白日依山尽
黄河入海流
白日山に依りて尽き
黄河海に入りて流る
かがやく太陽が、山に近づいて沈んでいき、
黄河は、はるか東の海へ向かって流れて行く。
・白日…かがやく太陽。
輝く太陽の中を、黄河がはるか遠くまで流れていく雄大な自然を表現している。
※海に流れるのを想像しているだけで、見えているわけではない。
欲窮千里目
更上一層楼
千里の目を窮めんと欲し
更に上る一層の楼
千里かなたの眺望を見極めようとして
さらに、この楼をもう一層登る。
・千里目…千里遠くまでの眺め。
欲~…「~んと欲す」~たいと思う。~しようとする。
※鸛鵲楼は全三層。今すでに一層のぼって第二層におり、「更に」一層登ろうとしている。
詩の形式:五言絶句
押韻:流・楼
対句:第一句と第二句、第三句と第四句