『枕草子』大納言殿参り給ひて 現代語訳・品詞分解・敬語・解説|テスト予想問題付き

目次
  1. 原文の読み方
  2. 現代語訳・品詞分解・解説
  3. 夜ふけまで続く講義
  4. 鶏の騒ぎと伊周の朗詠
  5. 次の夜の伊周
  6. テスト予想問題

『枕草子(まくらのそうし)』「大納言殿参り給ひて」の現代語訳・品詞分解・敬語・解説です。

中宮定子の兄、大納言藤原伊周が一条天皇に漢詩文の講義をしているうちに夜がふけ、女房たちは次々に寝てしまいます。一人起きていた清少納言の前で、鶏の騒ぎに目を覚ました天皇に、伊周がその場にぴったりの漢詩の一句を朗詠します。帝・中宮・伊周・作者の四人が登場するので、敬語が誰から誰への敬意かを見分けることが大切です。

原文の読み方

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現代語訳・品詞分解・解説

夜ふけまで続く講義

原文
大納言殿だいなごんどの参りラ四連用謙→帝給ひ補・ハ四連用尊→伊周て接助単純接続、文ふみの格助体修ことなど副助婉曲奏しサ変連用謙→帝給ふ補・ハ四連体尊→伊周に格助時間、例の格助比喩、夜いたくク連用更けカ下二連用ぬれ完了已然ば接助順接確定、

現代語訳大納言殿が参上なさって、帝に漢詩文のことなどを講じ申し上げなさっているうちに、いつもと同じく夜がすっかり更けたので、

文(ふみ)
漢詩文。
奏す
(天皇に)申し上げる(謙譲語)。
解説

「参り」「奏し」は謙譲語で作者から帝への敬意、「給ひ」「給ふ」は尊敬語で作者から伊周への敬意。

「例の、夜いたく更けぬれば」から、伊周の漢詩文の話がいつも夜ふけまで続いていたことがわかる。

原文
御前おまへなる存在連体人々、一人ひとり二人ふたりづつ失せサ下二連用て接助単純接続、御屛風おほんびやうぶ・御几帳みきちやうの格助体修後ろなど副助例示に格助場所、皆みな副隠れラ下二連用臥しサ四連用ぬれ完了已然ば接助順接確定、

現代語訳おそばに控えていた女房たちは、一人、二人とだんだん姿を消して、屛風や几帳の陰などに、皆もぐりこんで寝てしまったので、

失す
いなくなる。
解説

「御前なる」の「なる」は存在の「なり」の連体形(〜にいる)。「御前なる人々」は、中宮に仕える女房たち。

原文
ただ副一人ひとり、眠ねぶたきク連体を格助対象念じサ変連用て接助単純接続候さぶらふハ四連体謙→中宮に接助単純接続、「丑四うしよつ。」と格助引用奏すサ変終止謙→帝なり推定終止。

現代語訳(私は)ただ一人、眠いのをがまんしてお仕えしていると、「丑四つ。」と(時刻を帝に)申し上げるのが聞こえる。

念ず
がまんする。
候ふ
お仕えする(謙譲語)。作者から中宮への敬意。
丑四つ
丑の刻(午前一時〜三時)を四つに分けた最後。午前二時半ごろ。
解説

「奏すなり」の「なり」は終止形に付く推定(〜ようだ)。時刻を知らせる声が聞こえてきたのである。

原文
「明けカ下二連用侍り補・ラ変連用丁→その場の人々ぬ完了終止なり推定終止。」と格助引用独りごつタ四連体を接助単純接続、大納言殿だいなごんどの、「いまさらにナリ連用、な副大殿籠おほとのごもりラ四連用尊→作者おはしまし補・サ四連用尊→作者そ終助禁止。」と格助引用て接助単純接続、

