『源氏物語』浮舟① 現代語訳・品詞分解・敬語・解説|テスト予想問題付き

目次
  1. 原文の読み方
  2. 現代語訳・品詞分解・解説
  3. 雪の山道を宇治へ
  4. 浮舟の邸で
  5. 川向こうの家へ
  6. テスト予想問題

『源氏物語(げんじものがたり)』浮舟(うきふね)の巻、「橘の小島」とも呼ばれる場面の前半、「かの人の御気色にも」から「侍従をぞ奉る」までの現代語訳・品詞分解・敬語・解説です(全2回の①)。

薫(かおる)が浮舟を大切に思っている様子を知った匂宮(におうのみや)は、雪の山道をおして宇治へ忍んで来ます。右近は人目をごまかして匂宮を迎え入れますが、匂宮は浮舟を抱きかかえて、川向こうの家へ連れ出してしまいます。

原文の読み方

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現代語訳・品詞分解・解説

雪の山道を宇治へ

原文
か代名の格助体修人の格助体修御気色みけしきに格助原因も係助類例、いとど副おどろかカ四未然れ自発連用給たまひ補・ハ四連用尊→匂宮けれ過去已然ば接助順接確定、あさましうシク連用・音たばかりラ四連用て接助単純接続おはしましサ四連用尊→匂宮たり完了終止。

現代語訳(匂宮は)あの方(薫)の(浮舟を大切に思う)ご様子からも、いよいよはっと気づかずにはいられなかったので、あきれるほど手だてをめぐらして(宇治へ)おいでになった。

かの人
あの方。ここでは薫のこと。
御気色(みけしき)
ご様子。
いとど
いっそう。ますます。
おどろく
はっと気づく。
たばかる
あれこれ手だてをめぐらす。ごまかす。
解説

匂宮が無理をして宇治へ来たのは、薫が浮舟を深く思っている様子を見て、負けまいとする気持ち(嫉妬)から恋心がかき立てられたため。

原文
京きやうに格助場所は係助区別、友とも待つタ四終止ばかり副助程度消え残きえのこりラ四連用たる存続連体雪ゆき、山深やまふかくク連用入いるラ四連体ままに格助状態やや副降り埋ふりうづみマ四連用たり存続終止。

現代語訳京では、(あとから降る)仲間の雪を待つかのように消え残っている雪が、山深く分け入るにつれて、だんだん深く道を埋めるほど降り積もっている。

友待つ
(消え残った雪が)あとから降る雪を仲間として待つ。
やや
だんだん。しだいに。
降り埋(うづ)む
降り積もって(道を)埋める。
原文
常つねより格助比較も係助強意わりなきク連体まれナリ語幹の格助体修細道ほそみちを格助対象分わけカ下二連用給たまふ補・ハ四連体尊→匂宮ほど、御供おほんともの格助体修人も係助類例泣なきカ四連用ぬ強意終止ばかり副助程度恐おそろしうシク連用・音煩わづらはしきシク連体ことを格助対象さへ副助添加思おもふハ四終止。

現代語訳ふだんよりもいっそう難儀な、人もめったに通らない細道を(匂宮が)踏み分けて進まれる間、お供の人も、今にも泣きそうになるほど恐ろしく、厄介なこと(が起こりはしないか)とまで心配する。

わりなし
ひどい。難儀だ。
まれなり
めったにない。
煩(わづら)はし
厄介だ。
解説

「分け給ふ」の主語は匂宮、「思ふ」の主語は御供の人。敬語の有無で主語の変化がわかる。

原文
しるべの格助体修内記ないきは係助区別、式部少輔しきぶのせうなむ係助強意かけカ下二連用たり存続連用ける過去連体、

現代語訳道案内をする内記は、式部少輔も兼ねていた(人だ)が、

しるべ
道案内。
内記(ないき)
宮中で詔勅などを書く役人。
かく
兼任する。
原文
いづ方かたも係助並列いづ方かたも係助並列、ことごとしかるシク連体べき当然連体官つかさながら接助逆接確定、いと副つきづきしくシク連用、引き上ひきあげガ下二連用など副助例示しサ変連用たる存続連体姿すがたも係助類例をかしかりシク連用けり過去終止。

