『源氏物語』明石の君の苦悩① 現代語訳・品詞分解・敬語・解説|テスト予想問題付き

目次
  1. 原文の読み方
  2. 現代語訳・品詞分解・解説
  3. 雪の日の唱和
  4. 母子の別れ
  5. テスト予想問題

『源氏物語(げんじものがたり)』薄雲(うすぐも)の巻、「明石の君の苦悩(あかしのきみのくのう)」の場面の前半、「雪、霰がちに」から「念じあへずうち泣くけはひあはれなり」までの現代語訳・品詞分解・敬語・解説です(全2回の①)。

光源氏との間に生まれた娘(明石の姫君)を、紫の上の養女として手放すことになった明石の君。別れの日が近づく雪の日、明石の君は乳母と歌を詠み交わします。やがて光源氏が姫君を迎えに訪れ、明石の君は悲しみをこらえきれません。

原文の読み方

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現代語訳・品詞分解・解説

雪の日の唱和

原文
雪、霰あられがちにナリ連用、心細こころぼそさまさりラ四連用て接助単純接続、あやしくシク連用さまざまにナリ連用もの思おもふハ四終止べかり当然連用ける詠嘆連体身かな終助詠嘆と格助引用うち嘆なげきカ四連用て接助単純接続、

現代語訳雪や霰の降る日が続き、心細さがますますつのって、(明石の君は)なぜかこうもさまざまに思い悩まなければならない身の上なのだなあと嘆息して、

霰がちなり
霰の降ることが多い。
あやし
ふしぎだ。
原文
常より格助比較も係助添加こ代名の格助体修君を格助対象撫なでつくろひハ四連用つつ接助反復見居みゐワ上一連用たり存続終止。

現代語訳いつもよりもこの君(姫君)の髪をなでて整えては、じっと見つめている。

撫でつくろふ
髪をなでて整える。
見居る
じっと見ている。
解説

「この君」は明石の姫君。

いつもより姫君をいとおしむのは、姫君との別れの日が迫っているから。「心細さまさりて」の気持ちが、この動作に表れている。

原文
雪かきくらしサ四連用降ふりつもるラ四連体朝あした、来し方きしかた行く末ゆくすゑの格助体修こと残らラ四未然ず打消連用思おもひつづけカ下二連用て接助単純接続、

現代語訳雪があたりを暗くするほど降り積もった朝、過ぎた日々もこの先の日々も、すべて思いめぐらして、

かきくらす
(雪などが)空を暗くする。
来し方行く末
過去と未来。
原文
例れいは係助区別ことに副端近はしぢかなるナリ連体出で居いでゐなど副助例示も係助強調せサ変未然ぬ打消連体を接助逆接確定、汀みぎはの格助体修氷こほりなど副助婉曲見みやりラ四連用て接助単純接続、

現代語訳いつもは特に、建物の端近くに出て座ることなどもしないのに、(この日は)池の水ぎわの氷などを眺めて、

端近なり
家の中で、外に近い端の所である。
出で居
外に近い所に出て座ること。
汀(みぎは)
水ぎわ。
見やる
そちらに目を向ける。眺める。
原文
白きク連体衣きぬどもの格助同格なよよかなるナリ連体あまた副着きカ上一連用て接助単純接続、眺め居ながめゐワ上一連用たる存続連体様体やうだい、頭かしらつき、後手うしろでなど副助例示、

現代語訳白い着物で柔らかくなじんだものを何枚も重ねて着て、もの思いに沈んでいる姿や、髪の様子、後ろ姿などは、

なよよかなり
(着物が)柔らかくなじんでいる。
様体(やうだい)
姿。からだつき。
後手(うしろで)
後ろ姿。
原文
限りなきク連体人と格助引用聞こゆヤ下二終止謙→高貴な人とも接助逆接仮定、かう副こそ係助強意は係助区別おはすサ変終止尊→高貴な人らめ現在推量已然と格助引用人々ひとびとも係助添加見るマ上一終止。

