『源氏物語』明石の姫君の入内① 現代語訳・品詞分解・敬語・解説|テスト予想問題付き

目次
  1. 原文の読み方
  2. 現代語訳・品詞分解・解説
  3. 後見役に明石の君を
  4. 入内の儀式
  5. テスト予想問題

『源氏物語(げんじものがたり)』藤裏葉(ふじのうらば)の巻、「明石の姫君の入内(あかしのひめぎみのじゅだい)」の場面の前半、「御参りは、北の方添ひ給ふべきを」から「三日過ごしてぞ、上はまかでさせ給ふ」までの現代語訳・品詞分解・敬語・解説です(全2回の①)。

紫の上に育てられた明石の姫君が、東宮のもとに入内することになりました。紫の上の申し出によって、実の母である明石の君が、姫君の後見役として宮中に付き添うことになります。

原文の読み方

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現代語訳・品詞分解・解説

後見役に明石の君を

原文
御参おほんまゐりは係助区別、北の方きたのかた添そひハ四連用給ふ補・ハ四終止尊→紫の上べき当然連体を接助逆接確定、

現代語訳(姫君の)入内には、北の方(紫の上)が付き添いなさるはずだが、

御参り
入内。
北の方
正妻。ここでは紫の上。
原文
「常つねに副ながながしうシク連用・音は係助区別え副添そひハ四連用候さぶらひ補・ハ四連用謙→姫君給は補・ハ四未然尊→紫の上じ打消推量終止。かかる連体ついでに格助時間、か代名の格助体修御後見おほんうしろみを格助対象や係助疑問添そへハ下二未然ましためらいの意志連体。」と格助引用思おぼすサ四終止尊→光源氏。

現代語訳(光源氏は)「(紫の上は)いつまでも長々と(姫君の)おそばに付いてお仕えしてはいらっしゃれまい。この機会に、あの後見役(明石の君)を付き添わせようか。」とお思いになる。

ついで
機会。
後見
世話をして支える人。後見役。
解説

「思す」の主語は光源氏。

「え添ひ候ひ給はじ」は、紫の上はいつまでも長々と姫君のおそばに付いてはいられないだろう、ということ。「え〜じ」は不可能の推量。

「かの御後見」は、明石の君。

原文
上うへも係助並列、「つひに副あるラ変連体べき当然連体ことの格助同格、かく副隔へだたりラ四連用て接助単純接続過すぐしサ四連用給ふ補・ハ四連体尊→姫君を格助対象、か代名の格助体修人も係助同趣、ものしシク終止と格助引用思ひ嘆おもひなげかカ四未然る尊敬終止尊→明石の君らむ現在推量終止。

現代語訳紫の上も、「最後にはそうなるはずのこと(実の母子がともに暮らすこと)なのに、このように離れてお過ごしになっているのを、あの方(明石の君)も、心外なことと思って嘆いておいでだろう。

ものし
不愉快だ。
解説

「上」は紫の上。

「つひにあるべきこと」は、いずれはそうなるはずのこと、つまり実の母子である明石の君と姫君が一緒に暮らすこと。

「かの人」は明石の君。実の母子が離れているのを不愉快だと思い嘆いているだろう、と紫の上は思いやっている。

原文
こ代名の格助体修御心みこころに格助場所も係助並列、今いまは係助区別やうやう副おぼつかなくク連用あはれにナリ連用思し知おぼししるラ四終止尊→姫君らむ現在推量終止。方々かたがた心こころおかカ四未然れ受身連用奉たてまつら補・ラ四未然謙→姫君・明石の君む仮定連体も係助強意あいなしク終止。」と格助引用思おもひなりラ四連用給ひ補・ハ四連用尊→紫の上て接助単純接続、

現代語訳この(姫君の)お心の中でも、今はだんだん(母君のことが)気がかりで恋しいとお感じになっているだろう。お二方から隔てを置かれ申し上げるとしたら、それも不本意だ。」とお思いになって、