現代語訳どちらの官職もいかめしくふるまうはずの役であるのに、いかにも(この雪道に)似つかわしく、(指貫の裾を)たくし上げなどしている姿も、こっけいであった。

いづ方も
(内記も式部少輔も)どちらも。
ことごとし
いかめしい。仰々しい。
つきづきし
似つかわしい。
をかし
ここでは、こっけいだ。
解説

本来は重々しくふるまうべき官職の内記が、指貫の裾をたくし上げて雪道を行く姿を、おかしみをこめて描いている。

浮舟の邸で

原文
かしこ代名に格助場所は係助区別、おはせサ変未然尊→匂宮む意志終止と格助引用ありラ変連用つれ完了已然ど接助逆接確定、かかる連体雪ゆきに格助原因は係助区別、と格助引用うち解とけカ下二連用たる存続連体に接助単純接続、夜よ更ふけカ下二連用て接助単純接続右近うこんに格助対象消息せうそこしサ変連用たり完了終止。

現代語訳宇治のほうでは、(匂宮から)おいでになるつもりだという知らせはあったけれど、こんな雪では(まさかお越しになるまい)、と気をゆるしてくつろいでいたところに、夜が更けてから(匂宮の一行が)右近に到着を告げてきた。

かしこ
あちら。ここでは宇治の浮舟の邸。
うち解く
気をゆるす。
消息す
来訪を告げる。
解説

「かかる雪には」の後に、「(まさか)おいでになるまい」という内容が省略されている。

「おはせむ」は匂宮が浮舟のもとへ来ること。匂宮の言葉を伝える使者の言い方なので、尊敬語「おはせ」は使者から匂宮への敬意。

現代語訳思いもよらないことで、なんとありがたい(お気持ちだろう)と女君(浮舟)も思っている。

あさまし
驚きあきれるほどだ。
あはれなり
しみじみと心が動かされる。ありがたい。
君
女君。浮舟のこと。
原文
右近うこんは係助区別、いかに副なり果はてタ下二連用給たまふ補・ハ四終止尊→浮舟べき推量連体御おほんありさまに断定連用か係助疑問と格助引用かつは副苦くるしけれシク已然ど接助逆接確定、

現代語訳右近は、(浮舟が)しまいにはどうなってしまわれるお身の上なのだろうかと、一方では心苦しく思うけれど、

なり果つ
最後には(ある状態に)なる。
かつは
一方では。
解説

「いかになり果て給ふべき御ありさまにか」は、匂宮との仲が深まって薫に知られたら、浮舟の身は最後にはどうなってしまうのかという右近の不安。「か」の後に「あらむ」が省略されている。

原文
今宵こよひは係助区別つつましさも係助並列忘わすれラ下二連用ぬ強意終止べし推量終止、言ひ返いひかへさサ四未然む婉曲連体方かたも係助並列なけれク已然ば接助順接確定、

現代語訳今夜は(わざわざのお越しなので)気がねも忘れてしまいそうで、お断りして帰っていただく方法もないので、

つつましさ
気がね。遠慮。
言ひ返す
断って帰らせる。
解説

雪深い中を無理をして訪ねて来た匂宮の愛情の深さに心を動かされ、右近は今夜ばかりは気がねも忘れてしまいそうだと感じている。

原文
同おなじシク連体やうに比況連用むつましくシク連用おぼいサ四連用・音尊→浮舟たる存続連体若わかきク連体人の格助同格、心こころざまも係助類例奥おくなからク未然ぬ打消連体を格助対象語かたらひハ四連用て接助単純接続、

