『宇治拾遺物語』袴垂と保昌 現代語訳・品詞分解・解説|テスト予想問題付き

目次
  1. 原文の読み方
  2. 現代語訳・品詞分解・解説
  3. 夜道の笛吹く男
  4. 「こは何者ぞ」
  5. 保昌の家で
  6. テスト予想問題

『宇治拾遺物語(うじしゅういものがたり)』「袴垂と保昌(はかまだれとやすまさ)」の現代語訳・品詞分解・解説です。教科書によっては「袴垂、保昌にあふこと」という題で載っています。

冬の夜、着物を奪おうとした盗賊の首領・袴垂(はかまだれ)が、笛を吹きながら一人で歩く男に目をつけます。ところが男は少しも動じず、袴垂のほうがすっかり圧倒されてしまいます。男の正体は、摂津の前の国司・藤原保昌でした。話の大部分は袴垂の目から語られているので、「思ふ」「おぼゆ」の主語と、会話の中の敬語に注意して読みましょう。

原文の読み方

原文の一語一語に、活用や助動詞・助詞の意味を示しています。緑の下線は敬語です。下のボタンで、用言・助動詞・助詞などのラベルを別々に出したり消したりできます。ラベルを押すと古典文法一覧の説明に飛びます。

表示:

現代語訳・品詞分解・解説

夜道の笛吹く男

原文
昔むかし、袴垂はかまだれと格助引用て接助単純接続、いみじきシク連体盗人ぬすびとの格助体修大将軍だいしやうぐんありラ変連用けり過去終止。

現代語訳昔、袴垂といって、たいへんな盗賊の首領がいた。

大将軍
かしら。首領。
いみじ
程度がはなはだしい。ここは「ひどい・とんでもない」の意。
原文
十月じふぐわつばかり副助程度に格助時間、衣きぬの格助体修用ようなり断定連用けれ過去已然ば接助順接確定、衣きぬ少し副設まうけカ下二未然ん意志終止と格助引用て接助単純接続、さるべき所々ところどころうかがひ歩きカ四連用ける過去連体に接助単純接続、

現代語訳十月のころ、(袴垂は)着る物が要るようになったので、着物を少しばかり手に入れようとして、盗みに都合のよさそうな所をあちこち探り歩いていたところ、

十月
陰暦十月。冬の初め。
用
入用。必要。
設く
用意する。手に入れる。
さるべき
適当な。ふさわしい。
解説

陰暦の十月は冬。寒くなって袴垂にも着物が必要になった時期で、その寒い夜中に一人で笛を吹いて歩く男の特異さも際立つ。

「さるべき所々」は、着物を盗むのに都合のよいあちこちの場所。

原文
夜中よなかばかり副助程度に格助時間、人皆副静まり果てタ下二連用て接助単純接続後のち、月の格助主格朧おぼろなるナリ連体に格助時間、

現代語訳真夜中のころ、人々がすっかり寝しずまったあと、月がぼんやりかすんでいる中を、

原文
衣きぬあまた副着カ上一連用たり存続連用ける過去連体ぬしの格助主格、指貫さしぬきの格助体修稜そば挟はさみマ四連用て接助単純接続、絹きぬの格助体修狩衣かりぎぬめきカ四連用たる存続連体着カ上一連用て接助単純接続、

現代語訳着物を何枚も重ねて着た人が、指貫の股立ちを帯に挟みこみ、絹の狩衣らしいものを着て、

ぬし
人。
指貫
袴の一種。すそをひもでくくる。
稜
袴の左右のわきのあいた所。股立ち。
狩衣めく
狩衣のように見える。
解説

「衣あまた着たりけるぬし」が、袴垂がねらいを定めた相手(のちに保昌とわかる)。

原文
ただ副一人ひとり、笛ふえ吹きカ四連用て接助単純接続、行きカ四連用も係助強意やらラ四未然ず打消連用練り行けカ四已然ば接助順接確定、

現代語訳たった一人で笛を吹きながら、先を急ぐでもなく、のんびりと歩いて行くので、

やる
「行きやる」でどんどん進む。
練り行く
ゆっくり歩いて行く。
解説

「行きもやらず練り行けば」は、急いで先へ進むこともなく、ゆっくりと歩いて行くので、ということ。

原文
あはれ感、これ代名こそ係助強意、我われ代名に格助対象衣きぬ得ア下二未然させ使役未然ん意志終止と格助引用て接助単純接続出でダ下二連用たる完了連体人な断定連体・音めり推定終止と格助引用思ひハ四連用て接助単純接続、

