『源氏物語』明石の姫君の入内② 現代語訳・品詞分解・敬語・解説|テスト予想問題付き

目次
  1. 原文の読み方
  2. 現代語訳・品詞分解・解説
  3. 紫の上と明石の君の対面
  4. 明石の君の喜び
  5. 姫君を支える明石の君
  6. テスト予想問題

『源氏物語(げんじものがたり)』藤裏葉(ふじのうらば)の巻、「明石の姫君の入内(あかしのひめぎみのじゅだい)」の場面の後半、「たちかはりて参り給ふ夜」から「あやしくあらまほしき人のありさま、心ばへなり」までの現代語訳・品詞分解・敬語・解説です(全2回の②)。明石の姫君の入内①の続きです。

紫の上と入れ替わりに宮中に参った明石の君は、ここで初めて紫の上と対面します。二人は互いのすばらしさを認め合います。明石の君は、姫君のそばで世話をする喜びをかみしめ、姫君を立派に支えていきます。

原文の読み方

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現代語訳・品詞分解・解説

紫の上と明石の君の対面

原文
たちかはりラ四連用て接助単純接続参まゐりラ四連用謙→帝給ふ補・ハ四連体尊→明石の君夜よ、御対面おほんたいめんありラ変終止。

現代語訳(紫の上と)交代して(明石の君が)宮中に参られる夜、二人の対面が行われる。

解説

「参り給ふ」の主語は明石の君。紫の上と入れ替わって宮中に参る。ここでは、姫君の実母として明石の君にも尊敬語が使われている。

「御対面」は、紫の上と明石の君の対面。

原文
「かく副おとなびバ上二連用給ふ補・ハ四連体尊→姫君けぢめに格助時間なむ係助強意、年月としつきの格助体修ほども係助強意知らラ四未然れ自発連用侍はべれ補・ラ変已然丁→明石の君ば接助順接確定、

現代語訳「このように(姫君が)大人びていらっしゃる節目にあたって、(姫君をお預かりしてからの)年月がどれほど長かったかも自然と身にしみてわかりますので、

おとなぶ
成長して大人らしくなる。
けぢめ
区切り。節目。
原文
うとうとしきシク連体隔へだては係助区別残るラ四終止まじく打消推量連用や係助疑問。」と格助引用なつかしうシク連用・音のたまひハ四連用尊→紫の上て接助単純接続、物語ものがたりなど副助婉曲しサ変連用給ふ補・ハ四終止尊→紫の上。

現代語訳(私たちの間に)よそよそしい隔ては残っていないでしょうね。」と親しみをこめておっしゃって、四方山話などなさる。

うとうとし
よそよそしい。
なつかし
親しみやすい。心ひかれる。
解説

「なつかしうのたまひて」の主語は紫の上。この対面の場面では、明石の君の動作には敬語が使われていない。

原文
これ代名も係助同趣うちとけカ下二連用ぬる完了連体初はじめな断定連体・音めり推定終止。

現代語訳これも(二人が)打ち解けたきっかけであるようだ。

原文
ものなど副助婉曲うち言いひハ四連用たる存続連体けはひなど副助例示、「むべ副こそ係助強意は係助区別。」と格助引用めざましうシク連用・音見みマ上一連用給ふ補・ハ四終止尊→紫の上。

現代語訳(明石の君が)何かものを言う様子などを、(紫の上は)「(光源氏がこの人を大切にするのも)もっともだ。」と目を見張る思いでご覧になる。

むべ
なるほど。もっともだ。
めざまし
目が覚めるほどすばらしい。
解説

「ものなどうち言ひたるけはひ」は明石の君の様子。

「むべこそは」は紫の上の思い。光源氏が明石の君を大切にするのももっともだと感心している。「こそ」の結びは省略されている。

原文
また接、いと副気高けだかうク連用・音盛さかりなるナリ連体御気色おほんけしきを格助対象、かたみに副「めでたしク終止。」と格助引用見みマ上一連用て接助単純接続、