現代語訳(浮舟が右近と)同じように親しく思っていらっしゃる若い女房で、気立ても浅はかでない者を仲間に引き入れて、

むつまし
親しい。
おぼす
お思いになる。「思ふ」の尊敬語。
奥なし
浅はかだ。
語らふ
説いて仲間に引き入れる。
解説

「若き人の」の「の」は同格(若い女房で、気立ても浅はかでない人)。この女房が、あとに出てくる侍従。

原文
「いみじくシク連用わりなきク連体こと。同おなじシク連体心こころに格助状態もて隠かくしサ四連用給たまへ補・ハ四命令尊→侍従。」と格助引用言いひハ四連用て完了連用けり過去終止。もろともに副入いれラ下二連用奉たてまつる補・ラ四終止謙→匂宮。

現代語訳「本当に困ったことなのです。(私と)同じ気持ちになって、(人目から)隠してください。」と言ったのだった。(二人で)いっしょに(匂宮を)お入れ申し上げる。

わりなし
困る。どうしようもない。
もて隠す
(人に知られないように)とりつくろって隠す。
もろともに
いっしょに。
原文
道みちの格助体修ほどに格助場所濡ぬれラ下二連用給たまへ補・ハ四已然尊→匂宮る完了連体香かの格助主格ところせうク連用・音にほふハ四連体も係助強意、もて煩わづらひハ四連用ぬ強意終止べけれ推量已然ど接助逆接確定、

現代語訳道中で(雪に)お濡れになった(匂宮のお召し物の)香りが、あたり一面に匂うのも、もてあましてしまいそうだったが、

ところせし
(香りが)あたりいっぱいだ。
もて煩(わづら)ふ
もてあます。扱いに困る。
原文
か代名の格助体修人の格助体修御おほんけはひに格助対象似にせサ下二連用て接助単純接続なむ係助強意、もて紛まぎらはしサ四連用ける過去連体。

現代語訳あの方(薫)のご様子に似せて、ごまかしたのだった。

かの人
薫のこと。
御けはひ
ご様子。
もて紛(まぎ)らはす
ごまかす。

川向こうの家へ

原文
夜よの格助体修ほどにて格助時間たち帰かへりラ四連用給たまは補・ハ四未然尊→匂宮む仮定連体も係助並列、なかなかなナリ連体・音べけれ推量已然ば接助順接確定、ここ代名の格助体修人目ひとめも係助並列いと副つつましさに格助原因、

現代語訳(匂宮は)夜のうちに帰ってしまわれるとしたら、それもかえって(来ないほうがよかった)ということになるだろうから、(そのうえ)この邸では人目もたいそう気がかりなので、

なかなかなり
かえってしないほうがよい。
つつまし
気がひける。はばかられる。
解説

「なかなかなべければ」は、「なかなかなる+べければ」が撥音便で「なかなかなん(べければ)」となり、その「ん」を書かない形。夜のうちに帰るのではかえって来ないほうがましだ、と匂宮は思った。

原文
時方ときかたに格助対象たばからラ四未然せ使役連用給たまひ補・ハ四連用尊→匂宮て接助単純接続、川かはより格助比較をちなる存在連体人の格助体修家いへに格助帰着率ゐワ上一連用て接助単純接続おはせサ変未然尊→匂宮む意志終止と格助引用構かまへハ下二連用たり存続連用けれ過去已然ば接助順接確定、

現代語訳時方に段取りをつけさせなさって、川の向こう岸にある人の家に(浮舟を)連れていらっしゃろうと手はずを整えていたので、

たばかる
(ここでは)計画を立てる。
をち
向こう。
率(ゐ)る
連れる。
構ふ
計画する。手はずを整える。
原文
先立さきだてタ下二連用て接助単純接続遣つかはしサ四連用尊→匂宮たり存続連用ける過去連体、夜よ更ふくるカ下二連体ほどに格助時間参まゐれラ四已然謙→匂宮り完了終止。「いと副よくク連用用意よういしサ変連用て接助単純接続候さぶらふ補・ハ四終止丁→匂宮。」と格助引用申まうさサ四未然謙→匂宮す使役終止。

現代語訳先にそちらへ遣わしておいた者(時方)が、夜の更けたころに(匂宮のもとに)参上した。「すっかり準備ができております。」と(取り次ぎを通して)申し上げさせる。

