孟棨『人面桃花』書き下し文・現代語訳・解説|崔護の詩「去年今日此門中」・テスト予想問題付き

目次
  1. 書き下し文・現代語訳・解説
  2. 崔護と娘の出会い
  3. 一年後、門に書きつけた詩
  4. 老父の嘆き
  5. 娘のよみがえり
  6. テスト予想問題

『人面桃花(じんめんとうか)』の書き下し文・現代語訳・解説です。出典は、唐の孟棨(もうけい)が編んだ『本事詩(ほんじし)』です。『本事詩』は、詩が作られたいきさつにまつわる話を集めた書物で、この話は「情感」の部に収められています。

科挙に落第した青年の崔護(さいご)は、清明節の日に都の南で一人の娘と出会います。一年後、娘を思い出して訪ねると門は閉ざされていて、崔護は門の扉に一首の詩を書きつけます。その詩が、思いもよらないできごとを引き起こします。

書き下し文・現代語訳・解説

崔護と娘の出会い

本文(訓読文)

白文博陵崔護、姿質甚美、而孤潔寡合。挙進士下第。

書き下し博陵(はくりよう)の崔護(さいご)、姿質(ししつ)甚(はなは)だ美なるも、孤潔(こけつ)にして合ふもの寡(すく)なし。進士(しんし)に挙(あ)げらるるも下第(かだい)す。

現代語訳博陵の崔護は、見た目も生まれ持った才もとても優れていたが、ひとり身を清く保つ人柄で、世間の人と打ち解けることがめったになかった。進士の試験を受ける資格を得て推挙されたが、落第してしまった。

博陵
崔護の本籍地。今の河北省。
姿質
容姿と生まれつきの資質。
孤潔
ひとり孤高を守り、潔癖であること。
寡合
「合ふもの寡なし」。人と気が合うことが少ない。友人が少ない。「寡」は「少」と同じ。
挙進士
進士科(科挙の中心となる試験)の受験者として推挙される。合格したという意味ではない。
下第
試験に落第する。

白文清明日、独遊都城南、得居人荘。一畝之宮、而花木叢萃、寂若無人。

書き下し清明(せいめい)の日、独り都城(とじやう)の南に遊び、居人(きよじん)の荘(さう)を得たり。一畝(いつぽ)の宮(きゆう)にして、花木(くわぼく)叢萃(そうすい)し、寂(せき)として人無きがごとし。

現代語訳清明節の日、一人で都の南のあたりをぶらぶらと歩き、人の住む屋敷にたどり着いた。小さな屋敷で、花の咲く木々がむらがって茂り、ひっそりとしてまるで人がいないかのようであった。

清明日
清明節の日。二十四節気の一つで、春分から十五日目。陰暦の三月で、今の暦では四月ごろ。春の盛りにあたり、墓参りをしたり野に出て遊んだりする習慣があった。
都城
都の町。ここでは長安。
居人荘
人の住んでいる屋敷。
一畝之宮
小さな屋敷。「一畝」は広さの単位で、屋敷としては広くない。「宮」は家・屋敷。
叢萃
むらがって茂る。
寂若無人
「寂として人無きがごとし」。ひっそりとして人がいないようだ。
本文(訓読文)

白文扣門久之。有女子、自門隙窺之、問曰、「誰耶。」

書き下し門を扣(たた)くこと之を久しうす。女子有り、門隙(もんげき)より之を窺(うかが)ひ、問ひて曰はく、「誰ぞや。」と。

現代語訳長いこと門をたたき続けた。すると一人の娘が、門のすき間からこちらをうかがって、「どちら様ですか。」とたずねた。

扣
「たたク」。たたく。
久之
「之を久しうす」。しばらくの間そうしていた。「之」は語調を整える字で、特に指すものはない。
自
「より」。~から。
門隙
門のすき間。
誰耶
「誰ぞや」。どなたですか。「耶」は疑問を表す。

