『雨月物語』浅茅が宿① 現代語訳・品詞分解・解説|テスト予想問題付き

目次
  1. 原文の読み方
  2. 現代語訳・品詞分解・解説
  3. 荒れ果てた故郷
  4. わが家と妻
  5. 妻の語る七年
  6. テスト予想問題

『雨月物語(うげつものがたり)』「浅茅が宿(あさじがやど)」①(この時、日ははや西に沈みて〜ともに臥しぬ)の現代語訳・品詞分解・解説です。

戦乱の中、七年ぶりに故郷へ帰った勝四郎が、荒れ果てた里の中でわが家を見つけ、待ち続けていた妻宮木と再会する場面です。妻の言葉にこめられた思いと、掛詞や古歌をふまえた表現に注意して読みましょう。

原文の読み方

原文の一語一語に、活用や助動詞・助詞の意味を示しています。緑の下線は敬語です。下のボタンで、用言・助動詞・助詞・敬語の種類と向きを別々に出したり消したりできます。ラベルを押すと古典文法一覧の説明に飛びます。

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現代語訳・品詞分解・解説

荒れ果てた故郷

原文
こ代名の格助体修時、日は係助主題はや副西に格助方向沈みマ四連用て接助状態、雨雲あまぐもは係助対比落ちかかるラ四終止ばかり副助程度に格助状態暗けれク已然ど接助逆接確定、

現代語訳このとき、日はもう西に沈んで、雨雲は今にも落ちてきそうなほどに暗かったが、

はや
もう。すでに。
解説

故郷に着いたのは、日が暮れて雨雲が垂れこめる、暗い夏の夕方。

原文

現代語訳長い間住み慣れた里なので、迷うはずもあるまいと思って、夏草の茂る野を分けて行くと、

べうもあらじ
「べくもあらじ」の音便。〜はずもあるまい。
原文
いにしへの格助体修継橋つぎはしも係助添加川瀬に格助場所落ちタ上二連用たれ完了已然ば接助順接確定、げに副駒こまの格助体修足音あおとも係助添加せサ変未然ぬ打消連体に接助添加、

現代語訳昔から名高い継橋も川の瀬に落ちてしまっていたので、なるほど古歌のとおり馬の足音もしないうえに、

いにしへの
昔から名高い。
継橋(つぎはし)
真間にあった橋。古歌に詠まれた名所。
駒(こま)
馬。
解説

「げに」は「なるほど」。真間の継橋を詠んだ『万葉集』の東歌(足音のしない馬がほしい、という歌)のとおり、馬の足音もしない、ということ。

原文
田畑たはたは係助対比荒れラ下二連用たき希望連体ままにすさみマ四連用て接助状態、もとの格助体修道も係助強意わからラ四未然ず打消連用、ありつる連体家居いへゐも係助強意なしク終止。

現代語訳田畑は荒れ放題に荒れて、もとの道もわからず、以前あった家もない。

荒れたきままに
荒れ放題に。
すさむ
荒れる。
ありつる
以前の。もとの。
家居(いえい)
住まい。家。
原文
たまたま副ここかしこ代名に格助場所残るラ四連体家に格助場所人の格助主格住むマ四終止と格助引用は係助強意見ゆるヤ下二連体も係助添加あれラ変已然ど接助逆接確定、昔に格助対象は係助対比似ナ上一連用つつ接助反復も係助強意あらラ変未然ね打消已然、

現代語訳まれにあちこちに残っている家に、人が住んでいると見えるものもあるが、昔の面影には似ても似つかないので、

たまたま
まれに。
解説

「昔には似つつもあらね」は、昔の様子にはまったく似ていない、ということ。

原文
「いづれ代名か係助疑問わが住みマ四連用し過去連体家ぞ終助強意。」と格助引用立ち惑ふハ四連体に接助単純接続、

現代語訳「どれが自分の住んでいた家だろうか。」と立ちつくして迷っていると、

立ち惑ふ
立ちつくしてうろうろする。
解説

勝四郎が迷ったのは、道も家もなくなり、残っている家も昔とはまるで違っていて、どれが自分の家かわからなかったから。

わが家と妻

原文
ここ代名二十歩にじつぽばかり副助程度を格助対象去りラ四連用て接助状態、雷いかづちに格助受身の相手砕かカ四未然れ受身連用し過去連体松の格助主格そびえヤ下二連用て接助状態立てタ四已然る存続連体が格助主格、雲間の格助体修星の格助体修光に格助手段見えヤ下二連用たる完了連体を格助対象、

