『大鏡』宣耀殿の女御 現代語訳・品詞分解・敬語・解説|テスト予想問題付き

目次
  1. 原文の読み方
  2. 現代語訳・品詞分解・解説
  3. 女御の美しさ
  4. 帝と女御の歌
  5. 『古今和歌集』の暗誦
  6. 寵愛の衰え
  7. テスト予想問題

『大鏡(おおかがみ)』「宣耀殿の女御(せんようでんのにょうご)」の現代語訳・品詞分解・解説です。

村上天皇にこの上なく愛された宣耀殿の女御。車に乗っても母屋の柱のもとに残るほど長い髪、帝の歌にみごとに答えた返歌、『古今和歌集』をすべて覚えていた教養が語られます。女御の容姿の描写、和歌の掛詞、敬語の向き、帝の寵愛が薄れた理由がよく問われます。

原文の読み方

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現代語訳・品詞分解・解説

女御の美しさ

原文
御女おほんむすめ、村上むらかみの格助体修御時おほんときの格助体修宣耀殿せんえうでんの格助体修女御にようご、容貌かたちをかしげにナリ連用うつくしうシク連用・音おはし補・サ変連用尊→女御けり過去終止。

現代語訳(師尹公の)娘御は、村上天皇の御代の宣耀殿の女御で、顔だちが美しく愛らしい方でいらっしゃった。

御女(おほんむすめ)
ここは、藤原師尹の娘。
村上の御時
村上天皇の御代。
容貌(かたち)
顔だち。容姿。
をかしげなり
美しい。かわいらしい。
うつくし
かわいらしい。愛らしい。
解説

「おはし」は補助動詞で、語り手から女御への敬意。

原文
内裏うちへ格助方向参りラ四連用謙→帝給ふ補・ハ四終止尊→女御と格助引用て接助単純接続、御車おほんくるまに格助対象奉りラ四連用尊→女御給ひ補・ハ四連用尊→女御けれ過去已然ば接助順接確定、

現代語訳宮中へ参上なさるというので、お車にお乗りになったところ、

奉る
ここは「乗る」の尊敬語。お乗りになる。
解説

「参り給ふ」の「参り」は謙譲語で、帝を敬う語り手の敬意。「給ふ」は尊敬語で、女御を敬う語り手の敬意。宮中へ参上する女御と、参上する先にいる帝の両方を敬っている。

「奉り」は謙譲語ではなく、「乗る」の尊敬語。前に「御車に」とあることから、乗る意味だとわかる。

原文
わ代名が格助体修御身おほんみは係助区別乗りラ四連用給ひ補・ハ四連用尊→女御けれ過去已然ど接助逆接確定、御髪みぐしの格助体修裾すそは係助区別、母屋もやの格助体修柱はしらの格助体修もとに格助場所ぞ係助強意おはしサ変連用尊→女御ける過去連体。

現代語訳ご自身は(お車に)お乗りになったのに、御髪の端は(まだ)母屋の柱のところにおありだった。

御髪(みぐし)
髪。
裾
先の方。
解説

体は車に乗ったのに、髪の先はまだ母屋の柱のもとにあったというのは、女御の髪がそれほど長かったことを、大げさに言い表したもの。

「ぞ」の結びは「ける」(過去の助動詞「けり」の連体形)。

原文
一筋ひとすぢを格助対象陸奥紙みちのくにがみに格助場所置きカ四連用たる完了連体に接助順接確定、いかにも副隙すき見えヤ下二未然ず打消終止と格助引用ぞ係助強意申し伝まうしつたへハ下二連用謙た存続連体める推定連体。