現代語訳また、(紫の上の)たいそう気品があって女盛りのご様子を、一方の(明石の君)も「すばらしい。」と見て、

気高し
気品がある。
かたみに
互いに。
解説

「いと気高う盛りなる御気色」は紫の上の様子。

「かたみに」は、紫の上が明石の君に感心したのに対して、明石の君も、ということ。

原文
「そこら副の格助体修御中おほんなかに格助場所も係助強意優すぐれラ下二連用たる存続連体御心おほんこころざしに断定連用て接助単純接続、並ならびなきク連体さまに格助状態定さだまりラ四連用給ひ補・ハ四連用尊→紫の上ける過去連体も係助強意、いと副ことわりナリ語幹。」と格助引用思ひ知おもひしらラ四未然るる自発連体に接助逆接確定、

現代語訳「(光源氏の)大勢の女君たちの中でもとりわけ深いご愛情を受けて、並ぶ者のない立場に落ち着かれたのも、まことにもっともなことだ。」と自然と納得されるが、

そこら
たくさん。
御心ざし
愛情。
ことわり
もっともなこと。
解説

「いとことわり」と思ったのは明石の君。紫の上が光源氏の多くの女君たちの中で特別な愛情を受け、並ぶ者のない立場に落ち着いたのももっともだ、と納得している。

原文
「かう副まで副助程度立ち並たちならびバ四連用聞こゆる補・ヤ下二連体謙→紫の上契ちぎりおろかなりナリ終止やは係助反語。」と格助引用思ふハ四連体ものから接助逆接確定、

現代語訳「これほどまでに(紫の上と)肩を並べ申し上げる(自分の)宿縁は、並ひととおりのものだろうか、いや、そうではない。」と思うものの、

契り
宿縁。前世からの因縁。
解説

「やは」は反語。姫君の実母として、これほど紫の上と肩を並べ申し上げる自分の宿縁は並々ではない、と明石の君は思っている。

原文
出いでダ下二連用給ふ補・ハ四連体尊→紫の上儀式ぎしきの格助主格いと副ことに副よそほしくシク連用、御輦車おほんてぐるまなど副助婉曲許ゆるさサ四未然れ受身連用給ひ補・ハ四連用尊→紫の上て接助単純接続、

現代語訳(紫の上が宮中を)退出なさる儀式がとりわけ堂々として立派で、御輦車(に乗ること)なども許されなさって、

よそほし
堂々として立派だ。
解説

「出で給ふ」の主語は紫の上。紫の上が宮中を退出する儀式が、とりわけ立派だった。

原文
女御にようごの格助体修御おほんありさまに格助比較ことならナリ未然ぬ打消連体を格助対象、思ひ比おもひくらぶるバ下二連体に接助単純接続、さすがなるナリ連体身の格助体修ほどなり断定終止。

現代語訳女御の(退出の)ご様子と違わないのを、(自分の身と)思い比べると、やはり及ばない自分の身分である。

さすがなり
そうはいってもやはり(及ばない)。
解説

紫の上の退出が女御と同じように扱われるのを見て、明石の君は自分と比べ、やはり紫の上には及ばない身分だと感じている。直前の「ものから」(逆接)に注意。

明石の君の喜び

原文
いと副うつくしげにナリ連用、雛ひひなの格助体修やうなる比況連体御おほんありさまを格助対象、夢ゆめの格助体修心地ここちしサ変連用て接助単純接続見みマ上一連用奉たてまつる補・ラ四連体謙→姫君に格助対象も係助強意、

現代語訳(姫君の)たいそう愛らしい、ひな人形のようなお姿を、(明石の君は)夢の中にいるような気持ちで拝見するにつけても、

雛(ひひな)
ひな人形。
原文
涙なみだのみ副助強意とどまらラ四未然ぬ打消連体は係助区別、一ひとつものと格助引用ぞ係助強意見みえヤ下二未然ざり打消連用ける詠嘆連体。

現代語訳涙ばかりがとめどなく流れるのは、(これまでの悲しい涙と)同じものとは思われないことよ。

解説

「うれしきも憂きも心はひとつにて分かれぬものは涙なりけり」という古歌をふまえる。今流れているうれし涙は、これまでの悲しい涙と同じものとは思われない、ということ。

原文
年としごろよろづに副嘆き沈なげきしづみマ四連用、さまざま副憂うきク連体身と格助引用思ひ屈おもひくしサ変連用つる完了連体命いのちも係助同趣延のべバ下二未然まほしう希望連用・音、