現代語訳この上なく身分の高い方と申し上げても、きっとこのようでいらっしゃるだろうと、女房たちも見る。

限りなし
この上ない。(ここでは)この上なく身分が高い。
解説

「人々」は明石の君に仕える女房たち。物思いに沈む明石の君の姿を、この上なく高貴な方にも劣らないと見ている。身分は低いが、明石の君には気品がある。

「こそ」の結びは、現在推量の助動詞「らむ」の已然形「らめ」。

原文
落つるタ上二連体涙なみだを格助対象かき払はらひハ四連用て接助単純接続、「かやうならナリ未然む婉曲連体日、まして副いかに副おぼつかなからク未然む推量連体。」と格助引用、らうたげにナリ連用うち嘆なげきカ四連用て接助単純接続、

現代語訳落ちる涙をぬぐって、「(姫君がいなくなったら)こういう雪の日には、今にもまして、どれほど心もとないことでしょう。」と、いたいたしい様子で嘆息して、

おぼつかなし
気がかりだ。不安だ。
らうたげなり
いじらしい様子だ。
解説

「かやうならむ日」は、このような雪の降る日。

「まして」は、姫君と一緒にいる今よりも、姫君を手放したあとのほうがもっと、ということ。

原文
雪深ふかク語幹み深山みやまの格助体修道は係助区別晴れラ下二未然ず打消連用とも接助逆接仮定なほ副ふみ通かよへハ四命令跡あと絶たえヤ下二未然ず打消連用して接助単純接続

現代語訳雪が深いので、この奥山の道が晴れることはなくても、やはり雪を踏み分けて、手紙を通わせてください。跡が途絶えないように。

雪深み
雪が深いので。「(名詞)+形容詞の語幹+み」で「〜が…なので」の意。
深山(みやま)
奥深い山。
解説

明石の君が乳母に詠みかけた歌。「ふみ」は「踏み」と「文(手紙)」の掛詞。雪深い山里(大堰)に残る自分のもとへ、別れたあとも途絶えずに手紙を寄こしてほしい、という願いをこめる。

姫君についていく乳母に、姫君の様子を知らせてほしいと頼んでいる。

原文
と格助引用のたまへハ四已然尊→明石の君ば接助順接確定、乳母めのとうち泣なきカ四連用て接助単純接続、

現代語訳と(明石の君が)おっしゃると、乳母は涙を流して、

乳母(めのと)
母親に代わって子どもを育てる女性。
解説

「のたまへ」の主語は明石の君。

原文
雪間ゆきまなきク連体吉野の山よしののやまを格助対象たづねナ下二連用て接助単純接続も係助強調心の格助主格通かよふハ四連体跡あと絶たえヤ下二未然め推量已然やは係助反語

現代語訳雪の晴れ間もない吉野の山奥をたずねてでも、私の心が通っていく跡が絶えることがありましょうか、いや、決して絶えません。

雪間
雪の晴れ間。
解説

「吉野の山」は、雪深い山として和歌によく詠まれる歌枕。

「跡絶えめやは」の「やは」は反語。心の通う跡(便り)が絶えることなどありません、と乳母は明石の君を慰めている。

原文
と格助引用言ひ慰いひなぐさむマ下二終止。

現代語訳と言って慰める。

母子の別れ

原文
こ代名の格助体修雪少し副とけカ下二連用て接助単純接続渡りラ四連用給へ補・ハ四已然尊→光源氏り完了終止。

現代語訳この雪が少しとけたころ、(光源氏が大堰に)おいでになった。

解説

「渡り給へり」の主語は光源氏。尊敬語「給ふ」が使われていることに注意。

原文
例れいは係助区別待ちタ四連用聞こゆる補・ヤ下二連体謙→光源氏に接助逆接確定、さ副なら断定未然む推量終止と格助引用おぼゆるヤ下二連体ことに格助原因よりラ四連用、胸うちつぶれラ下二連用て接助単純接続、人ひとやりなら断定未然ず打消連用おぼゆヤ下二終止。