現代語訳その髪を一筋、陸奥紙に置いてみたところ、(紙の白い)すき間が少しも見えなかったと、人々は申し伝えているようです。

陸奥紙(みちのくにがみ)
檀紙。白い紙。
いかにも
(下に打消を伴って)少しも。
解説

白い紙の上に髪を一筋置いたら、少しも紙のすき間が見えなかったということ。髪が豊かで、うねりもなく美しいことを表している。

「ためる」は、「たる」(「たり」の連体形)+「める」(推定の「めり」の連体形)の「たるめる」が撥音便で「たんめる」となり、「ん」が書かれない形。「タンメル」と読む。

「ぞ」の結びは「める」。

原文
御目おほんめの格助体修尻しりの格助主格少し副下がりラ四連用給へ補・ハ四已然尊→女御る存続連体が格助主格、いとど副らうたくク連用おはする補・サ変連体尊→女御を格助対象、

現代語訳目じりがやや下がっておいでなのが、ますますかわいらしくいらっしゃるのを、

いとど
いっそう。ますます。
らうたし
かわいらしい。いじらしい。
解説

女御の顔だちを具体的に述べた部分。目じりが少し下がっているのが、いっそうかわいらしいという。

帝と女御の歌

原文
帝みかど、いと副かしこくク連用時めかさサ四未然せ尊敬連用給ひ補・ハ四連用尊→帝て接助単純接続、かく副仰おほせサ下二未然尊→帝られ尊敬連用ける過去連体と格助引用か係助疑問。

現代語訳帝はたいそう深くご寵愛なさって、このように(歌を)お詠みになったとか。

かしこく
ここは、はなはだしく。たいそう。
時めかす
寵愛する。
解説

「時めかさ」は「時めかす」(寵愛する)の未然形。主語は帝。あとの「時めき給ふ」の「時めく」(寵愛を受ける)と区別する。

「かく」は、すぐあとの帝の歌をさす。

原文
生いきカ上二連用て接助単純接続の格助体修世よ死しにナ変連用て接助単純接続の格助体修後のちの格助体修後の世のちのよも係助添加羽はねを格助対象交かはせサ四已然る存続連体鳥とりと格助結果なりラ四連用な強意未然む意志終止

現代語訳生きているこの世でも、死んだ後のあの世でも、(あなたと私は)羽を交わして飛ぶ比翼の鳥となろう。

羽を交はせる鳥
比翼の鳥。雌雄が一体となって飛ぶという鳥。
解説

白居易の「長恨歌」の「比翼の鳥」をふまえ、この世でもあの世でも離れずに愛し合おうと詠んでいる。

「なりなむ」は、「な」が強意の「ぬ」(未然形)、「む」が意志の「む」(終止形)。

原文
御返おほんかへし、女御にようご、

現代語訳(その)ご返歌として、女御が、

御返し
返歌。
原文
あきに格助結果なるラ四連体言の葉ことのはだに副助最小限も係助強意変はらラ四未然ず打消連用は係助我われ代名も係助添加交かはせサ四已然る存続連体枝えだと格助結果なりラ四連用な強意未然む意志終止

現代語訳秋になって木の葉の色が変わるように、(あなたが私に)飽きて心変わりなさることもなく、せめてお言葉だけでも変わらないならば、私も(あなたと)枝を交わした連理の枝となりましょう。

交はせる枝
連理の枝。二本の木の枝が一つにつながったもの。
だに
せめて〜だけでも。
解説

掛詞:「あき」は「秋」と「飽き」、「言の葉」は「言葉」と(木の)「葉」。秋に木の葉の色が変わるように、帝が自分に飽きてお言葉が変わることがないのなら、という意味を重ねている。

帝の「比翼の鳥」に対して「長恨歌」の「連理の枝」で答え、帝のお心が変わらないなら、私もいつまでもおそばにいましょう、と詠んでいる。

『古今和歌集』の暗誦

原文
『古今こきん』浮かべバ下二連用給へ補・ハ四已然尊→女御り存続終止と格助引用聞かカ四未然せ尊敬連用給ひ補・ハ四連用尊→帝て接助単純接続、帝みかど、試こころみに格助目的本ほんを格助対象隠しサ四連用て接助単純接続、女御にようごに格助対象は係助区別見せサ下二未然させ尊敬連用給は補・ハ四未然尊→帝で接助打消接続、