現代語訳長年、何かにつけて嘆き沈み、あれこれとつらい身の上だとふさぎこんでいた命も、(今は)延ばしたいと思うほど、

年ごろ
長年。
思ひ屈す
ふさぎこむ。
解説

これまでつらい身の上だと嘆いていた明石の君が、姫君の晴れ姿を見て、もっと長生きしたいと思うようになった。

原文
はればれしきシク連体に格助対象つけカ下二連用て接助単純接続、まことに副住吉の神すみよしのかみも係助強意おろかならナリ未然ず打消連用思ひ知おもひしらラ四未然る自発終止。

現代語訳晴れ晴れとした気持ちになるにつけて、本当に住吉の神(のご加護)も並々でないと自然に思い知られる。

おろかなり
いいかげんだ。並ひととおりだ。
解説

姫君が入内し、それをきっかけに明石の君が姫君と暮らせるようになったことを、住吉の神のご加護だと思っている。

姫君を支える明石の君

原文
思おもふさまにナリ連用かしづきカ四連用聞こえ補・ヤ下二連用謙→姫君て接助単純接続、心及およばバ四未然ぬ打消連体こと、はた副、をさをさ副なきク連体人の格助体修らうらうじさなれ断定已然ば接助順接確定、

現代語訳(明石の君は姫君を)思いどおりに大切にお世話申し上げて、行き届かないところは、これまた、ほとんどない人柄の利発さなので、

はた
これまた。やはり。
をさをさ〜なし
ほとんど〜ない。
らうらうじさ
才気があって行き届いていること。
解説

「かしづき聞こえ」は、明石の君が姫君を大切にお世話申し上げるということ。

原文
おほかたの格助体修寄よせおぼえより格助起点はじめマ下二連用、なべて副なら断定未然ぬ打消連体御おほんありさま容貌かたちなる断定連体に接助順接確定、

現代語訳(姫君は)世間の信望や評判をはじめとして、並々でないご様子とご器量なので、

寄せ
信望。
おぼえ
評判。
容貌(かたち)
顔立ち。器量。
原文
宮みやも係助同趣、若わかきク連体御心地みここちに格助原因、いと副心こころことにナリ連用思ひハ四連用聞こえ補・ヤ下二連用謙→姫君給へ補・ハ四已然尊→東宮り完了終止。

現代語訳東宮も、お若い心のままに、たいそう格別に(姫君を)大切にお思い申し上げなさった。

宮
東宮。
心ことなり
格別だ。
解説

東宮も姫君を格別に大切に思った。「聞こえ」は作者から姫君への、「給へ」は作者から東宮への敬意。

原文
いどみマ四連用給へ補・ハ四已然尊→御方々る存続連体御方々おほんかたがたの格助体修人など副助婉曲は係助区別、こ代名の格助体修母君ははぎみの格助主格かくて副候さぶらひハ四連用謙→姫君給ふ補・ハ四連体尊→明石の君を格助対象、瑕きずに格助状態言いひなしサ四連用など副助婉曲すれサ変已然ど接助逆接確定、それ代名に格助受身の相手消けたタ四未然る受身終止べく当然連用も係助強意あら補・ラ変未然ず打消終止。

現代語訳(東宮のご寵愛を)競っていらっしゃるお妃方の女房などは、この母君がこうしてお仕えしていらっしゃることを、欠点のように言い立てたりするけれど、そんなことで(姫君の評判が)消されるはずもない。

いどむ
競い合う。
言ひなす
言い立てる。
解説

「いどみ給へる御方々の人」は、東宮の寵愛を競っているほかのお妃方に仕える女房たち。

「それ」は、身分の低い母の明石の君が姫君に付き添っていることを、欠点のように言い立てること。そのようなことで、姫君の評判が損なわれるはずもない。

原文
いかめしうシク連用・音、並ならびなきク連体ことは係助区別さらに副も係助強意言いはハ四未然ず打消連用、心こころにくくク連用よしあるラ変連体御おほんけはひを格助対象、