おぼつかなし
気がかりだ。
あはれなり
恋しい。
心おく
気がねする。隔てを置く。
あいなし
不本意だ。おもしろくない。
解説

「この御心」は姫君の心。姫君も、今は実の母を気がかりで恋しく思うようになっているだろう、ということ。

「方々」は姫君と明石の君のお二方。

原文
「こ代名の格助体修折をりに格助時間添そへハ下二連用奉たてまつり補・ラ四連用謙→姫君給へ補・ハ四命令尊→光源氏。まだ副いと副あえかなるナリ連体ほども係助並列うしろめたきク連体に格助添加、候さぶらふハ四連体謙→姫君人と格助引用て接助単純接続も係助並列、若々わかわかしきシク連体のみ副助限定こそ係助強意多おほかれク已然。

現代語訳「この機会に、(母君を姫君に)付き添わせ申し上げてください。(姫君が)まだたいそうかよわい年ごろであることも気がかりなうえに、お仕えする女房といっても、若い者ばかりが多いのです。

あえかなり
かよわい。
うしろめたし
気がかりだ。
候ふ
お仕えする。
解説

紫の上が光源氏に、明石の君を姫君に付き添わせてくださいと頼んでいる。

「候ふ人」は、姫君のおそばにお仕えする女房たち。

原文
御乳母おほんめのとたちなど副助婉曲も係助並列、見及みおよぶバ四連体ことの格助体修心いたるラ四連体限かぎりあるラ変連体を接助逆接確定、

現代語訳御乳母たちなども、目の届くことや心づかいの及ぶところには限りがありますのに、

見及ぶ
目が届く。

現代語訳私自身はずっとはおそばにお付きしていられないようなときにも、(母君がいれば)安心でしょうから。」と申し上げなさると、

つと
ずっと。
うしろやすし
安心だ。
解説

「え〜ざらむ」は不可能。紫の上は自分がずっとはおそばにいられないので、明石の君がいれば安心だ、と言っている。

原文
「いと副よく副思し寄おぼしよるラ四連体尊→紫の上かな終助詠嘆。」と格助引用思おぼしサ四連用尊→光源氏て接助単純接続、「さ副なむ係助強意。」と格助引用あなた代名に格助対象も係助並列語かたらひハ四連用のたまひハ四連用尊→光源氏けれ過去已然ば接助順接確定、

現代語訳(光源氏は)「実によく気がつかれることだ。」とお思いになって、「このようなことで。」とあちら(明石の君)にもお話しになったので、

思し寄る
思いつきなさる。
語らふ
相談する。話す。
解説

「いとよく思し寄るかな」は、光源氏が、自分と同じことを考えていた紫の上の心づかいに感心する気持ち。

「さなむ」の「さ」は、紫の上の言葉の内容(明石の君を姫君に付き添わせること)。「なむ」の結び(「ある」など)が省略されている。

「あなた」は明石の君。

原文
いみじくシク連用うれしくシク連用、思ふハ四連体ことかなひはつるタ下二連体心地ここちしサ変連用て接助単純接続、

現代語訳(明石の君は)たいそううれしく、願っていたことがすっかりかなった気持ちがして、

かなひはつ
すっかりかなう。
解説

「思ふこと」は、明石の君の願い。実の娘である姫君のそばにいて、ともに暮らすこと。

原文
人の格助体修装束さうぞく、何なにか係助疑問の格助体修ことも係助並列、やむごとなきク連体御おほんありさまに格助比較劣おとるラ四終止まじく打消意志連用いそぎ立たつタ四終止。

現代語訳女房の装束や、そのほか何やかやのことも、(紫の上の)高貴なご様子に劣るまいと、急いで準備にとりかかる。

装束(さうぞく)
衣服。
やむごとなし
高貴だ。
いそぎ立つ
急いで準備にとりかかる。
解説

「やむごとなき御ありさま」は、紫の上のなさりよう。明石の君は、姫君の入内のために、高貴な紫の上の用意に劣るまいと準備をする。

原文
尼君あまぎみなむ係助強意、なほ副こ代名の格助体修御生ひ先おほんおひさき見みマ上一連用奉たてまつら補・ラ四未然謙→姫君む意志連体の格助体修心深ふかかりク連用ける過去連体。