現代語訳(女御が)『古今和歌集』をそらで覚えていらっしゃると帝はお聞きになって、試しに(『古今和歌集』の)本を隠し、女御にはお見せにならないで、

『古今』
『古今和歌集』。
浮かぶ
ここは、暗記する。そらで覚える。
解説

「『古今』浮かべ給へり」は、女御が『古今和歌集』をそらで覚えていらっしゃるということ。「聞かせ給ひ」の主語は帝。

「見せさせ給はで」は、下二段動詞「見す」の未然形+尊敬の助動詞「さす」+尊敬の補助動詞「給ふ」+打消の接続助詞「で」。帝が女御に本をお見せにならないで、ということ。

原文
「やまと歌うたは係助区別」と格助引用あるラ変連体を格助対象初はじめにて格助状態、先の句さきのくの格助体修言葉ことばを格助対象仰おほせサ下二未然尊→帝られ尊敬連用つつ接助反復問はハ四未然せ尊敬連用給ひ補・ハ四連用尊→帝ける過去連体に接助順接確定、

現代語訳(序文の)「やまと歌は」とあるのを初めとして、歌の上の句の言葉をおっしゃっては(続きを)お尋ねになったところ、

やまと歌は
『古今和歌集』の序文(仮名序)の書き出し。
先の句
歌の上の句。
解説

帝が歌の上の句を言っては、その続きを女御に答えさせた、ということ。

原文
言ひ違いひたがへハ下二連用給ふ補・ハ四連体尊→女御こと、詞ことばにて格助状態も係助並列歌うたにて格助状態も係助並列なかりク連用けり過去終止。

現代語訳言い間違いをなさることは、詞書でも歌でもなかった。

詞(ことば)
詞書。歌の前に、歌が詠まれた事情を書いた文。
解説

女御は、歌だけでなく詞書まで、少しも言い間違えなかった。

原文
かかるラ変連体ことなむ係助強意と格助引用、父大臣ちちおとどは係助区別聞きカ四連用給ひ補・ハ四連用尊→父大臣て接助単純接続、御装束おほんさうぞくしサ変連用て接助単純接続、手洗てあらひなど副助例示しサ変連用て接助単純接続、

現代語訳「こういうことがある」と、父の大臣(師尹公)はお聞きになって、正装をして、手を洗い清めなどして、

父大臣(ちちおとど)
女御の父、藤原師尹。
御装束す
正装をする。
解説

「かかること」は、帝が女御に『古今和歌集』の暗誦の試験をしていること。

「なむ」の結びは省略されている。

原文
所々ところどころに格助場所誦経ずきやうなど副助例示しサ変連用、念じ入ねんじいりラ四連用て接助単純接続ぞ係助強意おはし補・サ変連用尊→父大臣ける過去連体。

現代語訳あちこちの寺に読経を頼むなどして、一心にお祈りしていらっしゃった。

誦経(ずきやう)
寺々に読経を頼むこと。
念じ入る
一心に祈る。
解説

父大臣が一心に祈ったのは、娘の女御が帝の試験に失敗しないため。

「ぞ」の結びは「ける」。

寵愛の衰え

原文
帝みかど、箏の琴さうのことを格助対象めでたくク連用遊ばしサ四連用尊→帝ける過去連体も係助添加、御心みこころに格助対象入れラ下二連用て接助単純接続教へハ下二連用など副助例示、限りなくク連用時めきカ四連用給ふ補・ハ四連体尊→女御に接助逆接確定、

