『おくのほそ道』旅立ち(漂泊の思ひ) 現代語訳・品詞分解・解説|テスト予想問題付き

目次
  1. 原文の読み方
  2. 現代語訳・品詞分解・解説
  3. 人生は旅である
  4. 旅への思いと旅じたく
  5. 千住での別れ
  6. テスト予想問題

『おくのほそ道』「旅立ち(漂泊の思ひ)」の現代語訳・品詞分解・解説です。

「月日は百代の過客にして」で始まる、『おくのほそ道』の冒頭の章段です。旅こそが人生だと考える芭蕉が、旅への思いを抑えきれずに住まいを人に譲り、千住で親しい人々と別れて旅立つまでが描かれます。対句・掛詞・縁語などの表現と、二つの句の季語・切れ字がよく問われます。

原文の読み方

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現代語訳・品詞分解・解説

人生は旅である

原文
月日は係助提示百代はくたいの格助体修過客くわかくに断定連用して接助単純接続、行きかふハ四連体年も係助添加また副旅人なり断定終止。

現代語訳月日は、いつまでも歩みをやめずに旅を続ける旅人であり、去っては来る年もまた旅人である。

百代(はくたい)
永遠。限りなく長い年月。
過客(くわかく)
旅人。
行きかふ
去っては来る。行き来する。
解説

冒頭の三文(「月日は」〜「旅に死せるあり」)は『おくのほそ道』全体の序にあたり、「人生は旅である」という芭蕉の人生観を表している。

「月日は百代の過客にして」と「行きかふ年もまた旅人なり」は対句。李白の文章「春夜宴桃李園序」の「光陰は百代の過客なり」をふまえている。

原文
舟の格助体修上に格助場所生涯しやうがいを格助対象浮かべバ下二連用、馬の格助体修口とらへハ下二連用て接助単純接続老いを格助対象迎ふるハ下二連体者は係助提示、日々ひび旅に断定連用して接助単純接続、旅を格助対象栖すみかと格助引用すサ変終止。

現代語訳舟の上で一生を送る船頭や、馬の口を引いて年老いていく馬子は、日々が旅であり、旅をわが家としている。

生涯を浮かぶ
(舟の上で)一生を過ごす。
馬の口とらふ
馬のくつわを取って引く。
栖(すみか)
住まい。
解説

「舟の上に生涯を浮かべ」る人は船頭、「馬の口とらへて老いを迎ふる者」は馬子。どちらも毎日が旅である人の例。

「舟の上に生涯を浮かべ」と「馬の口とらへて老いを迎ふる」は対句。「浮かべ」は「舟」の縁語(「過ごし」と言わずに、舟に関係のある「浮かべ」を使っている)。

原文
古人こじんも係助添加多くク連用旅に格助場所死せサ変未然る完了連体ありラ変終止。

現代語訳昔の詩人たちにも、旅の途中で死んだ人が多くいる。

古人
昔の人。ここでは、旅に生きた昔の詩人たち(西行・宗祇・李白・杜甫など)。
解説

「死せる」の下に「人」を補って、「旅の途中で死んだ人が多くいる」と訳す。

旅への思いと旅じたく

原文
予よ代名も係助添加、いづれ代名の格助体修年より格助起点か係助疑問、片雲へんうんの格助主格風に格助受身の相手誘はハ四未然れ受身連用て接助単純接続、漂泊へうはくの格助体修思ひやまマ四未然ず打消連用、海浜かいひんに格助場所さすらへハ下二連用、

現代語訳私も、いつの年からだったか、ちぎれ雲が風に誘われて流れていくように、さすらいの旅に出たいという思いがおさまらず、海辺をさまよい歩いて、

予
私。
片雲
ちぎれ雲。
漂泊
あてもなくさすらうこと。
さすらふ
さまよい歩く。
解説

旅人として、月日・年 → 船頭・馬子 → 古人 → 「予(私)」と、話が外側から自分自身へと近づいていく。

「いづれの年よりか」の「か」の結びは省略されている(「ありけむ」などが補える)。

「片雲の風に誘はれて」は、ちぎれ雲が風に吹かれて漂うように、というたとえ。「漂泊の思ひ」は、さすらいの旅に出たいという抑えきれない気持ち。

原文
去年こぞの格助体修秋、江上かうしやうの格助体修破屋はをくに格助場所蜘蛛くもの格助体修古巣ふるすを格助対象払ひハ四連用て接助単純接続、やや副年も係助添加暮れラ下二連用、