白文以姓字対曰、「尋春独行、酒渇求飲。」

書き下し姓字(せいじ)を以て対(こた)へて曰はく、「春を尋ねて独り行き、酒渇(しゆかつ)して飲(いん)を求む。」と。

現代語訳(崔護は)姓と字を名乗って答えるには、「春の景色を訪ねて一人で歩いていたのですが、酒を飲んでのどが渇いたので、飲み水をいただきたいのです。」と。

姓字
姓と字(あざな)。字は、成人したときにつける呼び名。
対
「こたフ」。答える。
酒渇
酒を飲んで、のどが渇く。
飲
飲み水。
本文(訓読文)

白文女入以杯水至、開門設牀命坐、独倚小桃斜柯佇立、而意属殊厚。

書き下し女入りて杯水(はいすい)を以て至り、門を開き牀(しやう)を設けて坐(ざ)を命じ、独り小桃(せうたう)の斜柯(しやか)に倚(よ)りて佇立(ちよりつ)し、意属(いしよく)殊(こと)に厚し。

現代語訳娘は奥へ入り、水を一杯持って戻ってくると、門を開けて腰かけを出し、(崔護に)座るよう勧めた。そして自分は、斜めに伸びた小さな桃の枝にもたれてひとりたたずんでいたが、(崔護に)ひどく心を寄せている様子だった。

杯水
一杯の水。
牀
腰かけ。
命坐
「坐を命じ」。座るように勧める。
斜柯
斜めに伸びた枝。
倚
「よル」。寄りかかる。
佇立
たたずむ。
意属
相手に心を寄せること。娘が崔護に心を寄せている。
殊
「ことニ」。とりわけ。

白文妖姿媚態、綽有余姸。崔以言挑之、不対。目注者久之。

書き下し妖姿(えうし)媚態(びたい)、綽(しやく)として余姸(よけん)有り。崔言を以て之に挑(いど)むも、対へず。目注(もくちゆう)する者之を久しうす。

現代語訳なまめかしい姿としぐさは、しなやかで、あふれるほどの美しさがあった。崔護が言葉をかけて娘の気を引こうとしたが、(娘は)答えなかった。(二人は)しばらくの間、じっと見つめ合っていた。

妖姿媚態
なまめかしい姿としぐさ。
綽
しとやかで、しなやかな様子。
余姸
あふれるような美しさ。
以言挑之
言葉をかけて、娘の気を引こうとする。「之」は娘。
不対
答えない。
目注者
じっと見つめること。互いに見つめ合ったとする読み方と、崔護が娘を見つめたとする読み方がある。

白文崔辞去、送至門、如不勝情而入。崔亦睠盼而帰。嗣後絶不復至。

書き下し崔辞去(じきよ)するや、送りて門に至り、情(じやう)に勝(た)へざるがごとくして入る。崔も亦(また)睠盼(けんべん)して帰る。嗣後(しご)絶(た)えて復(ま)た至らず。

現代語訳崔護が別れを告げて帰ろうとすると、(娘は)門まで見送りに来て、思いを抑えきれない様子で中に入っていった。崔護もまた(娘を)振り返り振り返りして帰った。その後、二度と(その屋敷を)訪れることはなかった。

辞去
別れを告げて去る。
如不勝情
思いを抑えきれない様子で。「情」は、娘が崔護を慕う気持ち。「勝」は「たフ」で、こらえる。
亦
同様に。娘と同じように、崔護も名残を惜しんだ。
睠盼
振り返って見る。
嗣後
その後。
絶不復至
二度と訪れなかった。部分否定。

一年後、門に書きつけた詩

本文(訓読文)