現代語訳ああ、この人こそ、私に着物を得させようとして出てきた人であるようだと思って、

あはれ
感動詞。ああ。
解説

「我」は袴垂自身。

「なめり」は、断定「なり」の連体形「なる」が撥音便「なん」になり、その「ん」が表記されない形+推定「めり」。〜であるようだ。

相手が自分に着物を与えるために現れたと考えるところに、自分に都合よく物事を受け取る袴垂の性格がうかがえる。

※上の「こそ」に対して、結びは已然形「めれ」にならず終止形「めり」で終わっている。

原文
走りかかりラ四連用て接助単純接続、衣きぬを格助対象剝はがガ四未然ん意志終止と格助引用思ふハ四連体に接助逆接確定、あやしくシク連用ものの格助主格恐ろしくシク連用おぼえヤ下二連用けれ過去已然ば接助順接確定、

現代語訳走りかかって着物をはぎ取ろうと思うけれども、妙になんとなく恐ろしく感じられたので、

あやし
不思議だ。妙だ。
ものの
なんとなく。
おぼゆ
(自然に)思われる。感じられる。
原文
添そひハ四連用て接助単純接続、二、三町ばかり副助程度行けカ四已然ども接助逆接確定、我代名に格助対象人こそ係助強意つきカ四連用たれ存続已然と格助引用思ひハ四連用たる存続連体気色けしきも係助強意なしク終止。

現代語訳あとについて二、三町ほど行ったが、(その人は)自分に人がついて来ていると思っている様子もない。

気色
様子。
添ふ
つき従う。あとについて行く。
解説

この「我」は保昌。袴垂が、笛を吹く男の心の中を推し量って言ったもの。「思ひたる」の主語も保昌。

原文
いよいよ副笛を格助対象吹きカ四連用て接助単純接続行けカ四已然ば接助順接確定、試みマ上一未然ん意志終止と格助引用思ひハ四連用て接助単純接続、足を格助対象高くク連用しサ変連用て接助単純接続走り寄りラ四連用たる完了連体に接助単純接続、

現代語訳(男が)いっそう笛を吹きながら行くので、(袴垂は)試してみようと思って、わざと足音を立てて駆け寄ったところ、

足を高くして
足音を高く立てて。
解説

「試みん」は、男が平然としているのは、自分に気づいていないためか、気づいていても恐れていないためかを試してみようということ。

原文
笛を格助対象吹きカ四連用ながら接助並行見返りラ四連用たる完了連体気色、取りかかるラ四終止べく可能連用も係助強意おぼえヤ下二未然ざり打消連用けれ過去已然ば接助順接確定、走り退はしりのきカ四連用ぬ完了終止。

現代語訳笛を吹いたまま振り向いたその人の様子には、とても襲いかかれそうにないと感じられたので、走って離れた。

解説

「べく」は打消の語と呼応して可能。「襲いかかることができそうにも思われなかった」。

走って逃げたのは袴垂。

「こは何者ぞ」

原文
かやうにナリ連用、あまたたび副、とさまかうざま副に格助状態するサ変連体に接助逆接確定、つゆ副ばかり副助限定も係助強意騒ぎガ四連用たる存続連体気色なしク終止。