現代語訳そこから二十歩ほど離れたところに、雷に裂かれた松がそびえ立っているのが、雲の切れ間の星の光に見えたので、

雷(いかずち)
かみなり。
解説

わが家の目印になったのは、雷に砕かれた松。

原文
「げに副、わが軒の格助体修しるしこそ係助強意見えヤ下二連用つる完了連体。」と格助引用、まづ副うれしきシク連体心地しサ変連用て接助状態歩むマ四連体に接助単純接続、家は係助対比もとに格助比較変はらラ四未然で接助打消接続ありラ変終止。

現代語訳「なるほど、わが家の目印が見えたぞ。」と、まずうれしい気持ちになって歩いていくと、家はもとのまま変わらずに建っている。

しるし
目印。
解説

「げに」は、古歌(『源氏物語』の、松こそ家の目印だという歌)のとおりだ、という気持ち。

「こそ」の結びが已然形ではなく連体形「つる」になっている。江戸時代の文章に見られる形。

原文
人も係助添加住むマ四終止と格助引用見えヤ下二連用て接助単純接続、古戸ふるどの格助体修隙すきより格助経過点灯火ともしびの格助体修影漏れラ下二連用て接助状態きらきらと副するサ変連体に接助順接確定、

現代語訳人も住んでいるように見えて、古い戸のすき間から灯火の光が漏れてきらきらとしているので、

古戸(ふるど)
古くなった戸。
隙(すき)
すき間。
原文
「他人ことひとや係助疑問住むマ四連体、もし副そ代名の格助体修人や係助疑問いますサ四連体尊→宮木か終助疑問。」と格助引用心騒がしくシク連用、門かどに格助場所立ち寄りラ四連用て接助単純接続しはぶきすれサ変已然ば接助順接確定、

現代語訳「ほかの人が住んでいるのか、もしかしてあの人(妻)がいらっしゃるのか。」と胸騒ぎがして、門に近寄って咳ばらいをすると、

他人(ことひと)
ほかの人。
います
いらっしゃる。
しはぶき
咳ばらい。来たことを知らせる合図。
解説

「その人」は妻(宮木)。「や」はどちらも疑問で、結びは「住む」「います」(連体形)。

原文
内に格助場所も係助添加早くク連用聞き取りラ四連用て接助単純接続、「誰た代名そ終助強意。」と格助引用とがむマ下二終止。

現代語訳家の中でもすぐに聞きつけて、「どなたですか。」と問いただす。

誰(た)そ
だれか。
とがむ
問いただす。
原文
いたうク連用・音ねびバ上二連用たれ存続已然ど接助逆接確定、まさしくシク連用妻の格助体修声なる断定連体を格助対象聞きカ四連用て接助単純接続、夢か終助疑問と格助引用胸のみ副助強意騒がガ四未然れ自発連用て接助状態、

現代語訳ひどく年をとった声ではあるが、まさしく妻の声であるのを聞いて、夢ではないかと胸がひたすらどきどきして、

ねぶ
年をとる。老ける。
解説

「騒がれ」の「れ」は自発。「胸のみ騒がれ」は、胸がどきどきするばかりで、ということ。

原文
「我代名こそ係助強意帰り参りラ四連用謙→宮木たり完了終止。変はらラ四未然で接助打消接続、独り副浅茅が原あさぢがはらに格助場所住みマ四連用つる完了連体ことの格助体修不思議さよ終助詠嘆。」と格助引用言ふハ四連体を格助対象、