白文及来歳清明日、忽思之、情不可抑。

書き下し来歳(らいさい)の清明の日に及び、忽(たちま)ち之を思ひ、情抑(おさ)ふべからず。

現代語訳翌年の清明節の日になって、急に娘のことを思い出し、会いたい気持ちを抑えることができなくなった。

来歳
翌年。
忽
「たちまチ」。急に。ふと。
之
去年の娘のこと。
情不可抑
娘に会いたいという思いを抑えることができない。

白文逕往尋之、門牆如故、而已鎖扃之。因題詩於左扉曰、

書き下し逕(ただ)ちに往きて之を尋(たづ)ぬれば、門牆(もんしやう)故(もと)のごとくなるも、已(すで)に之を鎖扃(さけい)せり。因(よ)りて詩を左扉(さひ)に題(だい)して曰はく、

現代語訳すぐに出かけて行って屋敷を訪ねると、門も土塀も以前のままだったが、すでにかんぬきがかけられて閉ざされていた。そこで、門の左の扉に詩を書きつけて言うには、

逕
「ただチニ」。すぐに。まっすぐに。
門牆
門と土塀。
如故
「故のごとし」。以前のままである。
鎖扃
かんぬきをかけて閉ざす。「扃」はかんぬき。
因
「よリテ」。そこで。
題
書きつける。
本文(訓読文)

白文去年今日此門中

書き下し去年(きよねん)の今日(こんにち)此(こ)の門の中

現代語訳去年の今日、この門の中では、

去年今日
去年の今日。一年前の清明節の日。

白文人面桃花相映紅

書き下し人面(じんめん)桃花(たうくわ)相(あひ)映(えい)じて紅(くれなゐ)なり

現代語訳あなたの顔と桃の花とが、互いに映え合って紅に輝いていた。

人面
去年会った娘の顔。
桃花
娘が寄りかかっていた小さな桃の木の花。
相映
互いに照り映える。
紅
紅色。娘の顔と桃の花の、どちらの美しさも表す。

白文人面祇今何処去

書き下し人面は祇(た)だ今(いま)何(いづ)れの処(ところ)にか去る

現代語訳あなたは今、いったいどこへ行ってしまったのだろうか。

祇今
ちょうど今。今この時。
何処去
「何れの処にか去る」。どこへ行ってしまったのか。疑問。

白文桃花依旧笑春風

書き下し桃花は旧(きう)に依(よ)りて春風(しゆんぷう)に笑(ゑ)む

現代語訳桃の花だけは昔のままに、春風に吹かれてほほえむように咲いているのに。

依旧
「旧に依りて」。昔のままに。
笑
花が咲くことを、ほほえむことにたとえている。

老父の嘆き

本文(訓読文)

白文後数日、偶至都城南、復往尋之。聞其中有哭声、扣門問之。

書き下し後数日、偶(たまたま)都城の南に至り、復(ま)た往きて之を尋ぬ。其の中に哭声(こくせい)有るを聞き、門を扣きて之を問ふ。

現代語訳それから数日して、たまたま都の南に行ったので、もう一度出かけて屋敷を訪ねた。家の中から大声で泣く声が聞こえたので、門をたたいてわけを尋ねた。

偶
「たまたま」。偶然に。
復
「また」。再び。もう一度。
哭声
死者を悼んで、大声をあげて泣く声。

白文有老父、出曰、「君非崔護耶。」曰、「是也。」又哭曰、「君殺吾女。」護驚起、莫知所答。

書き下し老父(らうふ)有り、出でて曰はく、「君は崔護に非(あら)ずや。」と。曰はく、「是(こ)れなり。」と。又(また)哭(こく)して曰はく、「君吾(わ)が女(むすめ)を殺せり。」と。護驚き起(た)ちて、答ふる所を知る莫(な)し。

現代語訳年老いた男が出てきて言うには、「あなたは崔護ではありませんか。」と。(崔護が)言うには、「そうです。」と。(老人は)さらに大声で泣いて言うには、「あなたが私の娘を殺したのだ。」と。崔護は驚いて立ち上がり、どう答えたらよいのかわからなかった。

老父
年老いた男。ここではまだ娘の父とはわかっていないので、「老人」と訳す。
君非崔護耶
「君は崔護に非ずや」。あなたは崔護ではないか。崔護であることを確かめる言い方。
是也
「是れなり」。そうです。
又
さらに。その上。
莫知所答
「答ふる所を知る莫し」。答える言葉がわからない。
本文(訓読文)