先立つ
先に行かせる。
用意
準備。
解説

先に遣わされていた時方が、夜更けに匂宮のもとへ参上した。「申さす」は、時方が(取り次ぎを通して)匂宮に申し上げさせる、ということ。「候ふ」は時方から匂宮への敬意を表す丁寧語。

原文
こ代名は係助区別いかに副しサ変連用給たまふ補・ハ四連体尊→匂宮ことに断定連用か係助疑問と格助引用右近うこんも係助強意いと副心こころあわたたしけれシク已然ば接助順接確定、

現代語訳これはいったいどうなさるおつもりなのかと、右近もひどく気が気でないので、

心あわたたし
気ぜわしい。気が気でない。
原文
寝ねおびれラ下二連用て接助単純接続起おきカ上二連用たる完了連体心地ここちも係助類例わななかカ四未然れ自発連用て接助単純接続、あやしシク終止、童わらはべの格助主格雪遊ゆきあそびしサ変連用たる完了連体けはひの格助体修やうに比況連用ぞ係助強意、震ふるひあがりラ四連用に完了連用ける過去連体。

現代語訳寝ぼけて起きてきたところでもあり、ひとりでに体がわなわなと震えて、異様なほどで、子どもが雪遊びをしたときのように、震え上がってしまった。

寝おびる
寝ぼける。
わななく
震える。
あやし
異様だ。
原文
「いかで副か係助反語。」など副助引用も係助強意言いひあへハ下二未然させ使役連用給たまは補・ハ四未然尊→匂宮ず打消連用、かき抱いだきカ四連用て接助単純接続出いでダ下二連用給たまひ補・ハ四連用尊→匂宮ぬ完了終止。

現代語訳(右近に)「どうしてそんなことが(できましょう)。」などと最後まで言わせることもなさらず、(匂宮は浮舟を)抱きかかえて出ていっておしまいになった。

言ひあふ
最後まで言い切る。
かき抱(いだ)く
抱きかかえる。
解説

「いかでか」は右近の言葉で、邸を離れて川向こうの家へ行くなどとんでもないということ。「させ」は使役で、匂宮は右近に最後まで言わせなかった。

原文
右近うこんは係助区別ここ代名の格助体修後見うしろみに格助資格とどまりラ四連用て接助単純接続、侍従じじゆうを格助対象ぞ係助強意奉たてまつるラ四連体謙→匂宮。

現代語訳右近はこの邸の留守役として残り、侍従を(お供として)おつけ申し上げる。

後見(うしろみ)
世話役。ここでは留守役。
解説

匂宮の来訪を承知しているのは右近と侍従の二人だけ。右近は邸に残って、何も知らないほかの女房たちの前でその場をとりつくろう役を引き受けた。

前の「もろともに入れ奉る」の「奉る」は謙譲の補助動詞、「侍従をぞ奉る」の「奉る」は「参上させる・差し上げる」の意の謙譲の本動詞。

続き:浮舟②(橘の小島)

源氏物語のほかの場面:桐壺①「いづれの御時にか」 若紫①「北山の垣間見」 夕顔① 車争い① 須磨① 御法① 『更級日記』源氏の五十余巻

テスト予想問題

A 読み・語句

  1. 次の語の読みを現代仮名遣いで答えよ。
    ①消息
    ②官
    ③今宵
    ④人の家に率て
    ⑤後見
    ⑥式部少輔

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    ①しょうそこ
    ②つかさ
    ③こよい
    ④い
    ⑤うしろみ
    ⑥しきぶのしょう

  2. 次の語の本文中での意味を答えよ。
    ①たばかり
    ②わりなき(細道)
    ③ことごとしかる
    ④つきづきしく
    ⑤むつましく
    ⑥奥なからぬ
    ⑦ところせう
    ⑧もて紛らはし
    ⑨構へ

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    ①ごまかして(手だてをめぐらして)
    ②難儀な
    ③ものものしい
    ④似つかわしく
    ⑤親しく
    ⑥浅はかでない
    ⑦あたりいっぱいに
    ⑧ごまかし
    ⑨計画し(手はずを整え)