現代語訳尼君は、やはりこの(姫君の)行く末を見届け申し上げたいという思いが深かった。

尼君
明石の君の母。姫君の祖母にあたる。
生ひ先
将来。
原文
「今一いまひとたび副見みマ上一連用奉たてまつる補・ラ四連体謙→姫君世も係助強意や係助疑問。」と格助引用、命いのちを格助対象さへ副助添加執念しふねくク連用なしサ四連用て接助単純接続念ねんじサ変連用ける過去連体を接助逆接確定、「いかに副しサ変連用て接助単純接続かは係助反語。」と格助引用思ふハ四連体も係助強意悲かなしシク終止。

現代語訳「もう一度(姫君を)拝見する機会もあるだろうか。」と、命にまで執着して祈っていたのに、「(入内してしまっては)どうやってお目にかかれようか、いや、かなうまい。」と思うのも悲しい。

執念(しふね)し
執念深い。
念ず
祈る。
解説

「今一たび見奉る」は、尼君が、孫の姫君をもう一度拝見する、ということ。「や」の結び(「あらむ」など)が省略されている。

「いかにしてかは」は、姫君が入内してしまったら、どうやってお目にかかれようか、いや、もう会うことはできないだろう、ということ。「かは」は反語。

原文
そ代名の格助体修夜よは係助区別、上うへ、添そひハ四連用て接助単純接続参まゐりラ四連用謙→帝給ふ補・ハ四連体尊→紫の上に接助順接確定、御輦車おほんてぐるまに格助対象も係助強意立たちくだりラ四連用うち歩あゆみマ四連用など副助婉曲人ひとわるかるク連体べき当然連体を接助逆接確定、

現代語訳入内の当日の夜は、紫の上が付き添って宮中へ参られるので、(明石の君が)御輦車にも乗れず、遅れて歩いてついて行くなどは、体裁の悪いことに違いないが、

御輦車
人が引く車。宮中で乗ることは特別に許された人だけ。
人わるし
体裁が悪い。みっともない。
解説

紫の上が付き添うので、身分の低い明石の君は姫君の車にも乗れず、あとから歩いてついて行くことになる。

原文
わ代名が格助体修ためは係助区別思ひ憚おもひはばからラ四未然ず打消連用、ただ副かく副磨みがきたてタ下二連用奉たてまつり補・ラ四連用謙→姫君給ふ補・ハ四連体尊→光源氏玉たまの格助体修瑕きずに断定連用て接助単純接続、わ代名が格助主格かく副ながらふるハ下二連体を格助対象、かつは副いみじうシク連用・音心苦こころぐるしうシク連用・音思ふハ四終止。

現代語訳自分のためには気がねなどしないが、ただ、このように(光源氏が)大切に磨きあげ申し上げなさった玉(姫君)の傷となって、自分がこうして生きながらえていることを、(うれしい)一方では、ひどくつらく思う。

かつは
一方では。
心苦し
つらい。
解説

「玉の瑕」は、光源氏が大切に磨き上げた玉のような姫君にとっての欠点。身分の低い明石の君が実母であることが、姫君の唯一の欠点と見られることをいう。

明石の君は、自分のことは気にしないが、自分が生きながらえていることが姫君の傷になるのを、つらく思っている。

入内の儀式

原文
「御参おほんまゐりの格助体修儀式ぎしき、人の格助体修目めおどろくカ四連体ばかり副助程度の格助体修ことは係助区別せサ変未然じ打消意志終止。」と格助引用思おぼしつつめマ四已然尊→光源氏ど接助逆接確定、おのづから副世よの格助体修常つねの格助体修さまに断定連用ぞ係助強意あら補・ラ変未然ぬ打消連体や間助詠嘆。