現代語訳「夜が明けてしまうようです。」とひとりごとを言うと、大納言殿が、「今さら、おやすみになりますな。」と言って、

独りごつ
ひとりごとを言う。
な〜そ
〜するな(禁止)。
解説

「明け侍りぬなり」は作者のひとりごと。「ぬ」は完了、「なり」は推定。

伊周は「今となっては、もうおやすみになりますな」と、作者のひとりごとをとらえて言った。「大殿籠り」「おはしまし」は伊周から作者への敬意で、作者に対してわざと大げさな敬語を使い、からかっている。

現代語訳(大納言殿は、私が)寝てよいものとはお思いにならないので、困ったことだ、なぜあんなことを口にしてしまったのだろうと思うけれど、

思す
お思いになる(尊敬語)。「思い」は「思し」のイ音便。
うたて
ああ、困ったことに。
何しに
どうして。
解説

「寝」はナ行下二段活用の動詞「寝(ぬ)」の終止形。

「さ」は「明け侍りぬなり」という作者のひとりごと。眠いのにそんなことを言ったために、かえって寝られなくなり、言わなければよかったと後悔している。

現代語訳ほかに起きている人がいるならば、それに紛れて横にもなろうが(ほかに誰もいないのでそれもできない)。

解説

あとに「(ほかに誰もいないので)横になることもできない」という内容が省略されている。ほかに起きている女房がいれば、紛れて横にもなれるのに、ということ。

鶏の騒ぎと伊周の朗詠

原文
上の御前うへのおまへの格助主格、柱に格助対象寄りかからラ四未然せ尊敬連用給ひ補・ハ四連用尊→帝て接助単純接続、少し副眠ねぶらラ四未然せ尊敬連用給ふ補・ハ四連体尊→帝を格助対象、

現代語訳帝が、柱に寄りかかりなさって、少し眠っていらっしゃるのを、

解説

「上の御前」は一条天皇。「せ給ひ」「せ給ふ」は最高敬語で、作者から帝への敬意。

原文

現代語訳「あれを御覧なさいませ。もう夜が明けたのだから、こんなふうにおやすみになってよいものでしょうか。」と(大納言殿が中宮様に)申し上げなさると、

解説

伊周が中宮に言った言葉。「かれ」は居眠りしている帝を指す。

「見奉らせ給へ」の「奉ら」は謙譲語で伊周から帝への敬意、「せ給へ」は尊敬語で伊周から中宮への敬意。

「かう大殿籠もるべきかは」は反語。「こんなふうにおやすみになってよいものでしょうか、いや、よくない」。

「申させ給へ」の「申さ」は作者から中宮への敬意、「せ給へ」は作者から伊周への敬意。

原文
「げに副。」など副助引用、宮の御前みやのおまへに格助尊敬も係助類推笑ひハ四連用聞こえ補・ヤ下二未然謙→帝させ尊敬連用給ふ補・ハ四連体尊→中宮も係助類推知らラ四未然せ尊敬連用給は補・ハ四未然尊→帝ぬ打消連体ほどに格助時間、

現代語訳「本当に。」などと、中宮様までも(帝のことを)お笑い申し上げていらっしゃるのを、(眠っている帝は)気づいておられないうちに、

解説

「笑ひ聞こえさせ給ふ」の「聞こえ」は謙譲語で作者から帝への敬意、「させ給ふ」は尊敬語で作者から中宮への敬意。中宮が帝のことを笑ったのである。

「知らせ給はぬ」の主語は帝。眠っているので、二人に笑われているのを知らない。

原文
長女をさめが格助体修童わらはの格助主格、鶏にはとりを格助対象捕らへハ下二連用持て来もてきカ変連用て接助単純接続、「朝あしたに格助時間里へ格助方向持て行かカ四未然む意志終止。」と格助引用言ひハ四連用て接助単純接続隠しサ四連用おきカ四連用たり完了連用ける過去連体、