現代語訳いつもなら(光源氏の訪れを)待ち申し上げるのに、(今日は)姫君を連れに来られたのだろうと思うと胸が締めつけられて、ほかのだれのせいでもない、自分で決めたことだと思われる。

胸つぶる
(悲しみや驚きで)胸がどきどきする。
人やりならず
だれのせいでもない。自分の心からのことだ。
解説

「待ち聞こゆる」は、明石の君が光源氏を待ち申し上げるということ。

「さならむ」の「さ」は、姫君のお迎え。光源氏が姫君を連れに来たのだと思って、胸がつぶれる思いがする。

「人やりならずおぼゆ」は、姫君を手放すことになったのは、だれのせいでもなく自分が承知したからだと思われる、ということ。

原文
わ代名が格助体修心に断定連用こそ係助強意あら補・ラ変未然め推量已然、いなびバ上二連用聞こえ補・ヤ下二未然謙→光源氏む仮定連体を格助対象強しひて副やは係助反語、あぢきなク語幹と格助引用おぼゆれヤ下二已然ど接助逆接確定、

現代語訳(姫君を手放すかどうかは)自分の心しだいであろうが、お断り申し上げたら、(光源氏も)無理にとはおっしゃるまい、どうにもならないことを引き受けてしまったと思われるけれど、

いなぶ
断る。
あぢきなし
どうにもならない。つまらない。
解説

「わが心にこそあらめ」は、姫君を手放すかどうかは自分の心しだいだろう、ということ。「こそ〜め」で文が終わらずに続き、逆接(〜だろうが)の意味になる。

「強ひてやは」の「やは」は反語。あとに「(姫君を)お連れになるだろうか」などが省略されている。お断り申し上げたら、光源氏も無理にとはおっしゃらないだろう、という明石の君の思い。

原文
軽々かるがるしきシク連体やうなり比況終止と格助引用せめて副思ひ返おもひかへすサ四終止。

現代語訳(今になって断るのは)軽はずみなようだと、無理に思い直す。

せめて
無理に。強いて。
解説

姫君を渡すと承知したことを悔やむが、今さら断るのは軽率だと、無理に思い直している。

原文
いと副うつくしげにナリ連用て接助単純接続前に格助場所居ゐワ上一連用給へ補・ハ四已然尊→姫君る存続連体を格助対象見みマ上一連用給ふ補・ハ四連体尊→光源氏に接助単純接続、おろかにナリ連用は係助区別思おもひがたかりク連用ける詠嘆連体人の格助体修宿世すくせかな終助詠嘆と格助引用思おもほすサ四終止尊→光源氏。

現代語訳(姫君が)たいそう愛らしい姿で目の前に座っておいでなのを(光源氏は)ご覧になって、おろそかには思えない、この人(明石の君)との前世からの縁であることよとお思いになる。

うつくしげなり
かわいらしい様子だ。
おろかなり
いいかげんだ。
宿世(すくせ)
前世からの因縁。
解説

「居給へる」の主語は姫君、「見給ふ」「思ほす」の主語は光源氏。

「人の宿世」は、光源氏と明石の君との宿縁。明石の君との間にこのようにかわいい姫君が生まれたので、並々でない縁だったのだと思っている。

原文
こ代名の格助体修春より格助起点生おほすサ四連体御髪みぐし、尼あまの格助体修ほどに断定連用て接助状態ゆらゆらと副めでたくク連用、面つらつき、まみの格助主格かをれラ四已然る存続連体ほどなど副助例示、言いへハ四已然ば接助順接確定さらなりナリ終止。