現代語訳「入内の儀式は、人の目を驚かすほどのことはするまい。」と(光源氏は)控えめにお考えになるが、自然と世間並みのありさまではなくなるのだよ。

思しつつむ
遠慮なさる。控えめにお考えになる。
おのづから
自然と。
解説

「思しつつめ」の主語は光源氏。

「世の常のさまにぞあらぬ」は、光源氏は控えめにしようと考えたが、自然と世間並み以上の立派な儀式になった、ということ。

原文
限かぎりも係助強意なくク連用かしづき据すゑワ下二連用奉たてまつり補・ラ四連用謙→姫君給ひ補・ハ四連用尊→紫の上て接助単純接続、上うへは係助区別、「まことに副あはれにナリ連用うつくしシク終止。」と格助引用思ひハ四連用聞こえ補・ヤ下二連用謙→姫君給ふ補・ハ四連体尊→紫の上に格助対象つけカ下二連用て接助単純接続も係助強意、

現代語訳(紫の上は姫君を)この上なく大切にお世話し申し上げなさって、「本当にいとしくかわいらしい。」とお思い申し上げなさるにつけても、

かしづき据う
大切に世話をする。
うつくし
かわいらしい。
解説

「かしづき据ゑ奉り給ひ」は、紫の上が姫君を大切にお世話申し上げなさる、ということ。「奉り」は姫君への、「給ひ」は紫の上への敬意。

原文
人に格助対象譲ゆづるラ四終止まじう打消意志連用・音、「まことに副かかる連体ことも係助強意あらラ変未然ましか反実仮想未然ば接助順接仮定。」と格助引用思おぼすサ四終止尊→紫の上。

現代語訳(姫君を)他人に渡したくなくて、「本当にこのようなこと(実の娘の入内)があったのだったら(どんなによかったろう)。」とお思いになる。

解説

「まことにかかることもあらましかば」は、紫の上の思い。本当に自分の実の娘がこのように入内するのであったなら、ということ。あとに「うれしからまし」などが省略されている(反実仮想)。

原文
大臣おとども係助並列宰相の君さいしやうのきみも係助並列、ただ副こ代名の格助体修こと一ひとつを格助対象なむ係助強意、「飽あかカ四未然ぬ打消連体ことかな終助詠嘆。」と格助引用思おぼしサ四連用尊→光源氏・夕霧ける過去連体。

現代語訳大臣(光源氏)も宰相の君(夕霧)も、ただこの一つのこと(紫の上に実の子がいないこと)だけを、「もの足りないことだなあ。」とお思いになっていた。

大臣(おとど)
光源氏。
宰相の君
光源氏の息子、夕霧。
飽かず
もの足りない。残念だ。
解説

「このこと一つ」は、紫の上に実の子がいないこと。

原文
三日みか過すごしサ四連用て接助単純接続ぞ係助強意、上うへは係助区別まかでダ下二未然謙→帝させ尊敬連用尊→紫の上給ふ補・ハ四連体尊→紫の上。

現代語訳三日を過ごして、紫の上は(宮中を)退出なさる。

まかづ
退出する。
解説

入内の儀式の三日間を務めて、紫の上は宮中を退出する。「させ」「給ふ」の二つの尊敬語(最高敬語)で紫の上を高めている。

続き:明石の姫君の入内②

源氏物語のほかの場面:桐壺①「いづれの御時にか」 若紫①「北山の垣間見」 須磨① 明石の君の苦悩① 若菜上① 御法①

テスト予想問題

A 読み・語句

  1. 次の語の読みを現代仮名遣いで答えよ。
    ①入内
    ②北の方
    ③御後見
    ④装束
    ⑤尼君
    ⑥執念く
    ⑦御輦車
    ⑧大臣
    ⑨宰相の君
    ⑩三日

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    ①じゅだい
    ②きたのかた
    ③おんうしろみ
    ④しょうぞく
    ⑤あまぎみ
    ⑥しゅうねく
    ⑦おんてぐるま
    ⑧おとど
    ⑨さいしょうのきみ
    ⑩みか

  2. 本文で使われている次の語の意味を書け。
    ①ものし
    ②あいなし
    ③あえかなり
    ④うしろめたし
    ⑤うしろやすし
    ⑥やむごとなし
    ⑦人わるし
    ⑧飽かず