現代語訳長女に使われている童が、鶏をつかまえてきて、「明日の朝、家に持って帰ろう。」と言って隠しておいたのが、

長女(をさめ)
下級の女官。
朝(あした)
翌朝。
里
実家。
解説

「長女が童の」の「が」は連体修飾格、「の」は主格。

原文
いかが副しサ変連用けむ過去推量(原因)連体、犬見つけカ下二連用て接助単純接続追ひハ四連用けれ過去已然ば接助順接確定、廊らうの格助体修間木まぎに格助場所逃げ入りラ四連用て接助単純接続、恐ろしうシク連用・音鳴きののしるラ四連体に接助順接確定、皆人みなひと起きカ上二連用など副助婉曲しサ変連用ぬ完了終止なり推定終止。

現代語訳どうしたのだろうか、犬が見つけて追いかけたので、廊の間木に逃げこんで、ひどく大声で鳴き騒ぐので、皆起きたりなどしたようだ。

間木(まぎ)
長押の上に設けた棚。
ののしる
大声で騒ぐ。
解説

「恐ろしう鳴きののしる」のは鶏。犬に追われて棚に逃げこみ、大声で鳴いた。

「しぬなり」は、し(サ変「す」の連用形)+ぬ(完了「ぬ」の終止形)+なり(推定「なり」の終止形)。

原文
上うへも係助添加うちおどろかカ四未然せ尊敬連用給ひ補・ハ四連用尊→帝て接助単純接続、「いかで副ありラ変連用つる完了連体鶏とりぞ係助強意。」など副助引用尋ねナ下二未然させ尊敬連用給ふ補・ハ四連体尊→帝に接助単純接続、

現代語訳帝もはっとお目覚めになり、「どうしてここに鶏がいたのか。」などとお尋ねになると、

おどろく
はっと目を覚ます。
解説

「うちおどろかせ給ひ」「尋ねさせ給ふ」の主語は帝。

原文
大納言殿だいなごんどのの格助主格、「声、明王めいわうの格助体修眠ねぶりを格助対象おどろかすサ四終止。」と格助引用いふハ四連体言ことを格助対象、高うク連用・音うち出だしサ四連用給へ補・ハ四已然尊→伊周る完了連体、

現代語訳大納言殿が、「声、明王の眠りをおどろかす。」という詩句を、声高く口ずさみなさったのが、

おどろかす
目を覚まさせる。
解説

「声、明王の眠りをおどろかす」は、都良香の詩の一句で、『和漢朗詠集』に収められている。鶏の声が、すぐれた君主の眠りを覚ますという意味。

伊周は、「声」を鶏の声、「明王」を目を覚ました帝に見立てて、その場にぴったりの句を、とっさに声高く朗詠した。

原文
めでたうク連用・音をかしきシク連体に接助順接確定、ただ人びとの格助体修眠ねぶたかりク連用つる完了連体目も係助添加いと副大きにナリ連用なりラ四連用ぬ完了終止。

現代語訳すばらしくおもしろいので、普通の人(である私)の眠かった目も、たいそう大きく開いた。

ただ人(ただびと)
普通の人。
解説

「ただ人」は作者自身のこと。詩句の「明王(帝)」と対比させて、臣下である自分をしゃれて言った。

伊周の当意即妙な朗詠に感心して、作者の眠気がすっかり覚めたということ。

原文
「いみじきシク連体折の格助体修言ことかな終助詠嘆。」と格助引用、上うへも係助並列宮も係助並列興ぜサ変未然させ尊敬連用給ふ補・ハ四終止尊→帝・中宮。なほ副、かかるラ変連体ことこそ係助強意めでたけれク已然。