現代語訳「私こそ帰ってまいりました。昔と変わらず、一人でこの荒れ野原に住んでいたとは、なんと不思議なことか。」と言うのを、

浅茅が原
ちがやが生い茂った荒れ野。
解説

「不思議さ」なのは、橋も道も家もなくなって里がすっかり荒れ果てた中で、わが家だけが昔のまま残り、妻が一人で住み続けていたから。

原文
聞き知りラ四連用たれ存続已然ば接助順接確定、やがて副戸を格助対象開あくるカ下二連体に接助単純接続、

現代語訳妻は夫の声だと聞いてわかったので、すぐに戸を開けると、

やがて
すぐに。
解説

「聞き知りたれば」「開くる」の主語は妻。夫の声だとわかったので、すぐに戸を開けた。

原文
いと副いたうク連用・音黒くク連用垢づきカ四連用て接助状態、眼まみは係助対比落ち入りラ四連用たる完了連体やうに比況連用、上げガ下二連用たる存続連体髪も係助添加背に格助場所かかりラ四連用て接助状態、もとの格助体修人と格助引用も係助強意思はハ四未然れ可能未然ず打消連用、

現代語訳妻はたいそうひどく黒く垢じみて、目は落ちくぼんだようになり、結い上げた髪もほどけて背にかかって、もとの妻とも思えない姿で、

垢(あか)づく
垢じみる。
眼(まみ)
目つき。目もと。
解説

七年間ひとりで苦労して待ち続けた妻の、ひどくやつれ果てた姿。「思はれず」の「れ」は可能。

原文
夫をつとを格助対象見マ上一連用て接助単純接続、ものを格助対象も係助強意言はハ四未然で接助打消接続さめざめと副泣くカ四終止。

現代語訳夫を見て、ものも言わずにさめざめと泣く。

さめざめと
しきりに涙を流して。

妻の語る七年

原文
妻、涙を格助対象とどめマ下二連用て接助単純接続、「ひとたび副別れラ下二連用参まゐらせ補・サ下二連用謙→勝四郎て接助単純接続後のち、たのむマ四連体の格助体修秋より格助比較先に格助時間恐ろしきシク連体世の中と格助結果なりラ四連用て接助単純接続、

現代語訳妻は涙をおさえて、「一度お別れ申し上げてから、お帰りを頼みにしていた秋よりも前に、恐ろしい戦乱の世となって、

解説

「参らせ」は謙譲語。妻(宮木)から勝四郎への敬意。

「たのむ」は「田の実(稲の実)」と「頼む」の掛詞。「たのむの秋」は、稲の実る秋であり、夫の帰りを頼みにしていた秋でもある。

「恐ろしき世の中」は、関東一帯で起こった戦乱のこと。

原文
里人は係助主題皆副家を格助対象捨てタ下二連用て接助単純接続海に格助場所漂ひハ四連用山に格助場所隠れラ四已然ば接助順接確定、

現代語訳里の人々は皆家を捨てて、海にさまよい出たり山に隠れたりしたので、

解説

「海に漂ひ」と「山に隠れ」が対になっている(対句)。

原文
たまたまにナリ連用残りラ四連用たる完了連体人は係助対比、多くク連用虎狼こらうの格助主格心ありラ変連用て接助単純接続、かく副寡婦やもめと格助結果なりラ四連用し過去連体を格助対象たよりよしク終止と格助引用や係助疑問、言葉を格助対象巧みマ四連用て接助状態いざなへハ四已然ども接助逆接確定、

現代語訳まれに残っている人は、多くが虎や狼のような欲深い心を持っていて、このように私が夫のいない身となったのを好都合と思ったのか、言葉巧みに言い寄ってきたけれども、

寡婦(やもめ)
夫のいない女。
たより
都合。よい機会。
いざなふ
誘う。
解説

「虎狼の心」は、夫のいない宮木を手に入れようとねらう、男たちの欲深く残忍な心。

「たよりよしとや」のあとには「思ひけん」などが省略されている。

原文
玉と格助結果砕けカ下二連用て接助単純接続も係助強意瓦かはらの格助同格全またきク連体に格助結果は係助対比ならはハ四未然じ打消意志連体ものを終助詠嘆と格助引用、幾いくたびか係助疑問辛からきク連体目を格助対象忍びバ上二連用ぬる完了連体。