現代語訳(姫君が)堂々として比べる者もないことはもちろんのこと、奥ゆかしく趣のある(姫君の)ご様子を、

いかめし
威厳がある。
心にくし
奥ゆかしい。
よし
風情。
原文
はかなきク連体ことに格助対象つけカ下二連用て接助単純接続も係助強意、あらまほしうシク連用・音もてなしサ四連用聞こえ補・ヤ下二連用謙→姫君給へ補・ハ四已然尊→明石の君れ存続已然ば接助順接確定、

現代語訳ちょっとしたことにつけても、(明石の君が)申し分なく引き立てて差し上げなさるので、

はかなし
ちょっとした。
あらまほし
理想的だ。申し分ない。
解説

「もてなし聞こえ給へれ」の主語は明石の君。姫君の奥ゆかしい様子を、明石の君がちょっとしたことにも行き届いて引き立てている。

原文
殿上人てんじやうびとなど副助例示も係助並列めづらしきシク連体いどみ所どころに断定連用て接助単純接続、とりどりにナリ連用候さぶらふハ四連体謙→姫君人々ひとびとも係助並列、

現代語訳殿上人なども(ここを)めったにない風流を競う場として(心を寄せ)、さまざまにお仕えする女房たちも、

殿上人
清涼殿の殿上の間に上がることを許された人。
いどみ所
(風流を)競い合う所。
原文
心を格助対象かけカ下二連用たる存続連体女房にようばうの格助体修用意ようい、ありさまさへ副助添加、いみじくシク連用ととのへなしサ四連用給へ補・ハ四已然尊→明石の君り存続終止。

現代語訳(殿上人が)心を寄せている女房の心づかいや身のこなしまでも、(明石の君は)たいそう立派に整えなさっている。

用意
心づかい。
解説

「ととのへなし給へり」の主語は明石の君。姫君に仕える女房たちの心がけや身のこなしまできちんとしつけている。女房の評判が、仕える姫君の評判にもつながる。

現代語訳紫の上も、しかるべき折々には参内なさる。

折ふし
折々。そのときどき。
原文
御仲おほんなからひあらまほしうシク連用・音うちとけゆくカ四連体に接助逆接確定、さりとて接さし過すぎガ上二連用もの慣なれラ下二未然ず打消連用、

現代語訳(明石の君と紫の上の)仲は理想どおりに打ち解けていくが、だからといって(明石の君は)出しゃばることも、なれなれしくふるまうこともなく、

御仲らひ
間柄。
さりとて
そうかといって。
もの慣る
なれなれしくする。
解説

「御仲らひ」は、紫の上と明石の君の間柄。

原文
侮あなづらはしかるシク連体べき推量連体もてなし、はた副、つゆ副なくク連用、あやしくシク連用あらまほしきシク連体人の格助体修ありさま、心こころばへなり断定終止。

現代語訳軽く見られそうなふるまいも、これまた、まったくなく、ふしぎなほど理想的な人柄や心がけである。

侮らはし
軽く見られそうだ。
つゆ〜なし
少しも〜ない。
心ばへ
心がけ。気だて。
解説

明石の君の様子。紫の上と打ち解けても出しゃばらず、なれなれしくもせず、かといって軽んじられるような卑屈なふるまいもない。「御ありさま」のような敬語が使われていないことからも、明石の君のことだとわかる。

前の場面:明石の姫君の入内①

源氏物語のほかの場面:桐壺①「いづれの御時にか」 若紫①「北山の垣間見」 須磨① 明石の君の苦悩① 若菜上① 御法①

テスト予想問題

A 読み・語句

  1. 次の語の読みを現代仮名遣いで答えよ。
    ①御対面
    ②年月
    ③気高う
    ④女御
    ⑤雛
    ⑥住吉の神
    ⑦容貌
    ⑧殿上人
    ⑨女房
    ⑩侮らはしかる

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    ①おんたいめん
    ②としつき
    ③けだこう
    ④にょうご
    ⑤ひいな
    ⑥すみよしのかみ
    ⑦かたち
    ⑧てんじょうびと
    ⑨にょうぼう
    ⑩あなずらわしかる