現代語訳「(この場に)ぴったりの詩句だなあ。」と、帝も中宮様もおもしろがりなさる。やはり、こういうことこそすばらしい。

興ず
おもしろがる。
解説

「いみじき折の言」は、この場面にぴったり合った詩句だということ。

「かかること」は、伊周のように、漢詩文の教養を、その場にふさわしい形でとっさに披露すること。

次の夜の伊周

原文
また副の格助体修夜よは係助区別、夜の御殿よるのおとどに格助場所参らラ四未然謙→帝せ尊敬連用給ひ補・ハ四連用尊→中宮ぬ完了終止。

現代語訳次の夜は、(中宮様は)夜の御殿に参上なさった。

夜の御殿(よるのおとど)
清涼殿の中の、天皇の寝所。
解説

中宮が帝の寝所に参上なさった。「参ら」は作者から帝への敬意、「せ給ひ」は作者から中宮への敬意。

原文
夜中ばかり副助程度に格助時間、廊らうに格助場所出でダ下二連用て接助単純接続人呼べバ四已然ば接助順接確定、「下おるるラ上二連体か係助疑問。いで感、送らラ四未然む意志終止。」と格助引用のたまへハ四已然尊→伊周ば接助順接確定、

現代語訳夜中ごろに、(私が)廊に出て(局へ下がるために)人を呼ぶと、(大納言殿が)「局に下がるのか。さあ、送ってやろう。」とおっしゃるので、

下る
(宮中から)自分の部屋(局)に下がる。
いで
さあ。
解説

「下るるか。いで、送らむ」は伊周の言葉。局に下がろうとする作者を、送ってやろうと言っている。

原文
裳も・唐衣からぎぬは係助区別屛風びやうぶに格助場所うち掛けカ下二連用て接助単純接続行くカ四連体に接助単純接続、月の格助主格いみじうシク連用・音明かくク連用、御直衣おほんなほしの格助主格いと副白うク連用・音見ゆるヤ下二連体に接助順接確定、

現代語訳裳と唐衣は屛風に掛けて行くと、月がたいそう明るく、(大納言殿の)御直衣がとても白く見えて、

裳(も)・唐衣(からぎぬ)
どちらも女房の正装で身につけるもの。
直衣(なほし)
貴族の男性のふだん着。
原文
指貫さしぬきを格助対象長うク連用・音踏みしだきカ四連用て接助単純接続、袖を格助対象ひかへハ下二連用て接助単純接続、「倒るラ下二終止な終助禁止。」と格助引用言ひハ四連用て接助単純接続、おはするサ変連体尊→伊周ままに格助状態、

現代語訳指貫を長々と踏みつけるようにして、(私の)袖をつかまえて、「転ぶな。」と言って、いらっしゃるままに、

指貫(さしぬき)
すその長い袴。
ひかふ
引きとめる、つかむ。
な
〜するな(禁止の終助詞)。
原文
「遊子いうし、なほ副残りの格助体修月に格助場所行くカ四終止。」と格助引用誦ずしサ変連用給へ補・ハ四已然尊→伊周る完了連体、また副、いみじうシク連用・音めでたしク終止。

現代語訳「遊子、なほ残りの月に行く。」と吟じなさったのは、またたいそうすばらしい。

遊子(いうし)
旅人。
誦す
声に出して吟じる。
解説

「遊子、なほ残りの月に行く」は『和漢朗詠集』の詩句で、旅人が有明の月の残る中を行くという意味。月の明るい夜道を行く今の様子に合わせて、伊周がまたとっさに朗詠した。

原文
「かやうナリ語幹の格助体修こと、めでダ下二連用給ふ補・ハ四終止尊→作者。」と格助引用て接助単純接続は係助区別笑ひハ四連用給へ補・ハ四已然尊→伊周ど接助逆接確定、いかで副か係助反語、なほ副をかしきシク連体ものを格助対象ば係助強意。

現代語訳「こういうことにすぐ感心なさるのだから。」と言って(大納言殿は)お笑いになるが、どうして感心しないでいられようか、すばらしいものはやはりすばらしいのだ。

めづ
ほめる、感心する。
解説

「かやうのこと、めで給ふ」は伊周の言葉で、作者がこうしたことにすぐ感心するのをからかっている。

「いかでか」は反語で、あとに「めでざらむ(感心せずにいられようか)」などが省略されている。「ば」は係助詞「は」が濁ったもの。

『枕草子』のほかの章段:春はあけぼの / 木の花は / 二月つごもりごろに / 頭の弁の、職に参り給ひて① / 九月ばかり / 雪のいと高う降りたるを / 宮に初めて参りたるころ① / 中納言参りたまひて