現代語訳帝は、箏の琴を見事にお弾きになったが、それも(女御に)心をこめて教えなさるなどして、(女御は)この上なくご寵愛を受けていらっしゃったのに、

めでたし
すばらしい。見事だ。
遊ばす
(楽器を)演奏なさる。
時めく
寵愛を受けて栄える。
解説

「時めき給ふ」の主語は女御。帝から、この上なく寵愛を受けていた。

原文
冷泉院れいぜいゐんの格助体修御母后おほんははきさき失うせサ下二連用給ひ補・ハ四連用尊→御母后て接助単純接続こそ係助強意、なかなか副こよなくク連用おぼえ劣りラ四連用給へ補・ハ四已然尊→女御り完了終止と格助引用は係助区別聞こえヤ下二連用給ひ補・ハ四連用尊→女御しか過去已然。

現代語訳冷泉院の母后(安子)がお亡くなりになってからは、かえって格段にご寵愛が薄れなさったと、評判になりなさった。

御母后
ここは、冷泉院の母の中宮、安子。
なかなか
かえって。
おぼえ
寵愛。
聞こゆ
ここは、評判になる。うわさされる。
解説

中宮が亡くなってからは、かえって女御への寵愛が格段に薄れた、とうわさされた。

「こそ」の結びは「しか」(過去の助動詞「き」の已然形)。

現代語訳「亡き中宮が、(女御のことを)ひどく気に入らない、腹立たしい者とお思いになっていたので、

故宮
亡くなった中宮。冷泉院の御母后(安子)。
めざまし
気に入らない。目に余る。
解説

「故宮の」の「の」は主格。亡き中宮が、女御のことを気に入らない、腹立たしい者と思っていた、ということ。

「思し」は帝の言葉の中の尊敬語で、帝から故宮への敬意。

原文
思ひ出おもひいづるダ下二連体に接助順接確定、いとほしくシク連用悔くやしきシク連体なり断定終止。」と格助引用ぞ係助強意仰おほせサ下二未然尊→帝られ尊敬連用ける過去連体。

現代語訳(それを)思い出すと、(中宮が)気の毒で、(女御を寵愛したことが)悔やまれるのだ」とおっしゃったということだ。

いとほし
気の毒だ。かわいそうだ。
解説

「思ひ出づるに」は、帝が、亡き中宮が女御を快く思っていなかったことを思い出すと、ということ。

中宮が気の毒に思われ、女御を寵愛したことが悔やまれるので、帝は女御への寵愛を控えるようになった。

「ぞ」の結びは「ける」。

『大鏡』のほかの話:鶯宿梅 / 三舟の才 / 弓争ひ / 花山天皇の出家① / 道真左遷① / 道真左遷② / 道長の豪胆(肝試し) / 時平の大臣 / 雲林院の菩提講① / 最後の除目

テスト予想問題

A 読み・語句

  1. 次の語の読みを現代仮名遣いで答えよ。
    ①容貌
    ②内裏
    ③御髪
    ④母屋
    ⑤陸奥紙
    ⑥父大臣
    ⑦御装束
    ⑧誦経
    ⑨箏の琴
    ⑩故宮

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    ①かたち
    ②うち
    ③みぐし
    ④もや
    ⑤みちのくにがみ
    ⑥ちちおとど
    ⑦おんしょうぞく
    ⑧ずきょう
    ⑨そうのこと
    ⑩こみや

  2. 本文中での次の語句の意味を答えよ。
    ①をかしげなり
    ②いかにも隙見えず
    ③らうたし
    ④時めかす
    ⑤浮かぶ(『古今』浮かべ給へり)
    ⑥念ず
    ⑦遊ばす(箏の琴をめでたく遊ばしける)
    ⑧なかなか
    ⑨おぼえ
    ⑩めざまし
    ⑪いとほし

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    ①美しい・かわいらしい
    ②少しもすき間が見えない
    ③かわいらしい
    ④寵愛する
    ⑤暗記する
    ⑥祈る
    ⑦演奏なさる
    ⑧かえって
    ⑨寵愛
    ⑩気に入らない・目に余る
    ⑪気の毒だ