B 文法・敬語

  1. 次の傍線部の文法的意味(用法)を答えよ。
    ①いとどおどろかれ給ひければ(れ)
    ②泣きぬばかり(ぬ)
    ③ことごとしかるべき官(べき)
    ④おはせむとありつれど(む)
    ⑤言ひ返さむ方(む)
    ⑥心地もわななかれて(れ)
    ⑦若き人の、心ざまも奥なからぬを(の)

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    ①自発
    ②強意
    ③当然
    ④意志
    ⑤婉曲
    ⑥自発
    ⑦同格

  2. 「夜のほどにてたち帰り給はむも、なかなかなべければ」の「なかなかなべけれ」を文法的に説明せよ。また、この部分を現代語訳せよ。

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    形容動詞「なかなかなり」の連体形「なかなかなる」が撥音便化した「なかなかなん」の「ん」が表記されない形+推量の助動詞「べし」の已然形。訳=(匂宮が)夜のうちに帰ってしまわれるなら、それもかえって来ないほうがよいくらいだろうから。

  3. 次の敬語について、種類(尊敬・謙譲・丁寧)を答え、だれからだれへの敬意かを示せ。
    ①いとどおどろかれ給ひければ(給ひ)
    ②もろともに入れ奉る(奉る)
    ③いとよく用意して候ふ(候ふ)
    ④こはいかにし給ふことにか(給ふ)
    ⑤侍従をぞ奉る(奉る) また、②と⑤の「奉る」の違いを説明せよ。

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    ①尊敬。作者から匂宮へ。
    ②謙譲。作者から匂宮へ。
    ③丁寧。時方から匂宮へ。
    ④尊敬。右近から匂宮へ。
    ⑤謙譲。作者から匂宮へ。違い=②は補助動詞(〜申し上げる)、⑤は本動詞(参上させる・差し上げる)。

C 現代語訳・内容

  1. 匂宮が、雪の中を無理に計画して宇治の浮舟のもとへ来たのはなぜか。

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    薫が浮舟を深く思っている様子を見て、嫉妬から恋心をかき立てられたから。

  2. 「常よりもわりなきまれの細道を分け給ふほど、御供の人も…思ふ」を、主語を補って現代語訳せよ。

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    (匂宮が)ふだん以上に難儀で人もまれにしか通らない細道を分けて進まれる間、お供の者たちも、泣きたくなるほど恐ろしく、面倒なことが起きはしないかとまで案じる。

  3. 「かかる雪には、とうち解けたるに」について、①「かかる雪には」の後に省略されている内容を補え。②このとき浮舟の邸の人々はどのような気持ちでいたのか。

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    ①(まさか匂宮は)おいでにならないだろう。②こんな雪では匂宮も来ないだろうと、油断して気をゆるしていた。

  4. 「いかになり果て給ふべき御ありさまにか」を現代語訳せよ。また、これはだれの、どのような気持ちか。

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    訳=最後にはどうなっておしまいになるお身の上なのだろうか。気持ち=右近の、浮舟が匂宮との関係に深入りしていけば、やがて薫にも知られて浮舟の身がどうなってしまうのかと案じる不安な気持ち。

  5. 「かの人の御けはひに似せてなむ、もて紛らはしける」とは、どういうことか。「かの人」が誰かを明らかにして説明せよ。

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    「かの人」は薫。薫がおいでになったかのように装って、匂宮の来訪を、事情を知らない女房たちに悟られないよう取り繕ったということ。

  6. 「先立てて遣はしたりける」「参れり」「申さす」について、①だれが、だれのもとに参上したのか。②「申さす」を、だれがだれに、という内容を補って現代語訳せよ。

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    ①時方が、匂宮のもとに。②時方が、(取り次ぎを通して)匂宮に申し上げさせる。

  7. 「『いかでか。』なども言ひあへさせ給はず」について、①「いかでか」はだれの言葉で、どのようなことを言おうとしたのか。②だれが、だれに「言ひあへ」させなかったのか。

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    ①右近の言葉。邸を出て川の向こうの家へ行くなど、とても許されないということ。②匂宮が、右近に。