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    ①不愉快だ
    ②不本意だ・おもしろくない
    ③かよわい
    ④気がかりだ
    ⑤安心だ
    ⑥高貴だ
    ⑦体裁が悪い・みっともない
    ⑧もの足りない・残念だ

B 文法・敬語

  1. 次の助動詞の意味を答えよ。
    ①かの御後見をや添へまし(まし)
    ②ものしと思ひ嘆かるらむ(る)
    ③方々心おかれ奉らむも(れ)
    ④人の目おどろくばかりのことはせじ(じ)
    ⑤人に譲るまじう(まじう)
    ⑥かかることもあらましかば(ましか)

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    ①ためらいの意志
    ②尊敬
    ③受身
    ④打消意志
    ⑤打消意志
    ⑥反実仮想

  2. 次の敬語の種類と、だれへの敬意かを答えよ。
    ①え添ひ候ひ給はじ(候ひ・給は)
    ②この折に添へ奉り給へ(奉り・給へ)
    ③上はまかでさせ給ふ(まかで・させ)

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    ①候ひ=謙譲語・明石の姫君、給は=尊敬語・紫の上
    ②奉り=謙譲語・明石の姫君、給へ=尊敬語・光源氏
    ③まかで=謙譲語・帝(宮中)、させ=尊敬語・紫の上

C 現代語訳・内容

  1. 「常にながながしうはえ添ひ候ひ給はじ」について、①だれが、だれのことを思ったものか。
    ②現代語訳せよ。

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    ①光源氏が、紫の上のことを思った。
    ②(紫の上は)いつまでも長々と(姫君の)おそばに付いてお仕えすることはおできになれないだろう。

  2. 「つひにあるべきことの、かく隔たりて過ぐし給ふを、かの人も、ものしと思ひ嘆かるらむ」について、①「つひにあるべきこと」とは具体的にどのようなことか。
    ②「かの人も、ものしと思ひ嘆かるらむ」を現代語訳せよ。

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    ①実の母子である明石の君と姫君が、一緒に暮らすこと。
    ②あの方(明石の君)も、心外なことと思って嘆いておいでだろう。

  3. 「この折に添へ奉り給へ」とあるが、紫の上はだれに何を頼んでいるのか。また、それはなぜか。

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    光源氏に、明石の君を姫君に付き添わせてくれるよう頼んでいる。理由=姫君はまだかよわく、仕える女房も若い人ばかりで、乳母たちの目配りにも限りがあり、自分もずっとは付き添えないから。

  4. 「いとよく思し寄るかな」は、だれがだれのことをどう思った言葉か。

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    光源氏が紫の上のことを、自分と同じように明石の君を付き添わせようと考えていた、その心づかいに感心して思った言葉。

  5. 「思ふことかなひはつる心地して」とあるが、明石の君の願っていたこととは何か。

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    実の娘である姫君のそばにいて、一緒に暮らすこと。

  6. 「いかにしてかは」を、内容を補って現代語訳せよ。また、こう思うのはだれか。

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    訳=(姫君が入内してしまったら)どうやって(姫君に)お目にかかれようか、いや、もうお目にかかることはできないだろう。思う人=尼君。

  7. 「ただかく磨きたて奉り給ふ玉の瑕にて」とあるが、「玉の瑕」とはどういうことか。

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    光源氏が大切に育て上げた玉のような姫君にとって、身分の低い明石の君が実母であることが、唯一の欠点と見られるということ。

  8. 「おのづから世の常のさまにぞあらぬや」とはどういうことか。

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    光源氏は人目を驚かすようなことはするまいと控えめにしたが、それでも自然と、世間並み以上の立派な儀式になったということ。

  9. 「まことにかかることもあらましかば」について、①だれの思いか。
    ②「かかること」とはどのようなことか。
    ③あとに補う言葉を答えよ。

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    ①紫の上
    ②自分の実の娘が入内すること
    ③うれしからまし(よからまし)