現代語訳この春から伸ばしている御髪は、尼そぎくらいの長さで、ゆらゆらと揺れてみごとで、顔つきや、目もとのつややかな美しさなどは、今さら言うまでもない。

生ほす
(髪を)伸ばす。
尼のほど
尼そぎ(尼のように肩のあたりで切りそろえた髪)くらいの長さ。
まみ
目もと。
かをる
つややかに美しく見える。
言へばさらなり
言うまでもない。
解説

姫君の美しさを描いている。

原文
よその格助体修ものに格助資格思おもひやらラ四未然む婉曲連体ほどの格助体修心の格助体修闇やみ、推おしはかりラ四連用給ふ補・ハ四連体尊→光源氏に接助単純接続いと副心苦こころぐるしけれシク已然ば接助順接確定、うち返かへし副のたまひ明あかすサ四終止尊→光源氏。

現代語訳(姫君を)他人のものとして遠くから思いやるときの(明石の君の)親心の迷いを、(光源氏は)お察しになると、たいそう気の毒なので、くり返し言い聞かせて夜を明かしなさる。

心の闇
親が子を思うあまりに迷う心。「人の親の心は闇にあらねども子を思ふ道にまどひぬるかな」の歌による表現。
心苦し
気の毒だ。
うち返し
くり返し。
解説

「よそのものに思ひやらむ」は、手放した姫君を、明石の君がよその人として離れた所から案じることになる、ということ。

「推しはかり給ふ」は、光源氏が、姫君を手放す明石の君の母親としての苦しみを推し量るということ。

原文
「何か感。かく副口惜くちをしきシク連体身の格助体修ほどなら断定未然ず打消連用だに副助最小限もてなしサ四連用給は補・ハ四未然尊→光源氏ば接助順接仮定。」と格助引用聞こゆるヤ下二連体謙→光源氏ものから接助逆接確定、念ねんじあへハ下二未然ず打消連用うち泣なくカ四連体けはひあはれなりナリ終止。

現代語訳「いいえ、もう何も。せめて、このように取るに足りない(私の)身分の子としてではなく扱ってくださるのでしたら。」と申し上げるものの、こらえきれずに泣く様子は痛ましい。

何か
いいえ。いやなに。
口惜し
(身分などが)取るに足りない。
もてなす
扱う。
念じあふ
こらえきる。
解説

「だに」は最小限(せめて〜だけでも)の意味。あとに「うれしからむ」などが省略されている。

明石の君は、身分が低いせいで娘と暮らせないことを嘆き、せめて、身分の低い母の子としてでなく扱ってほしいと願っている。

「聞こゆる」は、明石の君が光源氏に「申し上げる」意の謙譲語で、光源氏への敬意を表す。

続き:明石の君の苦悩②

源氏物語のほかの場面:桐壺①「いづれの御時にか」 若紫①「北山の垣間見」 須磨① 明石の姫君の入内① 若菜上① 御法①

テスト予想問題

A 読み・語句

  1. 次の語の読みを現代仮名遣いで答えよ。
    ①霰
    ②汀
    ③様体
    ④後手
    ⑤深山
    ⑥乳母
    ⑦宿世
    ⑧御髪

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    ①あられ
    ②みぎわ
    ③ようだい
    ④うしろで
    ⑤みやま
    ⑥めのと
    ⑦すくせ
    ⑧みぐし

  2. 本文で使われている次の語の意味を書け。
    ①撫でつくろふ
    ②限りなし
    ③らうたげなり
    ④人やりならず
    ⑤いなぶ
    ⑥あぢきなし
    ⑦言へばさらなり
    ⑧念じあふ

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    ①髪をなでて整える
    ②この上ない(この上なく身分が高い)
    ③いじらしい様子だ
    ④だれのせいでもない・自分の心からのことだ
    ⑤断る
    ⑥どうにもならない・つまらない
    ⑦言うまでもない
    ⑧こらえきる