現代語訳去年の秋、隅田川のそばのあばら家に帰り、蜘蛛の古い巣を払って(暮らすうちに)、しだいに年も暮れ、

去年(こぞ)
昨年。
江上の破屋
川(隅田川)のほとりのあばら家。芭蕉の住まい(芭蕉庵)。
やや
しだいに。
解説

「海浜にさすらへ」は、前の年の旅(須磨・明石などの海辺)をさす。

「蜘蛛の古巣を払ひて」は、長く留守にしていた家に戻り、また住み始めたことを表す。

原文
春立てタ四已然る完了連体霞かすみの格助体修空に格助状況、白河の関しらかはのせき越えヤ下二未然ん意志終止と格助引用、そぞろ神がみの格助主格ものに格助対象つきカ四連用て接助単純接続心を格助対象狂はハ四未然せ使役連用、

現代語訳立春となって霞の立ちこめる空を見るにつけ、白河の関を越えようと、人をそわそわさせるそぞろ神が身に取りついて心をかき乱し、

そぞろ神
人をそわそわと落ち着かない気持ちにさせる神。
白河の関
奥州(東北地方)の入り口にあった関所。古くから歌に詠まれた名所(歌枕)。
解説

「春立てる」の「立て」は、「(年が明けて)春が立つ」と「霞が立つ」の掛詞。

「霞の空に、」の読点で、意味は下の「そぞろ神の…心を狂はせ」に続く。白河の関を越える時期を言っているのではない。

原文
道祖神だうそじんの格助体修招きに格助対象あひハ四連用て接助単純接続取るラ四連体もの手に格助対象つかカ四未然ず打消連用、ももひきの格助体修破れを格助対象つづりラ四連用、笠かさの格助体修緒をつけかへハ下二連用て接助単純接続、

現代語訳道祖神に招かれているようで何も手につかず、ももひきの破れをつくろい、笠のひもを付けかえて、

道祖神(だうそじん)
旅の安全を守る神。
取るもの手につかず
何をしても手につかない。
緒(を)
ひも。
解説

「そぞろ神の…心を狂はせ」と「道祖神の…取るもの手につかず」、「ももひきの破れをつづり」と「笠の緒つけかへて」は、それぞれ対句。旅に出たくてたまらない心と、旅じたくの様子を述べている。

原文
三里さんりに格助場所灸きう据すうるワ下二連体より格助即時、松島まつしまの格助体修月まづ副心に格助場所かかりラ四連用て接助単純接続、

現代語訳足の三里に灸をすえるとすぐに、松島の月(はどんなにすばらしいだろうか)がまず気にかかって、

三里
ひざ頭の下の外側のくぼみ。ここに灸をすえると脚が丈夫になるといわれた。
解説

「据うるより」の「より」は即時(〜するとすぐに)。後の「宵より集ひて」の「より」は起点(〜から)。

「かかり」は「月」の縁語(月が空に「かかる」)。

旅で訪ねたい地として、白河の関と松島の二つが挙げられている。どちらも古くからの歌枕。

原文
住めマ四已然る完了連体方かたは係助区別人に格助対象譲りラ四連用、杉風さんぷうが格助体修別墅べつしよに格助場所移るラ四連体に格助時間、

現代語訳それまで住んでいた庵は人に譲り渡し、杉風の別宅へ移るときに、(詠んだ句)

住める方
住んでいた家(芭蕉庵)。
杉風(さんぷう)
芭蕉の門人。
別墅(べつしよ)
別荘。別宅。
解説

芭蕉庵から杉風の別宅に移るのは、旅に備えた仮の旅立ち。本当の出発は後半の三月二十七日。

原文
草の格助体修戸とも係助同趣住み替はるラ四連体代よぞ終助念押し雛ひなの格助体修家いへ

現代語訳わびしい草庵も、住む人が替わる時が来たのだなあ。(新しい住人が住めば、)雛人形を飾る華やかな家になることだろう。

解説

季語は「雛」(春)、切れ字は「ぞ」。

「草の戸」は、芭蕉がひとりで住んでいた粗末な庵。「雛の家」は、新しく住む家族持ちの人が、雛祭りに雛人形を飾って華やぐ家。

「草の戸も」の「も」は、冒頭の「月日は百代の過客にして…」をふまえる。月日が移り変わるように、この庵も住む人が替わる、という感慨を詠んでいる。

原文
表八句おもてはちくを格助対象庵いほりの格助体修柱に格助場所掛けおくカ四終止。

現代語訳(この句を発句として連句を作り、その)表八句を庵の柱にかけておいた。

表八句
連句の最初の八句。「草の戸も」の句はその第一句(発句)。
庵(いほり)
芭蕉庵。

千住での別れ

原文
弥生やよひも係助強意末すゑの格助体修七日なぬか、あけぼのの格助体修空朧々ろうろうとタリ連用して接助状態、月は係助区別有明ありあけに断定連用て接助状態光をさまれラ四已然る存続連体ものから接助順接確定、