現代語訳たとえ玉のように砕け散っても、瓦のように無事に生きながらえるまねはするまいものをと思って、何度つらい目をこらえたことでしょう。

全し(またし)
完全だ。無事だ。
忍ぶ
こらえる。我慢する。
解説

「玉と砕けても瓦の全きにはならはじ」は、玉のように潔く砕け散っても、瓦のように価値のないまま無事に生きのびることはしない、ということ。身を汚すくらいなら死を選ぶという強い決意で、夫以外の男を退けた。

「か」の結びは「ぬる」(連体形)。

原文
銀河ぎんが秋を格助対象告ぐれガ下二已然ども接助逆接確定君は係助対比帰りラ四連用給たまは補・ハ四未然尊→勝四郎ず打消終止。冬を格助対象待ちタ四連用、春を格助対象迎へハ下二連用て接助単純接続も係助強意消息おとづれなしク終止。

現代語訳天の川が秋になったと知らせても、あなたは帰っていらっしゃらない。冬が来るのを待ち、春になっても、何の便りもない。

消息(おとずれ)
便り。手紙。
解説

「銀河秋を告ぐれども」は、牽牛と織女が年に一度会う七夕の言い伝えをふまえ、秋が来ても夫は帰らなかったことをいう。

原文
今は京に格助場所上りラ四連用て接助単純接続尋ねナ下二連用参らせ補・サ下二未然謙→勝四郎ん意志終止と格助引用思ひハ四連用しか過去已然ど接助逆接確定、ますらをさへ副助添加許さサ四未然ざる打消連体関の格助体修閉とざしを格助対象、いかで副女の格助主格越ゆヤ下二終止べき可能連体道も係助強意あらラ変未然じ打消推量終止と格助引用、

現代語訳いっそ京へ上ってあなたを捜し申し上げようと考えましたが、強い男でさえ通してもらえない関所の守りを、女の身でどうして越えられる道があるでしょう、あるはずがないと思いとどまり、

ますらを
立派な男子。
閉ざし(とざし)
守り。関所の警固。
解説

「いかで〜あらじ」は、どうして女が越えられる道があろうか、いや、ない、ということ。

原文
軒端のきばの格助体修松に格助時間かひなきク連体宿に格助場所、狐きつね・ふくろふを格助対象友と格助結果しサ変連用て接助状態今日けふまで副助範囲は係助強意過ごしサ四連用ぬ完了終止。

現代語訳軒端の松ではないが、待っていてもその甲斐もない家で、狐やふくろうだけを話し相手に、今日まで暮らしてまいりました。

かひなし
効き目がない。むだだ。
解説

「まつ」は「松」と「待つ」の掛詞。軒端の松を眺めながら、待っても甲斐のない家で、ということ。

「狐・ふくろふを友として」は、頼る人もなく、荒れた家でひとり寂しく暮らしてきた様子。

原文
今は長きク連体恨みも係助強意はればれと副なりラ四連用ぬる完了連体ことの格助主格うれしくシク連用侍はべり補・ラ変終止丁→勝四郎。

現代語訳今はこうしてお会いできて、長い間の恨みもすっかり晴れたことがうれしゅうございます。

解説

「長き恨み」は、便りもないまま夫に放っておかれた、長い間のつらい思い。それが夫に会えて晴れた、ということ。

原文
逢ふハ四連体を格助対象待つタ四連体間に格助時間恋ひ死なナ変未然ん仮定連体は係助主題、人知らラ四未然ぬ打消連体恨みなる断定連体べし推量終止。」と格助引用、また副よよと副泣くカ四連体を格助対象、