B 文法・敬語

  1. 次の傍線部の敬語の種類と、だれからだれへの敬意かを答えよ。また、③は何という語の尊敬語か答えよ。
    ①内裏へ「参り」給ふとて
    ②内裏へ参り「給ふ」とて
    ③御車に「奉り」給ひければ
    ④安からぬものに「思し」たりしかば

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    ①謙譲語。語り手から帝へ
    ②尊敬語。語り手から女御へ
    ③尊敬語。語り手から女御へ(「乗る」の尊敬語)
    ④尊敬語。帝から故宮(亡き中宮)へ

  2. 「いかにも隙見えずとぞ申し伝へためる」について、①「ためる」の読み方(発音)を片仮名で答え、文法的に説明せよ。②「ぞ」の結びの語を抜き出せ。③全体を現代語訳せよ。

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    ①タンメル。存続の助動詞「たり」の連体形「たる」が撥音便で「たん」となり「ん」が表記されない形+推定の助動詞「めり」の連体形。
    ②める
    ③すき間が少しも見えなかったと、(人々は)申し伝えているようです。

  3. 「羽を交はせる鳥となりなむ」の「る」「な」「む」の文法的意味と活用形を答えよ。

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    る=存続の助動詞「り」の連体形/な=強意の助動詞「ぬ」の未然形/む=意志の助動詞「む」の終止形

  4. 「冷泉院の御母后失せ給ひてこそ、なかなかこよなくおぼえ劣り給へりとは聞こえ給ひしか」を現代語訳せよ。また、「こそ」の結びの語を抜き出し、文法的に説明せよ。

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    訳=冷泉院の母后がお亡くなりになってからは、かえって格段にご寵愛が薄れなさったと、評判になりなさった。/結び=しか(過去の助動詞「き」の已然形)

C 和歌・内容

  1. 「わが御身は乗り給ひけれど、御髪の裾は、母屋の柱のもとにぞおはしける」と「一筋を陸奥紙に置きたるに、いかにも隙見えず」は、それぞれ女御の髪のどのようなようすを表しているか。

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    前者=髪がとても長いようす(大げさに言い表している)。/後者=髪が豊かで、うねりもなく美しいようす。

  2. 「あきになる言の葉だにも変はらずは我も交はせる枝となりなむ」について、①用いられている掛詞を説明せよ。②現代語訳せよ。③帝の歌とこの歌がふまえている漢詩の題と作者を答えよ。

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    ①「あき」に「秋」と「飽き」、「言の葉」に「言葉」と「葉」を掛けている。
    ②秋になって木の葉の色が変わるように、(あなたが私に)飽きてお言葉が変わることがないのなら、私も(あなたと)連理の枝となりましょう。
    ③「長恨歌」・白居易(白楽天)

  3. 「かかることなむと、父大臣は聞き給ひて」の「かかること」とは何か。また、父大臣が「念じ入りてぞおはしける」というように一心に祈ったのは、何のためか。

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    かかること=帝が女御に、『古今和歌集』を暗記しているかどうか試験をしていること。/祈った目的=娘の女御が試験に失敗しないため(帝の寵愛を失わないため)。

  4. 「時めかさせ給ひて」の「時めかす」と、「限りなく時めき給ふ」の「時めく」の意味の違いを、それぞれの主語を明らかにして説明せよ。

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    「時めかす」は寵愛する意味で、主語は帝。「時めく」は寵愛を受けて栄える意味で、主語は女御。

  5. 「思ひ出づるに、いとほしく悔しきなり」とあるが、だれが何を思い出しているのか。また、帝の女御への寵愛が薄れたのはなぜか。

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    帝が、亡き中宮(冷泉院の母后)が女御をひどく気に入らない、腹立たしい者と思っていたことを思い出している。/中宮が亡くなると、中宮が気の毒に思われ、女御を寵愛したことが悔やまれたから。