど、(そのときは)菜の種ほどの大きさでいらっしゃったのを、

きこゆ
(動詞に付いて)〜申し上げる。謙譲語。
菜種
菜の種。とても小さいもののたとえ。
解説

「菜種の大きさ」は、見つけたときの小ささを大げさにたとえた言い方。それほど小さいころから育ててきたと強調して、かぐや姫を引き止めようとしている。

原文
わ代名が格助連体修飾丈たけ立ち並ぶバ四連体まで副助限界養やしなひハ四連用たてまつり補・ラ四連用謙→かぐや姫たる完了連体わ代名が格助連体修飾子を格助対象、何人なにびとか係助反語迎むかへハ下二連用きこえ補・ヤ下二未然謙→かぐや姫む推量連体。

現代語訳私の背丈と並ぶほどになるまでお育て申し上げた我が子を、いったい誰がお迎え申し上げるというのか(誰にも迎えさせはしない)。

丈
背丈。身長。
何人
だれ。
解説

「何人か迎へきこえむ」は、「だれがお迎え申し上げようか、だれにも迎えさせない」という反語。

原文
まさに副許ゆるさサ四未然む意志終止や係助反語。」と格助引用言ひハ四連用て接助単純接続、「我われ代名こそ係助強意死なナ変未然め意志已然。」とて格助内容、泣きののしるラ四連体こと、いと副堪たへがたげなりナリ終止。

現代語訳どうして許したりするものか。」と言って、「(いっそ)私のほうこそ死んでしまいたい。」と言って、大声で泣き騒ぐ様子は、本当にこらえきれないようである。

まさに〜や
どうして〜か(いや、〜ない)。反語。
泣きののしる
大声で泣き騒ぐ。
堪へがたげなり
こらえきれない様子だ。
解説

「我こそ死なめ」は、かぐや姫を失うくらいなら自分のほうが死んでしまいたいということ。翁の取り乱した悲しみが最もよく表れた言葉。

月の都と人間の世界

原文
かぐや姫の格助主格いはく、「月の格助連体修飾都の格助連体修飾人に断定連用て接助単純接続、父母ちちははありラ変終止。

現代語訳かぐや姫が言うには、「(私は)月の都の人で、(あちらに)父と母がおります。

いはく
言うことには。
原文
片時かたときの格助連体修飾間あひだとて格助内容、か代名の格助連体修飾国より格助起点まうで来こカ変未然謙→翁・嫗しか過去已然ども接助逆接確定、かく副こ代名の格助連体修飾国に格助場所は係助区別あまた副の格助連体修飾年を格助対象経へハ下二連用ぬる完了連体に断定連用なむ係助強意あり補・ラ変連用ける詠嘆連体。

現代語訳ほんの少しの間ということで、あの国から参りましたけれど、こうしてこの国で長い年月を過ごしてしまったのですね。

片時
ほんのわずかな時間。
あまた
たくさん。
解説

月の都での「片時の間」が、この国では「あまたの年」にあたる。二つの世界で、時の流れ方が大きく違う。

「ありける」の「ける」は、今になって気づいた詠嘆。前の「昔の契りありける」「まうで来たりける」の「ける」は過去。

原文
か代名の格助連体修飾国の格助連体修飾父母ちちははの格助連体修飾ことも係助強意おぼえヤ下二未然ず打消連用、ここ代名に格助場所は係助区別、かく副久ひさしくシク連用遊びバ四連用きこえ補・ヤ下二連用謙→翁・嫗て接助単純接続、ならひハ四連用たてまつれ補・ラ四已然謙→翁・嫗り存続終止。

現代語訳あの国の父母のことも思い出さず、こちらでは、こんなにも長く楽しい日々を過ごさせていただき、すっかりなじみ申し上げております。

おぼゆ
思い出す。
遊ぶ
楽しく過ごす。
ならふ
慣れ親しむ。
解説

「ここ」は、この国(人間の世界)のこと。

原文
いみじからシク未然む婉曲連体心地ここちも係助強意せサ変未然ず打消終止。悲しくシク連用のみ副助限定ある補・ラ変連体。

現代語訳(月の都に帰ることを)たいそううれしいと思う気持ちもいたしません。ただ悲しいばかりです。

いみじ
ここでは、たいそううれしい。
解説

「いみじからむ心地もせず」は、月の都へ帰ることをうれしいとも思えないということ。

原文
されど接、おの代名が格助連体修飾心なら断定未然ず打消連用、まかりラ四連用謙→翁・嫗な強意未然む意志終止と格助引用するサ変連体。」と格助引用言ひハ四連用て接助単純接続、もろともに副いみじうシク連用・音泣くカ四終止。