現代語訳このように何度も、あれこれとやってみるが、(その人は)少しもあわてている様子がない。

あまたたび
何度も。
とさまかうざま
あれこれと。
つゆ
下に打消の語を伴って、少しも(〜ない)。
解説

「とさまかうざまにする」は、あとをつけたり、わざと足音を立てて走り寄ったりして、男の様子をうかがったり襲いかかろうとしたりすること。

原文
希有けうナリ語幹の格助体修人かな終助詠嘆と格助引用思ひハ四連用て接助単純接続、十余町じふよちやうばかり副助程度具ぐしサ変連用て接助単純接続行くカ四終止。

現代語訳(袴垂は)めったにない人だなあと思って、十町あまりついて行く。

希有なり
めったにない。不思議だ。
具す
ついて行く。連れ立つ。
解説

「希有の人かな」は、何をされても少しも動じない男(保昌)の様子に対して、袴垂が驚き感心したもの。

原文
さりとて接あらラ変未然ん適当終止やは係助反語と格助引用思ひハ四連用て接助単純接続、刀かたなを格助対象抜きカ四連用て接助単純接続走りかかりラ四連用たる完了連体時に格助時間、

現代語訳(袴垂は)そうかといって、このままついて行くだけでよいものか、いや、そうはいかないと思って、刀を抜いて飛びかかったそのときに、

さりとて
そうかといって。
解説

「さりとてあらんやは」は、そうかといってこのままでいてよいものか、いや、よくない、ということ。何もせずにただついて行くわけにはいかない、という袴垂の気持ち。

原文
そ代名の格助体修たび、笛を格助対象吹きやみマ四連用て接助単純接続、立ち返りラ四連用て接助単純接続、「こ代名は係助区別何者ぞ終助念押し。」と格助引用問ふハ四連体に接助順接確定、

現代語訳そのとき、(その人は)笛を吹くのをやめて、振り返って、「おまえは何者だ。」と問うので、

たび
とき。おり。
原文
心も係助強意失うせサ下二連用て接助単純接続、我代名に断定連用も係助強意あら補・ラ変未然で接助打消接続つい居ゐワ上一未然られ自発連用ぬ完了終止。

現代語訳(袴垂は)気も遠くなって、我を忘れて、思わずひざまずいてしまった。

つい居る
ひざまずく。
我にもあらず
我を忘れる。茫然とする。
解説

「られ」は自発。保昌の気迫に押されて、袴垂は自分でも思わずひざまずいてしまった。

原文
また副、「いかなるナリ連体者ぞ終助念押し。」と格助引用問へハ四已然ば接助順接確定、今は係助区別逃ぐガ下二終止とも接助逆接仮定よも副逃がさサ四未然じ打消推量終止と格助引用おぼえヤ下二連用けれ過去已然ば接助順接確定、

現代語訳また、「どんな者だ。」と問うので、もう今となっては、逃げたところでまさか逃がしてはくれまいと感じたので、

よも
下に「じ」を伴って、まさか〜ないだろう。
解説

「よも〜じ」は「まさか〜ないだろう」。逃げても逃がしてはもらえないと観念した袴垂は、このあと正直に名乗っている。

原文
「引剝ひはぎに断定連用候ふ補・ハ四終止丁→保昌。」と格助引用言へハ四已然ば接助順接確定、「何者ぞ終助念押し。」と格助引用問へハ四已然ば接助順接確定、「字あざな、袴垂と格助引用なん係助強意言はハ四未然れ受身連用候ふ補・ハ四連体丁→保昌。」と格助引用答ふれハ下二已然ば接助順接確定、

現代語訳「追いはぎでございます。」と言うと、「何という者だ。」と問うので、「通り名を、袴垂と言われております。」と答えると、

引剝ぎ
追いはぎ。
字
通称。呼び名。
解説

二つの「候ふ」は丁寧語。会話の話し手の袴垂から、聞き手の保昌への敬意。盗賊の首領が丁寧語を使っているところに、すっかり気おされた袴垂の様子が表れている。

「言はれ」の「れ」は受身。

原文
「さ副いふハ四連体者ありラ変終止と格助引用聞くカ四連体ぞ係助強意。危ふげにナリ連用、希有ナリ語幹の格助体修やつかな終助詠嘆。」と格助引用言ひハ四連用て接助単純接続、

現代語訳「そういう者がいると聞いているぞ。物騒で、とんでもないやつだな。」と言って、

危ふげなり
危なっかしい。物騒だ。
解説

「さいふ者」の「さ」は、袴垂と呼ばれる追いはぎ。

「希有のやつかな」は、袴垂が、相手がどんな人物かもわからずに襲いかかろうとしたことにあきれて言ったもの。「やつ」は人をいやしめて言う語で、「希有の人かな」とは気持ちが違う。