現代語訳陰暦三月も終わりに近い二十七日、明け方の空はぼんやりとかすみ、月は有明の月で光が弱まっているので、

弥生
陰暦の三月。
末の七日
下旬の七日、つまり二十七日。
朧々たり
おぼろにかすんでいる。
有明
有明の月。夜が明けても空に残っている月(陰暦十六日以降の月)。
解説

「弥生も末の七日」の「も」には、春も終わろうとしているという、過ぎゆく春を惜しむ気持ちがこもる。

「月は有明にて光をさまれるものから」は、『源氏物語』帚木巻の一節をふまえた表現。

「ものから」は、ここでは「〜ので」と順接で訳す(「〜けれども」と逆接にとる説もある)。

原文
富士ふじの格助体修峰みねかすかにナリ連用見えヤ下二連用て接助単純接続、上野・谷中うへの・やなかの格助体修花の格助体修梢こずゑ、また副いつ代名かは係助疑問と格助内容心細しク終止。

現代語訳富士山の峰がかすかに見えて、上野や谷中の桜の梢を、またいつ見られるだろうかと思うと心細い。

花
桜の花。
梢(こずゑ)
枝の先。
解説

「またいつかは」の下には「見ん」などが省略されている(係助詞「かは」の結びの省略)。

生きて帰れるかもわからない長い旅への不安が、「心細し」に表れている。

原文
むつまじきシク連体限りは係助区別宵よひより格助起点集つどひハ四連用て接助単純接続、舟に格助対象乗りラ四連用て接助単純接続送るラ四終止。

現代語訳親しい人たちはみな前の晩から集まって、舟に乗って(私を)送ってくれる。

むつまじ
親しい。
限り
(〜の人々)すべて。
宵
日が暮れてまもないころ。ここでは出発の前の晩。
解説

「むつまじき限り」は、後の「人々は途中に立ち並びて」の「人々」と同じ人たち。

原文
千住せんぢゆと格助引用いふハ四連体所にて格助場所舟を格助起点上がれラ四已然ば接助順接確定、前途ぜんと三千里さんぜんりの格助体修思ひ胸に格助場所ふさがりラ四連用て接助単純接続、幻まぼろしの格助体修ちまたに格助場所離別りべつの格助体修涙を格助対象そそぐガ四終止。

現代語訳千住という所で舟から上がると、この先三千里もの長い旅に出るのだと思うと胸がつまり、幻のようにはかないこの世の別れ道に立って、別れの涙を流す。

前途三千里
これから先の、はるかに遠い道のり。
ちまた
分かれ道。
解説

「前途三千里の思ひ胸にふさがりて」は、長い旅に出るという感慨で胸がいっぱいになること。旅立つにあたっての作者の思いを表した言葉。

「幻のちまた」は、幻のようにはかないこの世の分かれ道。この世ははかないものと思いながらも、別れの涙をおさえられないのである。

原文
行くカ四連体春や間助詠嘆鳥啼なきカ四連用魚うをの格助体修目は係助提示涙

現代語訳春が過ぎ去ろうとしている。その春を惜しんで鳥は悲しげに鳴き、魚の目には涙が浮かんでいるようだ。

解説

季語は「行く春」(春)、切れ字は「や」。

「行く春」は、過ぎ去ろうとしている春。陰暦三月の終わりのころ。

鳥や魚までが春の終わりを惜しんで泣いているように詠み(惜春)、それに重ねて、見送りの人々との別れを惜しむ気持ち(惜別)を表している。

原文
これ代名を格助対象矢立やたての格助体修初めと格助引用しサ変連用て接助単純接続、行くカ四連体道なほ副進まマ四未然ず打消終止。

現代語訳この句を旅の記録の書き始めとして(歩き出したが)、道はなかなかはかどらない。

矢立て
携帯用の筆記用具。墨つぼに筆を入れる筒をつけたもの。「矢立ての初め」で、旅の記録の書き始め。
なほ
依然として。やはり。
解説

「草の戸も」の句は旅立ちの前、仮住まいに移るときの句なので、旅の記録の最初の句は「行く春や」となる。

「行く道なほ進まず」なのは、見送りの人々と別れがたく、あいさつなどが続いて足が進まないから。

原文
人々は係助区別途中に格助場所立ち並びバ四連用て接助単純接続、後ろ影うしろかげの格助主格見ゆるヤ下二連体まで副助限界は係助強調と格助内容、見送るラ四連体なる断定連体べし推量終止。