白文老父曰、「吾女笄年知書、未適人。自去年以来、常恍惚若有所失。

書き下し老父曰はく、「吾が女は笄年(けいねん)にして書を知り、未(いま)だ人に適(とつ)がず。去年より以来(いらい)、常に恍惚(くわうこつ)として失ふ所有るがごとし。

現代語訳老人が言うには、「私の娘は十五の年に学問を身につけましたが、まだ誰にも嫁いでいませんでした。去年からというもの、いつもぼうっとして、何かをなくしたかのような様子でした。

笄年
女子が初めてかんざし(笄)をさす年。十五歳。
知書
読み書きができる。学問を身につけている。
未適人
「未だ人に適がず」。まだ嫁いでいない。「適」は嫁ぐ。
恍惚
ぼんやりとして我を忘れている様子。
若有所失
何かを失ったかのようである。

白文比日与之出。及帰、見左扉有字、読之入門而病。遂絶食数日而死。

書き下し比日(このごろ)之と出づ。帰るに及び、左扉に字有るを見、之を読み門に入りて病む。遂(つひ)に食を絶つこと数日にして死せり。

現代語訳近ごろ、娘を連れて出かけました。帰ってきたとき、娘は門の左の扉に字が書かれているのを見て、それを読み、門を入ると寝込んでしまいました。とうとう何日も物を食べずに、死んでしまったのです。

比日
「このごろ」。最近。先日。
与之
「之と」。娘と一緒に。
字
崔護が左の扉に書きつけた詩。
遂
そのまま。とうとう。
絶食
食事をとらない。

白文吾老矣。此女所以不嫁者、将求君子以託吾身。今不幸而殞。得非君殺之耶。」

書き下し吾老いたり。此の女の嫁がざりし所以(ゆゑん)の者は、将(まさ)に君子(くんし)を求めて以て吾が身を託(たく)せんとすればなり。今不幸にして殞(ゐん)す。君之を殺すに非ざるを得んや。」と。

現代語訳私はもう年寄りです。この娘を嫁にやらなかったのは、徳のある立派な人を見つけて、その人に私の身を預けようと考えていたからです。それなのに今、不幸にも娘は死んでしまいました。あなたが娘の命を奪ったのではないなどと、どうして言えましょうか(いや、あなたのせいで娘は死んだのです)。」と。

所以
「ゆゑん」。理由。わけ。
将
再読文字。「まさニ~セントす」。~しようとする。
君子
徳のある立派な人物。
託吾身
私(父)の身を託す。娘を立派な人に嫁がせて、自分の老後も頼ろうとしていた。
殞
命を落とす。
得非君殺之耶
あなたが娘を殺したのでないということが、ありえようか(ありえない)。反語。「之」は娘。

白文又特大哭。

書き下し又特に大いに哭す。

現代語訳(老人は)さらにひときわ大きな声をあげて泣いた。

特
とりわけ。ひときわ。

娘のよみがえり

本文(訓読文)

白文崔亦感慟、請入哭之、尚儼然在牀。

書き下し崔も亦感慟(かんどう)し、請(こ)ひ入りて之に哭すれば、尚(な)ほ儼然(げんぜん)として牀(しやう)に在り。

現代語訳崔護もまた深く心を動かされて悲しみ、頼んで家に入れてもらい、娘のために声をあげて泣くと、(娘の亡骸は)生きていたときのまま、おごそかな様子で寝台に横たわっていた。

亦
同様に。老父と同じように、崔護も。
感慟
深く心を動かされて悲しむ。
請入
頼んで中に入れてもらう。
儼然
おごそかで、きちんとした様子。
牀
ここでは寝台。