原文
「ともにまうで来こカ変命令謙→保昌。」と格助引用ばかり副助限定言ひかけカ下二連用て接助単純接続、また副、同じシク連体やうに比況連用、笛吹きカ四連用て接助単純接続行くカ四終止。

現代語訳「いっしょについて参れ。」とだけ声をかけて、また同じように笛を吹いて行く。

まうで来
「来」の謙譲語。参る。「来」は命令形で「こ」と読む。
解説

「まうで来」は、保昌が自分の動作の受け手である自分自身に敬意を表した言い方(自敬表現)。相手を威圧する効果がある。

保昌の家で

原文
こ代名の格助体修人の格助体修気色、今は係助区別逃ぐガ下二終止とも接助逆接仮定よも副逃がさサ四未然じ打消推量終止と格助引用おぼえヤ下二連用けれ過去已然ば接助順接確定、

現代語訳この人の様子から、今はもう逃げようとしても、とうてい逃がしてはもらえまいと思われたので、

原文
鬼に格助受身の相手神しん取らラ四未然れ受身連用たる完了連体やうに比況連用て接助単純接続、ともに行くカ四連体ほどに格助時間、家いへに格助場所行き着きカ四連用ぬ完了終止。

現代語訳(袴垂は)鬼に魂を奪われたようにぼうっとして、ついて行くうちに、(その人の)家にたどり着いた。

神
魂。
解説

「鬼に神取られたるやうにて」は、袴垂が魂を抜かれたように茫然としていることのたとえ。

原文
いづこ代名ぞ終助念押しと格助引用思へハ四已然ば接助順接確定、摂津の前司保昌せつつのぜんじやすまさと格助引用いふハ四連体人なり断定連用けり詠嘆終止。

現代語訳どこかと思うと、摂津の前の国司の保昌という人(の家)であった。

摂津の前司保昌
摂津の国の前の国司、藤原保昌。
前司
前の国司。
解説

「けり」は、男の正体がわかって初めて気づいた驚きを表す詠嘆。

原文
家の格助体修内に格助場所呼び入れラ下二連用て接助単純接続、綿わた厚きク連体衣きぬ一つを格助対象賜たまはりラ四連用尊→保昌て接助単純接続、

現代語訳(保昌は袴垂を)家の中に呼び入れて、綿の厚く入った着物を一着お与えになって、

賜はる
お与えになる。
解説

「賜はり」は「与ふ」の尊敬語で、お与えになる。主語は保昌。(「受く」の謙譲語「いただく」の意味もあるので注意)

原文
「衣の格助体修用あらラ変未然ん婉曲連体時は係助区別、参りラ四連用謙→保昌て接助単純接続申せサ四命令謙→保昌。心も係助強意知らラ四未然ざら打消未然ん婉曲連体人に格助対象取りかかりラ四連用て接助単純接続、汝なんぢ代名、過ちすサ変終止な終助禁止。」