  2. 本文で使われている次の語の意味を書け。
    ①おとなぶ
    ②うとうとし
    ③むべ
    ④めざまし
    ⑤かたみに
    ⑥をさをさ〜なし
    ⑦心にくし
    ⑧あらまほし

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    ①成長して大人らしくなる
    ②よそよそしい
    ③なるほど・もっともだ
    ④目が覚めるほどすばらしい
    ⑤互いに
    ⑥ほとんど〜ない
    ⑦奥ゆかしい
    ⑧理想的だ・申し分ない

B 文法・敬語

  1. 次の助動詞「る」「り」の意味を答えよ。
    ①年月のほども知られ侍れば(れ)
    ②いとことわりと思ひ知らるるに(るる)
    ③御輦車など許され給ひて(れ)
    ④いどみ給へる御方々(る)
    ⑤それに消たるべくもあらず(る)

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    ①自発
    ②自発
    ③受身
    ④存続
    ⑤受身

  2. 次の敬語の種類と、だれへの敬意かを答えよ。
    ①かくおとなび給ふけぢめに(給ふ)
    ②年月のほども知られ侍れば(侍れ)
    ③なつかしうのたまひて(のたまひ)
    ④めざましう見給ふ(給ふ)

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    ①尊敬語・明石の姫君
    ②丁寧語・明石の君
    ③尊敬語・紫の上
    ④尊敬語・紫の上

C 現代語訳・内容

  1. 「うとうとしき隔ては残るまじくや」を現代語訳せよ。また、これはだれがだれに言った言葉か。

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    訳=(私たちの間に)よそよそしい隔ては残っていないでしょうね。言った人=紫の上が明石の君に。

  2. 「ものなどうち言ひたるけはひなど、むべこそはとめざましう見給ふ」について、①「けはひ」はだれの様子か。
    ②「むべこそは」とは、だれのどのような思いか。

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    ①明石の君
    ②紫の上の、光源氏が明石の君を大切にするのももっともだと感心する思い。

  3. 「並びなきさまに定まり給ひけるも、いとことわり」とあるが、明石の君は何を「もっともだ」と思ったのか。

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    気品があって女盛りの紫の上が、光源氏の多くの女君たちの中で特別な愛情を受け、並ぶ者のない立場に落ち着いたこと。

  4. 「かうまで立ち並び聞こゆる契りおろかなりやは」を現代語訳せよ。また、そう思った明石の君が「さすがなる身のほどなり」と思い直したのはなぜか。

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    訳=これほどまでに(紫の上と)肩を並べ申し上げる(自分の)宿縁は、並ひととおりのものだろうか、いや、そうではない。理由=紫の上が退出する儀式が女御と変わらないほど立派なのを見て、自分の身と比べ、やはり紫の上には及ばないと感じたから。

  5. 「涙のみとどまらぬは、一つものとぞ見えざりける」とはどういうことか。

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    姫君の晴れ姿を見て流すうれし涙は、これまで流してきた悲しい涙と同じものとは思われないということ。

  6. 「さまざま憂き身と思ひ屈しつる命も延べまほしう」とあるが、明石の君がこのように思うようになったのはなぜか。

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    人形のように美しい姫君の晴れ姿を見て、晴れ晴れとした気持ちになり、これからも姫君のそばで生きていたいと思ったから。

  7. 「それに消たるべくもあらず」について、①「それ」とは何を指すか。
    ②何が「消たる」はずもないのか。

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    ①ほかのお妃方の女房たちが、身分の低い母の明石の君が姫君に付き添っていることを、欠点のように言い立てること。
    ②姫君のすぐれた評判。

  8. 「心をかけたる女房の用意、ありさまさへ、いみじくととのへなし給へり」とは、だれが、どうしたということか。

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    明石の君が、殿上人が心を寄せる女房たちの心づかいや身のこなしまで、たいそうきちんとしつけたということ。

  9. 「あやしくあらまほしき人のありさま、心ばへなり」とは、だれの、どのような様子か。

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    明石の君の、紫の上と打ち解けても出しゃばらず、なれなれしくもせず、かといって軽んじられるような卑屈なふるまいも少しもない、理想的な様子。