白文崔挙其首、枕其股、哭而祝曰、「某在斯、某在斯。」

書き下し崔其の首(かうべ)を挙げ、其の股(もも)に枕(ちん)せしめ、哭して祝(いの)りて曰はく、「某(それがし)斯(ここ)に在り、某斯に在り。」と。

現代語訳崔護は娘の頭を持ち上げ、自分のももを枕にさせて、声をあげて泣きながら祈って言うには、「私はここにいます、私はここにいます。」と。

其首
娘の頭。
其股
崔護のもも。前の「其」は娘、後の「其」は崔護を指す。
祝
「いのル」。祈る。
某
「それがし」。私。自分をへりくだって言う。
斯
「ここ」。

白文須臾開目、半日復活矣。父大喜、遂以女帰之。

書き下し須臾(しゆゆ)にして目を開き、半日(はんにち)にして復た活(い)きたり。父大いに喜び、遂に女を以て之に帰(とつ)がしむ。

現代語訳しばらくすると(娘は)目を開け、半日ほどで息を吹き返した。父は大喜びして、そのまま娘を崔護の妻にした。

須臾
「しゆゆ」。しばらくして。まもなく。
復活
再び生き返る。
以女帰之
娘を崔護に嫁がせる。「帰」は嫁ぐ。「之」は崔護。

テスト予想問題

A 語句

  1. 次の語の読みを、現代仮名遣いのひらがなで書け(送り仮名も読みに含める)。
    ①甚だ(甚)
    ②寡なし(寡)
    ③忽ち(忽)
    ④逕ちに(逕)
    ⑤須臾

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    ①はなはだ
    ②すくなし
    ③たちまち
    ④ただちに
    ⑤しゅゆ

  2. 次の語の意味を答えよ。
    ①下第
    ②哭
    ③笄年
    ④比日

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    ①試験に落第すること
    ②死者を悼んで大声をあげて泣くこと
    ③(女子の)十五歳
    ④最近。先日。

  3. 次の傍線部の「また」の意味の違いがわかるように、それぞれ現代語訳せよ。
    ①復往尋之
    ②又哭曰
    ③崔亦感慟

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    ①もう一度出かけて行って(屋敷を)訪ねた。
    ②さらに大声で泣いて言った。
    ③崔護も同じように深く心を動かされて悲しんだ。

B 書き下し文・現代語訳

  1. 「如不勝情而入」を書き下し文にし、現代語訳せよ。

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    書き下し文:情に勝へざるがごとくして入る。
    現代語訳:思いを抑えきれない様子で中に入っていった。

  2. 「嗣後絶不復至」を書き下し文にし、現代語訳せよ。

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    書き下し文:嗣後絶えて復た至らず。
    現代語訳:その後、二度と訪れることはなかった。

  3. 「君非崔護耶」を書き下し文にし、現代語訳せよ。

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    書き下し文:君は崔護に非ずや。
    現代語訳:あなたは崔護ではありませんか。

  4. 「得非君殺之耶」を書き下し文にし、「之」が誰であるかがわかるように現代語訳せよ。

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    書き下し文:君之を殺すに非ざるを得んや。
    現代語訳:あなたが私の娘の命を奪ったのではないなどと、どうして言えようか、いや、あなたのせいで娘は死んだのだ。

C 内容の読み取り

  1. 「孤潔寡合」とは、崔護のどのような人柄か。

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    孤高を守る潔癖な性格のため、世間の人とあまり気が合わず、付き合いが少ない人柄。

  2. 娘が崔護に心を寄せていることを最もよく表している四字を、第一段落から抜き出せ。

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    意属殊厚

  3. 崔護が門の左の扉に書いた詩について、①押韻している字をすべて抜き出し、②詩の中で対比されているものを二組答えよ。

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    ①中・紅・風
    ②去年と今年(一年前と今)。人面(娘)と桃花(桃の花)。

  4. 老父が「君殺吾女」と言ったのはなぜか。

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    娘が、崔護が左の扉に書きつけた詩を読んで病気になり、食事をとらずに死んでしまったから。

  5. 「其首」「其股」の「其」は、それぞれ誰を指すか。

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    其首=娘 其股=崔護