テスト予想問題

A 読み・語句

  1. 次の語の読みを現代仮名遣いで答えよ。
    ①御几帳
    ②丑
    ③長女
    ④夜の御殿
    ⑤唐衣
    ⑥指貫

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    ①みきちょう
    ②うし
    ③おさめ
    ④よるのおとど
    ⑤からぎぬ
    ⑥さしぬき

  2. 次の語の、本文中での意味を答えよ。
    ①文
    ②念じ
    ③うたて
    ④うちおどろか(せ給ひ)
    ⑤ただ人
    ⑥興ぜ(させ給ふ)

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    ①漢詩文
    ②がまんする
    ③ああ困った(いやなことに)
    ④はっと目を覚ます
    ⑤普通の人
    ⑥おもしろがる

B 文法

  1. 次の傍線部の助動詞の意味と活用形を答えよ。
    ①御前【なる】人々
    ②「丑四つ。」と奏す【なり】
    ③明け侍り【ぬ】なり
    ④思いたら【ぬ】を
    ⑤何しにさ申しつ【らむ】
    ⑥いかがし【けむ】

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    ①存在・連体形
    ②推定・終止形
    ③完了・終止形
    ④打消・連体形
    ⑤現在推量(原因の推量)・連体形
    ⑥過去推量(過去の原因の推量)・連体形

  2. 次の傍線部の敬語の種類を答え、誰から誰への敬意かを答えよ。
    ①文のことなど【奏し】給ふに
    ②念じて【候ふ】に
    ③な【大殿籠もり】おはしましそ
    ④見【奉ら】せ給へ
    ⑤見奉ら【せ給へ】
    ⑥笑ひ【聞こえ】させ給ふ
    ⑦笑ひ聞こえ【させ給ふ】

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    ①謙譲語・作者から帝
    ②謙譲語・作者から中宮
    ③尊敬語・伊周から作者
    ④謙譲語・伊周から帝
    ⑤尊敬語・伊周から中宮
    ⑥謙譲語・作者から帝
    ⑦尊敬語・作者から中宮

  3. 「いまさらに、な大殿籠もりおはしましそ」を現代語訳せよ。

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    今となっては、おやすみになりますな。

C 内容

  1. 「うたて、何しにさ申しつらむ」について、①「さ」が指す部分を本文中から抜き出せ。②このときの作者の気持ちを説明せよ。

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    ①明け侍りぬなり
    ②「夜が明けるようだ」とつぶやいたせいで、伊周に今さら寝るなと言われ、眠いのに休めなくなったので、あんなことを言うのではなかったと悔やむ気持ち。

  2. 「また人のあらばこそは紛れも臥さめ」を、あとに省略されている内容を補って現代語訳せよ。

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    ほかに起きている人がいるならば、それに紛れて横にもなろうが、(ほかに誰もいないので)横になることもできない。

  3. 「かれ、見奉らせ給へ」は、誰が誰に言った言葉か。また、「かれ」は誰を指すか。

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    伊周(大納言殿)が中宮に言った言葉。「かれ」は(居眠りをしている)帝(一条天皇)。

  4. 「声、明王の眠りをおどろかす」について、①「声」「明王」は、この場面では何にあたるか。②この句を聞いて「ただ人の眠たかりつる目もいと大きになりぬ」となったのはなぜか。

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    ①声=鶏の声 明王=(目を覚ました)帝
    ②伊周が、場面にぴったりの漢詩の句をとっさに朗詠したことに感心して、眠気が吹き飛んだから。

  5. 「いかでか、なほをかしきものをば」を、省略されている内容を補って現代語訳せよ。

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    どうして(感心せずにいられようか、いや、いられない)。やはりすばらしいものは(すばらしいのだから)。