現代語訳けれども、自分の意思ではなく、去って行こうとしているのです。」と言って、(翁たちと)一緒にひどく泣く。

されど
けれども。
おのが心ならず
自分の意志ではなく。
解説

「まかりなむとする」と、前の「悲しくのみある」は、どちらも連体形で文を終えている(連体形止め)。かぐや姫の心が乱れている様子が表れている。

「おのが心ならず、まかりなむとする」と同じ気持ちを、かぐや姫は前に「さらずまかりぬべければ」と言っていた。

使用人たちの嘆き

原文
使つかはハ四未然るる受身連体人々も係助同趣、年ごろ副ならひハ四連用て接助単純接続、立ち別れラ下二連用な強意未然む推量連体ことを格助対象、

現代語訳召し使われている人々も、長年なじんできたので、(かぐや姫と)別れてしまうだろうことを、

年ごろ
長年。
解説

「立ち別れなむことを」は、文の終わりの「同じ心に嘆かしがりけり」に続く。

原文
心こころばへなど副助例示あてやかにナリ連用うつくしかりシク連用つる完了連体ことを格助対象見ならひハ四連用て接助順接確定、

現代語訳(かぐや姫の)気だてなどが上品でかわいらしかったのを見慣れていたので、

心ばへ
気だて。性質。
あてやかなり
上品だ。
うつくし
かわいらしい。現代語の「美しい」とは違う。
解説

「心ばへ」はかぐや姫の気だて。

原文
恋こひしからシク未然む推量連体ことの格助主格堪たへがたくク連用、湯水ゆみづ飲まマ四未然れ可能未然ず打消連用、同じシク連体心に格助状態嘆なげかしがりラ四連用けり過去終止。

現代語訳(いなくなったら)恋しく思うだろうことがこらえきれず、湯水ものどを通らないで、(翁たちと)同じ思いで嘆き悲しんだ。

嘆かしがる
嘆き悲しむ。
解説

「湯水飲まれず」は、悲しみのあまり湯水ものどを通らないということ。人々の悲しみを具体的に表している。

「同じ心に」は、翁たちと同じ気持ちでの意。

続き:『竹取物語』かぐや姫の昇天① / かぐや姫の昇天②

テスト予想問題

A 読み・語句

  1. 次の語の読みを現代仮名遣いで答えよ。
    ①出でゐて
    ②契り
    ③菜種
    ④片時
    ⑤父母
    ⑥心地
    ⑦いはく

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    ①いでいて
    ②ちぎり
    ③なたね
    ④かたとき
    ⑤ちちはは
    ⑥ここち
    ⑦いわく

  2. 次の語の意味を答えよ。
    ①契り
    ②なでふ
    ③ののしる
    ④ならふ
    ⑤年ごろ
    ⑥心ばへ
    ⑦あてやかなり
    ⑧うつくし

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    ①前世からの約束・宿命
    ②なんという
    ③大声で騒ぐ
    ④慣れ親しむ
    ⑤長年
    ⑥気だて・性質
    ⑦上品だ
    ⑧かわいらしい

B 文法

  1. 次の【 】内の動詞について、活用の種類と本文中での活用形を答えよ。
    ①月に【出でゐ】て
    ②申さむと【思ひ】しかども
    ③人にも【あら】ず
    ④迎へに人々【まうで来】むず
    ⑤我こそ【死な】め
    ⑥あまたの年を【経】ぬる
    ⑦心地も【せ】ず

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    ①ワ行上一段活用・連用形
    ②ハ行四段活用・連用形
    ③ラ行変格活用・未然形
    ④カ行変格活用・未然形
    ⑤ナ行変格活用・未然形
    ⑥ハ行下二段活用・連用形
    ⑦サ行変格活用・未然形