現代語訳「着物が必要なときは、参上して申せ。気心も知れないような人に襲いかかって、おまえ、けがをするな。」

心
気心。素性。
過ち
失敗。けが。
解説

「参りて申せ」も、保昌が自分に対して謙譲語を使った自敬表現。

保昌は、着物が必要なら自分のところへ来いと言い、袴垂にこれ以上罪を犯させず、罪のない人が襲われることも防ごうとしている。

原文
と格助引用ありラ変連用し過去連体こそ係助強意、あさましくシク連用、むくつけくク連用、恐ろしかりシク連用しか過去已然。

現代語訳と言われたことは、あきれるほど意外で、薄気味悪く、恐ろしいことだった。

むくつけし
気味が悪い。
解説

「こそ」の結びは、過去の助動詞「き」の已然形「しか」。

ここから、袴垂自身が体験を語る形になり、自分が直接体験した過去を表す「き」(し・しか)が使われている。

原文
いみじかりシク連用し過去連体人の格助体修ありさまなり断定終止。捕らへハ下二未然られ受身連用て接助単純接続後のち、語りラ四連用ける過去連体。

現代語訳実に並々ならぬ人の様子であった、と、(袴垂は)捕らえられた後に語ったということだ。

解説

「いみじかりし人」は保昌。盗賊を圧倒する気迫と、着物を与えて諭す度量の大きさをもった並々ならぬ人物として、袴垂が語っている。

テスト予想問題

A 読み・語句

  1. 次の語の読みを現代仮名遣いで答えよ。
    ①指貫
    ②狩衣
    ③稜
    ④希有
    ⑤字
    ⑥引剝ぎ

    解答を見る

    ①さしぬき
    ②かりぎぬ
    ③そば
    ④けう
    ⑤あざな
    ⑥ひはぎ

  2. 次の語の意味を答えよ。
    ①いみじ(いみじき盗人)
    ②あまた
    ③あやし
    ④気色
    ⑤具す
    ⑥むくつけし

    解答を見る

    ①ひどい・とんでもない
    ②たくさん
    ③不思議だ・妙だ
    ④様子
    ⑤つき従う・ついて行く
    ⑥気味が悪い

B 文法・敬語

  1. 「我に衣得させんとて出でたる人なめり」の「なめり」を文法的に説明し、全体を現代語訳せよ。

    解答を見る

    なめり=「な」は断定「なり」の連体形「なる」が撥音便で「なん」となり、「ん」を書かない形。「めり」は推定の助動詞の終止形。 訳=私に着物を得させようとして出てきた人であるようだ。

  2. 次の傍線部の助動詞の意味を答えよ。
    ①取りかかる【べく】もおぼえざりければ
    ②我にもあらでつい居【られ】ぬ
    ③袴垂となん言は【れ】候ふ

    解答を見る

    ①可能
    ②自発
    ③受身

  3. 「ともにまうで来」「参りて申せ」の謙譲語は、だれがだれを敬ったものか。また、このような敬語の使い方を何というか。

    解答を見る

    保昌から保昌(自分自身)への敬意。自敬表現。

  4. 「とありしこそ、あさましく、むくつけく、恐ろしかりしか」について、①「しか」を文法的に説明せよ。
    ②ここで過去の助動詞「き」が使われているのはなぜか。

    解答を見る

    ①過去の助動詞「き」の已然形(係助詞「こそ」の結び)。
    ②袴垂が、自分が直接体験したことを語っているから。

C 内容

  1. 「さるべき所々うかがひ歩きけるに」の「さるべき所々」とは、どのような所か。

    解答を見る

    着物を盗むのに都合のよい、あちこちの場所。

  2. 「これこそ、我に衣得させんとて出でたる人なめり」の「我」と、「我に人こそつきたれと思ひたる気色もなし」の「我」は、それぞれだれをさすか。

    解答を見る

    前者=袴垂。後者=保昌(笛を吹く男)。

  3. 「希有の人かな」と「希有のやつかな」は、それぞれだれが、相手のどのような点に対して言ったものか。

    解答を見る

    「希有の人かな」=袴垂が、何をされても少しも動じない保昌の様子に驚いて言ったもの。「希有のやつかな」=保昌が、相手がどんな人物かもわからずに襲いかかろうとした袴垂にあきれて言ったもの。

  4. 「さりとてあらんやは」「今は逃ぐともよも逃がさじ」をそれぞれ現代語訳せよ。

    解答を見る

    そうかといって、このままでいてよいものか、いや、よくない。/今となっては、逃げてもまさか逃がしてはくれないだろう。

  5. 「衣の用あらん時は、参りて申せ。心も知らざらん人に取りかかりて、汝、過ちすな。」という言葉から、保昌のどのような考えがわかるか。

    解答を見る

    袴垂にこれ以上罪を犯させたくない、また罪のない人が袴垂に襲われるのを防ぎたいという考え。

  6. 「いみじかりし人のありさまなり」とあるが、だれのどのようなありさまをいっているのか。説明せよ。

    解答を見る

    保昌の、盗賊の袴垂をも動じずに圧倒し、さらに着物を与えて罪を犯さないよう諭すような、度量の大きなありさま。