現代語訳逢える日を待つうちに恋しさのあまり死んでしまったなら、それはあなたにも知ってもらえない恨みとなったことでしょう。」と言って、またおいおいと泣くのを、

よよと
声をあげて泣くさま。
解説

「人知らぬ恨み」は、待ち続けた自分の気持ちを、相手(夫)にわかってもらえないままになる恨み。

原文
「夜こそ係助強意短きク連体に接助順接確定。」と格助引用言ひ慰めマ下二連用て接助単純接続、ともに副臥ふしサ四連用ぬ完了終止。

現代語訳勝四郎は「夏の夜は短いのだから。」と言って慰めて、ともに床についた。

臥す(ふす)
横になる。寝る。
解説

「夜こそ短きに」は、夏の夜は短いのだから(もう寝よう)、と勝四郎が妻をなぐさめた言葉。

続き:『雨月物語』浅茅が宿②

テスト予想問題

A 読み・語句

  1. 次の語の読みを現代仮名遣いで答えよ。
    ①家居
    ②灯火
    ③他人
    ④寡婦
    ⑤虎狼
    ⑥消息
    ⑦軒端

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    ①いえい
    ②ともしび
    ③ことひと
    ④やもめ
    ⑤こ(ろ)う
    ⑥おとずれ
    ⑦のきば

  2. 次の語の本文中での意味を答えよ。
    ①ありつる
    ②しはぶき
    ③ねび
    ④やがて
    ⑤いざなへ
    ⑥ますらを
    ⑦かひなき

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    ①以前の・もとの
    ②咳ばらい
    ③年をとっ・老け
    ④すぐに
    ⑤誘う(誘っ)
    ⑥立派な男子
    ⑦甲斐のない・むだな

B 文法

  1. 次の助動詞の意味を答えよ。
    ①迷ふべうもあらじ の「べう」と「じ」
    ②そびえて立てるが の「る」
    ③胸のみ騒がれて の「れ」
    ④もとの人とも思はれず の「れ」

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    ①べう=当然、じ=打消推量
    ②存続
    ③自発
    ④可能

  2. 「げに、わが軒のしるしこそ見えつる」について、①勝四郎がわが家の目印としたものは何か。本文中から抜き出せ。②この文の係り結びは、平安時代の文法とどう違うか。

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    ①雷に砕かれし松
    ②「こそ」の結びは已然形になるはずだが、連体形「つる」で結んでいる。

C 現代語訳・内容

  1. 「『いづれかわが住みし家ぞ。』と立ち惑ふ」を現代語訳し、勝四郎がこのように迷ったのはなぜか説明せよ。

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    訳=「どれが自分の住んでいた家だろうか。」と立ちつくして迷う。 理由=橋は落ち、田畑は荒れて道も家もなくなり、残っている家も昔とはまるで違っていて、自分の家がわからなかったから。

  2. 「変はらで、独り浅茅が原に住みつることの不思議さよ」とあるが、なぜ「不思議」なのか。説明せよ。

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    里はすっかり荒れ果てて昔の家もなくなっているのに、わが家だけはもとのまま残っていて、妻が一人で住み続けていたから。

  3. 「聞き知りたれば、やがて戸を開くるに」の主語はだれか。

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    妻(宮木)

  4. 「たのむの秋」の「たのむ」に掛けられている二つの意味を答えよ。

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    「田の実(稲の実)」と「頼む」

  5. 「虎狼の心」とは、どのような心か。具体的に説明せよ。

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    夫が留守で一人になった宮木を、言葉巧みに誘って手に入れようとする、男たちの欲深く残忍な心。

  6. 「玉と砕けても瓦の全きにはならはじものを」という言葉から、宮木のどんな決意が読み取れるか。

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    たとえ死ぬことになっても、ほかの男になびいて身を汚し、無事に生きのびるようなことはしないという、夫への操を守ろうとする強い決意。

  7. 「軒端の松にかひなき宿に」について、①ここに用いられている掛詞と、掛けられている二つの語を答えよ。②二つの意味が伝わるように現代語訳せよ。

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    ①「まつ」に「松」と「待つ」が掛けられている。
    ②軒端の松を眺めて待っていても、その甲斐のない家で

  8. 「逢ふを待つ間に恋ひ死なんは、人知らぬ恨みなるべし」を現代語訳せよ。

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    逢える日を待っているうちに恋しさのあまり死んでしまったなら、それは相手(あなた)にも知ってもらえない恨みとなることでしょう。