  2. ①次の「む」の意味を答えよ。
    ア 先々も申さむと思ひしかども
    イ 必ず心惑はしたまはむものぞ
    ウ まさに許さむや
    エ いみじからむ心地もせず
    ②「まうで来むず」を単語に区切り、「むず」の意味を答えよ。

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    ①ア=意志 イ=推量 ウ=意志 エ=婉曲
    ②まうで来/むず。「むず」は推量(「むとす」がつまった形で、「む」と同じ意味)。

  3. 次の「ける」の意味を答えよ。また、係助詞の結びになっているものはどれか、係助詞とともに答えよ。
    ア 昔の契りありけるによりなむ
    イ この世界にはまうで来たりける
    ウ あまたの年を経ぬるになむありける

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    ア=過去 イ=過去 ウ=詠嘆。結びになっているのはイ(「よりなむ」の「なむ」の結び)とウ(「ぬるになむ」の「なむ」の結び)。

  4. 「見つけきこえたりしかど」の「きこえ」、「養ひたてまつりたる」の「たてまつり」は、それぞれどの種類の敬語か。また、だれからだれへの敬意か。

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    どちらも謙譲語(補助動詞)。翁からかぐや姫への敬意。

C 現代語訳・内容

  1. 「人目も今はつつみたまはず泣きたまふ」とあるが、かぐや姫はいつごろから思い嘆いていたのか。本文中から抜き出せ。また、かぐや姫にとって「八月十五日」はどのような日か。

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    この春(より)。月の都から迎えの人々が来て、月へ帰らなければならない日。

  2. 「さのみやはとて、うち出ではべりぬるぞ」を現代語訳せよ。また、「さ」がさす内容と、かぐや姫が「うち出で」たのは何かを説明せよ。

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    訳=いつまでもそのように(黙って)いられようかと思って、とうとう打ち明けてしまうのですよ。「さ」=翁たちが心を乱すだろうと思い、打ち明けないで過ごしてきたこと。打ち明けたこと=自分が月の都の人で、十五日に迎えが来て帰らなければならないこと(泣いていたわけ)。

  3. 「さらずまかりぬべければ、おぼし嘆かむが悲しきことを、この春より思ひ嘆きはべるなり」を現代語訳せよ。また、「おぼし嘆か」と「思ひ嘆き」の主語をそれぞれ答えよ。

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    訳=どうしても去らなければなりませんので、(あなたがたが)お嘆きになるだろうことが悲しくて、この春から思い嘆いているのです。「おぼし嘆か」=翁たち(翁と嫗)。「思ひ嘆き」=かぐや姫。

  4. かぐや姫が人間の世界にやって来た理由を述べた部分を、本文中から十字以内で抜き出せ。

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    昔の契りありける

  5. 「何人か迎へきこえむ。まさに許さむや」を現代語訳せよ。また、翁が見つけたときのかぐや姫の大きさを「菜種の大きさ」と言ったのはなぜか、説明せよ。

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    訳=だれがお迎え申し上げようか、だれにも迎えさせはしない。どうして許すものか、決して許さない。説明=小さいころから苦労して育ててきたことを大げさに言って強調し、かぐや姫を引き止めようとしたから。

  6. 「いみじからむ心地もせず。悲しくのみある。されど、おのが心ならず、まかりなむとする」について、①現代語訳せよ。②ここに表れたかぐや姫の気持ちを説明せよ。③文末が連体形で終わっている語を二つ抜き出し、終止形に直せ。

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    ①(月の都に帰ることを)たいそううれしいと思う気持ちもいたしません。ただ悲しいばかりです。けれども、自分の意志ではなく、去って行こうとしているのです。②翁たちと別れて、自分の意志に反して月に帰らなければならないのがつらく悲しい気持ち。③ある→あり、する→す

  7. 「使はるる人々」の、かぐや姫との別れの悲しみを最も具体的に表している部分を、本文中から六字で抜き出せ。また、人々が見慣れていたかぐや姫の気だてはどのようなものか、答えよ。

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    湯水飲まれず。上品でかわいらしい気だて。