現代語訳人々は道の途中に立ち並んで、(私の)後ろ姿が見える間は(見送ろう)と思って、見送っているのであろう。

後ろ影
後ろ姿。
解説

「後ろ影の見ゆるまでは」の下には「見送らん」などが省略されている。

「見送るなるべし」は、人々がまだ見送っているのだろうと、作者が推し量って言ったもの。

『おくのほそ道』のほかの章段:平泉 / 立石寺

テスト予想問題

A 読み・語句

  1. 次の語の読みを現代仮名遣いで答えよ。
    ①過客
    ②栖
    ③去年
    ④杉風
    ⑤弥生
    ⑥有明

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    ①かかく
    ②すみか
    ③こぞ
    ④さんぷう
    ⑤やよい
    ⑥ありあけ

  2. 次の語句の意味を答えよ。
    ①片雲
    ②やや
    ③別墅
    ④朧々たり
    ⑤むつまじ
    ⑥ちまた

    解答を見る

    ①ちぎれ雲
    ②しだいに
    ③別荘・別宅
    ④おぼろにかすんでいる
    ⑤親しい
    ⑥分かれ道

B 文法

  1. 次の傍線部「る」を文法的に説明せよ。
    ①旅に死せ【る】あり
    ②老いを迎ふ【る】者
    ③取【る】もの手につかず
    ④住め【る】方は人に譲り

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    ①完了の助動詞「り」の連体形
    ②ハ行下二段活用動詞「迎ふ」の連体形の活用語尾の一部
    ③ラ行四段活用動詞「取る」の連体形の活用語尾
    ④完了の助動詞「り」の連体形

  2. 次の傍線部「より」の意味を答えよ。
    ①三里に灸据うる【より】
    ②宵【より】集ひて

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    ①即時(〜するとすぐに)
    ②起点(〜から)

  3. 「月は有明にて光をさまれるものから」を単語に分けて文法的に説明し、現代語訳せよ。

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    月=名詞、は=係助詞、有明=名詞、に=断定「なり」の連用形、て=接続助詞、光=名詞、をさまれ=「をさまる」(ラ行四段)の已然形、る=存続「り」の連体形、ものから=順接の確定条件を表す接続助詞。訳=月は有明の月で、その光が弱まっているので。

C 現代語訳・内容

  1. 「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり」を現代語訳せよ。また、この文から読み取れる芭蕉の人生観を簡潔に答えよ。

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    訳=月日は、果てしない時を旅していく旅人であり、行っては来る年もまた旅人である。人生観=人生は旅である。

  2. 「舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老いを迎ふる者」とは、どのような人か。また、この部分に用いられている修辞を二つ、どの語句に用いられているかとあわせて説明せよ。

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    人=船頭と馬子。修辞=①対句(「舟の上に生涯を浮かべ」と「馬の口とらへて老いを迎ふる」)。②縁語(「浮かべ」が「舟」の縁語)。

  3. 「春立てる霞の空に」の「立て」に用いられている修辞を、二つの意味を示して説明せよ。また、この「空に、」は、意味の上で下のどこに続くか。

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    修辞=掛詞。「(年が明けて)春が立つ(立春になる)」と「霞が立つ」の二つの意味を表す。続く所=「(そぞろ神のものにつきて)心を狂はせ」。

  4. 「草の戸も住み替はる代ぞ雛の家」について答えよ。
    ①季語と季節、切れ字を答えよ。②「草の戸」と「雛の家」は、それぞれどのような家か。③「草の戸も」の「も」は、本文中のどの一文をふまえていると考えられるか。

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    ①季語=雛 季節=春 切れ字=ぞ
    ②草の戸=芭蕉がひとりで住んでいた粗末な庵。雛の家=新しく住む家族持ちの人が雛人形を飾り、華やかになった家。
    ③月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。

  5. 「行く春や鳥啼き魚の目は涙」について答えよ。
    ①季語と切れ字を答えよ。②作者のどんな思いが詠みこまれているか、説明せよ。

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    ①季語=行く春 切れ字=や
    ②過ぎ去っていく春を惜しむ気持ち(惜春)に重ねて、見送りの人々と別れるのを惜しむ気持ち(惜別)がこめられている。

  6. 「行く道なほ進まず」とあるが、それはなぜか。また、「後ろ影の見ゆるまではと」の下に省略されている言葉を、文語で答えよ。

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    理由=見送りの人々と別れがたく、あいさつなどが続いてなかなか先へ進めないから。省略=見送らん(見送らむ)