B 文法・敬語

  1. 次の助動詞「む」の意味を答えよ。
    ①かやうならむ日
    ②さならむとおぼゆる
    ③いなび聞こえむを
    ④よそのものに思ひやらむほど

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    ①婉曲
    ②推量
    ③仮定
    ④婉曲

  2. 次の敬語の種類と、だれへの敬意かを答えよ。
    ①この雪少しとけて渡り給へり(給へ)
    ②例は待ち聞こゆるに(聞こゆる)
    ③前に居給へるを(給へ)
    ④見給ふに(給ふ)

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    ①尊敬語・光源氏
    ②謙譲語・光源氏
    ③尊敬語・明石の姫君
    ④尊敬語・光源氏

C 現代語訳・内容

  1. 「限りなき人と聞こゆとも、かうこそはおはすらめと人々も見る」とあるが、「人々」はだれを、どのように見ているのか。

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    明石の君に仕える女房たちが、明石の君を、この上なく身分の高い方と申し上げてもこのようでいらっしゃるだろう、と高貴な人にも劣らない人として見ている。

  2. 「かやうならむ日、ましていかにおぼつかなからむ」を現代語訳せよ。また、「まして」は何と何を比べているか。

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    訳=このような(雪の降る)日には、今よりもっと、どんなに気がかりなことでしょう。比べているもの=姫君と一緒にいる今と、姫君を手放したあと。

  3. 「雪深み深山の道は晴れずともなほふみ通へ跡絶えずして」の歌について、①「ふみ」に掛けられた二つの語を答えよ。
    ②だれがだれに、どのような願いを詠んだものか。
    ③これに答えた乳母の歌の「心の通ふ跡絶えめやは」を現代語訳せよ。

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    ①踏み・文
    ②明石の君が乳母に、別れたあとも、雪深い山里に残る自分のもとへ途絶えることなく手紙を寄こしてほしい(姫君の様子を知らせてほしい)と詠んだ。
    ③(私の)心が通っていく跡(便り)が絶えることがありましょうか、いや、決して絶えません。

  4. 「さならむとおぼゆることにより、胸うちつぶれて、人やりならずおぼゆ」について、①「さならむ」とはどのようなことか。
    ②「人やりならずおぼゆ」とはどういうことか。

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    ①光源氏が、姫君を連れに来たのだろうということ。
    ②姫君を手放すことになったのは、だれのせいでもなく、自分が承知したからだと思われるということ。

  5. 「わが心にこそあらめ、いなび聞こえむを強ひてやは」を、内容を補って現代語訳せよ。また、明石の君がこのように考えながらも「せめて思ひ返す」のはなぜか。

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    訳=(姫君を手放すかどうかは)自分の心しだいであろうが、お断り申し上げたら、(光源氏も)無理に(姫君を連れて行こう)とはなさるまい。理由=一度承知したことを今さら断るのは、軽率なようだと思ったから。

  6. 「おろかには思ひがたかりける人の宿世かな」について、①だれが、だれとの宿世を思っているのか。
    ②そのように思ったのはなぜか。

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    ①光源氏が、明石の君との宿世を思っている。
    ②明石の君との間に、このようにかわいらしい姫君が生まれたから。

  7. 「よそのものに思ひやらむほどの心の闇、推しはかり給ふ」とあるが、だれが、何を推し量っているのか。「心の闇」の意味を明らかにして説明せよ。

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    光源氏が、姫君を他人のものとして遠くから思いやることになる明石の君の、子を思う親心の迷い(母親としての苦しみ)を推し量っている。

  8. 「かく口惜しき身のほどならずだにもてなし給はば」を現代語訳せよ。また、ここから明石の君のどのような気持ちが読み取れるか。

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    訳=せめて、このように取るに足りない(私の)身分の子としてでなく扱ってくださるのなら(うれしい)。気持ち=身分が低いせいで娘と暮らせないことを嘆きつつ、姫君が大切にされることを願う気持ち。